ファイナンシャル・プランナー3級の難易度は?簿記3級より難しい?

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ファイナンシャルプランナーを目指される皆様の、初めの関門であるFP3級技能検定。

「3級だから簡単でしょ?」という声や、「そう聞いていたが意外に難しい。。」という声など、FP3級の難易度についてはいろいろな情報が流れております。

そこで今回は、FP3級の難易度について、会計資格の代表例である簿記3級と比較しながら紹介していきます。

また、後半では、FP3級に合格するための勉強方法7選についても紹介しておりますので、ぜひご一読ください。

【筆者の情報】
・公認会計士のマツタロウ
・FP3級&2級合格
・前職でFP講座の運営責任者を担当

 

 

1. ファイナンシャルプランナー3級の難易度は?

ファイナンシャルプランナー3級の難易度は?

1) FP3級とは?

FP3級とは、お金の専門家であるファイナンシャルプランナーと名乗るために必要な知識を持っているかを問う試験であり、3級とうい名称からわかるように、その中でも一番簡単な試験となります。

 

① 試験範囲

級に関わらず、以下の6科目が試験範囲となります。

1. ライフプランニングと資金計画
2. リスク管理
3. 金融資産運用
4. タックスプランニング
5. 不動産
6. 相続・事業継承

また、大枠として3択または○×形式の「学科試験」と事例形式の択一問題である「実技試験」の2つのから構成されております。

 

② 試験日程

FP3級は年3回開催されております。

(直近の試験日程については「ファイナンシャルプランナー:2020年試験日程」をご参照ください。)

 

③ 主催団体

「日本FP協会」と「きんざい」の2つがそれぞれ試験の主催団体となります。

受検生は2つの団体のうち1つを選択して受検することとなります。

学科試験はどちらを選んでも問題は同じですが、実技試験については以下の3つから選択することとなります。

試験機関 実技試験科目
FP協会 資産設計提案業務
きんざい 個人資産相談業務
きんざい 保険顧客資産相談業務

受検生は実技試験で何を受けるのか?を決定すれば、自動的に受検申込先の団体が決まります。

どの実技試験を選ぼうが大して有利・不利の違いはないので、早く決めてそのぶん勉強時間を増やした方が得策です。

 

参考までにですが、以下の出題分野の違いがあるため、もし現時点で「リスク管理」「金融資産運用」「不動産」の科目で得意・不得意がはっきりしているのであれば、それをもとに選択するのも1つの方法です。

出題分野 FP
協会
資産
設計
きん
ざい
個人
資産
きん
ざい
保険
顧客
ライフプランニングと資金計画
リスク管理 ×
金融資産運用 ×
タックスプランニング
不動産 ×
相続・事業承継

 

2) FP3級の難易度は?

それでは「合格率」「試験範囲」「勉強時間」「試験形式」の4点から、FP3級の難易度についてみていきましょう。

 

① 合格率

学科試験

学科試験
合格率
FP協会 きんざい
2024/1 83% 46%
2023/9 75% 37%
2023/5 88% 54%
2023/1 85% 56%
2022/9 81% 43%
2022/5 83% 49%
2022/1 87% 63%
2021/9 85% 53%
2021/5 83% 48%
2021/1 88% 64%
2020/9 90% 69%
2020/5 中止 中止
2020/1 85% 65%
2019/9 78% 63%
2019/5 69% 43%
2019/1 74% 52%
2018/9 79% 62%
2018/5 79% 58%
2018/1 80% 65%
FP3級学科試験合格率推移(2018年1月から2024年1月まで)

 

実技試験

実技試験
合格率
FP
協会
資産
設計
きん
ざい
個人
資産
きん
ざい
保険
顧客
2024/1 87% 56% 45%
2023/9 78% 62% 55%
2023/5 87% 62% 59%
2023/1 88% 68% 40%
2022/9 84% 58% 43%
2022/5 90% 62% 46%
2022/1 91% 53% 40%
2021/9 81% 43% 49%
2021/5 77% 60% 48%
2021/1 87% 59% 56%
2020/9 88% 35% 56%
2020/5 中止 中止 中止
2020/1 79% 50% 48%
2019/9 79% 45% 43%
2019/5 86% 54% 45%
2019/1 83% 56% 39%
2018/9 87% 51% 34%
2018/5 90% 71% 36%
2018/1 89% 67% 43%
FP3級実技試験合格率推移(2018年1月から2024年1月まで)

 

学科・実技同時受検(FP協会のみ公表)

同時受検
合格率
FP協会
2020/9
非公表
2020/5 中止
2020/1 77%
2019/9 72%
2019/5 71%
2019/1 74%
2018/9 77%
2018/5 79%
2018/1 80%
FP3級同時受検合格率推移

学科試験については、FP協会ときんざい共に全く同じ問題であるにもかかわらず、FP協会の方が合格率が圧倒的に高いです。

これは、きんざいの方が団体受検者が多く、とりあえず受検申込をしている層、つまりあまり勉強をしてこない層が多いためと考えられます。

そのため、ここではFP協会の合格率に着目します。

FP協会公表の学科試験・実技試験の同時受検者の合格率は70%前後となっており、非常に高い合格率となっております。

したがって、合格率の観点からはFP3級の難易度は「非常に低い」と言うことができます。

 

★受検者数はどのくらい?
学科試験
学科試験
受検者数
FP協会 きんざい
2024/1 39,370 17,185
2023/9 31,431 18,314
2023/5 35,568 17,297
2023/1 39,839 21,923
2022/9 34,616 21,018
2022/5 39,231 19,407
2022/1 39,495 23,175
2021/9 36,368 27,607
2021/5 36,378 23,248
2021/1 31,272 26,140
2020/9 31,247 35,659
2020/5 中止 中止
2020/1 25,170 27,744
2019/9 22,266 27,677
2019/5 17,865 22,258
2019/1 23,270 26,256
2018/9 19,987 25,297
2018/5 16,405 22,070
2018/1 21,305 30,692

FP3級学科試験受検者数推移(2018年1月から2024年1月まで)


実技試験
実技
試験
受検
者数
FP
協会
資産
設計
きん
ざい
個人
資産
きん
ざい
保険
顧客
2024/1 38,531 5,082 9,384
2023/9 31,130 6,562 11,249
2023/5 34,759 5,984 11,962
2023/1 38,633 8,479 12,927
2022/9 33,246 9,010 12,809
2022/5 38,809 8,871 13,494
2022/1 40,324 11,874 13,177
2021/9 37,414 12,513 15,902
2021/5 36,691 16,959 13,675
2021/1 31,607 16,414 17,194
2020/9 31,319 17,207 22,273
2020/5 中止 中止 中止
2020/1 24,237 15,146 16,001
2019/9 20,332 13,843 13,583
2019/5 16,771 11,276 13,046
2019/1 21,950 14,863 14,903
2018/9 18,707 13,136 13,040
2018/5 15,416 11,465 11,764
2018/1 19,936 16,523 13,064

FP3級実技試験受検者数推移(2018年1月から2024年1月まで)


同時受検
同時受検
受検者数
FP協会
2020/9
非公表
2020/5 中止
2020/1 22,999
2019/9 19,747
2019/5 16,095
2019/1 21,148
2018/9 18,158
2018/5 14,790
2018/1 19,154

FP3級同時受検受検者数推移

グラフを見ると、FP協会の受検者数は増加傾向、きんざいの受検者数は減少傾向であり、FP協会・きんざい合わせた受検者数全体はここ数年は減少傾向といえます。(2020年9月試験については、2020年5月試験が中止となり実質的に2回分の受検者が集中した関係で、きんざいの受検者数が例外的に増加しております。)
一方で、年間で15~20万人が受検しており、引き続き人気のある資格と言えます。

 

② 試験範囲

試験範囲は「ライフプランニングと資金計画」「リスク管理」「金融資産運用」「タックスプランニング」「不動産」「相続・事業継承」の6科目となり、比較的科目数の多い試験となります。

一方で、3級であれば1つ1つの科目で問われる内容は基本的な内容となるため、広く浅い知識が要求されます。

試験範囲の観点からは、FP3級の難易度は「中程度」と言うことができます。

 

③ 勉強時間

FP3級合格に必要な勉強時間の目安は、50時間前後となります。

普段から金融分野についてニュースなどを見ている方であれば、毎日1時間程度の勉強を1ヶ月やれば十分合格は可能です。

勉強時間の観点からは、FP3級の難易度は「低い」と言うことができます。

★50時間って少ないの?
資格試験の勉強を今までしたことがない人にとっては、FP3級の50時間という時間が多いのか少ないのか、イマイチぴんとこないかもしれません。
参考までに、他の資格試験について一般的に言われている、合格に必要な勉強時間を列挙しておきます。

・税理士:5,000時間
・公認会計士:3,000時間
・中小企業診断士:1,000時間
・簿記2級:200時間
・FP2級:200時間
・簿記3級:100時間
・FP3級:50時間

 

④ 試験形式

全てマークシート形式の択一問題であり、学科に関しては3択または○×式での出題となり、非常に解答しやすい形式となります。

試験形式の観点からは、FP3級の難易度は「非常に低い」と言うことができます。

 

⑤ 総合評価

以上をまとめると、以下となります。

・合格率:難易度は「非常に低い」
・試験範囲:難易度は「中程度」
・勉強時間:難易度は「低い」
・試験形式:難易度は「非常に低い」

総合的にみると、FP3級の難易度は「低い(簡単)」と言うことができます。

 

2. 簿記3級より難しい?

簿記3級より難しい?

1) 簿記3級とは?

簿記検定とは、財務諸表などの決算書を作成するために必要となる技術である簿記の習熟度合を測る検定となります。

その中でも簿記3級は、基礎的な内容が問われる試験となります。

簿記検定については「簿記の必要性とは?3級、2級、1級それぞれに分けて解説!」も合わせてご確認ください。

 

2) 簿記3級よりFP3級の方が難しい?

それでは、簿記3級とFP3級はどちらの方が難易度が高いのでしょうか?

先ほどの4つの視点で見比べてみましょう。

 

① 合格率

両資格の合格率は以下となります。

・FP3級:70%前後
・簿記3級:40%前後

(簿記3級の難易度については「簿記の難易度・真の合格率とは?他資格と徹底比較!」をご参照ください。)

合格率の観点からは、「簿記3級の方が難しい」と言うことができます。

 

② 試験範囲

簿記の試験範囲は大きく分けて商業簿記と工業簿記の2つがありますが、簿記3級の段階では商業簿記のみが範囲となります。

これに対して、FP3級は前述の6科目が試験範囲となりますので、FP3級の方が範囲が広く難易度が高いように見えますが、商業簿記も収益・費用・利益・資産・負債・純資産など、学ぶべき内容は多岐にわたります。

そのため、試験範囲の観点からは、FP3級と簿記3級は「同程度の難易度」と考えられます。

 

③ 勉強時間

両資格の合格に必要な勉強時間はの目安は以下となります。

・FP3級:50時間前後
・簿記3級:100時間前後

(簿記3級の勉強時間については「簿記3級・2級の勉強時間は?一ヶ月・二ヶ月での合格は可能?」をご確認ください。)

勉強時間の観点からは、「簿記3級の方が難しい」と言うことができます。

 

④ 試験形式

両資格の試験形式は以下となります。

・FP3級:マークシート
・簿記3級:記述式

試験形式の観点からも、「簿記3級の方が難しい」と言うことができます。

 

⑤ 総合評価

以上をまとめると、以下となります。

・合格率:難易度は「簿記3級」の方が高い。
・試験範囲:難易度は「同程度」。
・勉強時間:難易度は「簿記3級」の方が高い。
・試験形式:難易度は「簿記3級」の方が高い。

以上より総合的にみると、FP3級よりも簿記3級の方が難易度が高いと言うことができます。

(FPと簿記については「簿記とFPとるなら両方?それとも片方?」も合わせてご確認ください。)

 

3. 3級のおすすめ勉強法7選!

3級のおすすめ勉強法7選!

ここからは、FP3級に合格するための、おすすめの勉強法を7つお伝えしていきます。

 

1) 法改正対応

1つ目の勉強法としては、法改正対応が挙げられます。

試験科目を見ていただければわかる通り、年金・保険や税金など、制度や法律によって規定されている分野から出題されるため、法律の改正による内容の変更に対応する必要があります。

例えば、2019年9月試験から反映された法改正には、以下のような論点があります。

産前産後期間の国民健康保険を免除
改正前:国民年金第1号被保険者は、産前産後期間中も国民年金保険料を納付しなければならない。
改正後:国民年金第1号被保険者は、産前産後期間中は国民年金保険料が免除される。この免除期間は、基礎年金受給額の計算において、保険料を納付したものとみなす。

休眠預金
過去10年以上取引の無い預金等は、休眠預金等として扱われ、預金保険機構に移管される。
移管後も、預金者本人は本人確認を経て、引き出すことができる。

FP3級は独学でも十分合格可能な内容ですが、その場合は最新のテキストを必ず購入してください。

予備校の講座を受講する場合も、受検回に対応した最新の講座を申し込む必要があります。

★筆者の体験談
法改正対応が少ない場合、古いテキストでもいいのでは?と思われるかもしれませんが、最新のテキストを使用した方が良いです。
私自身公認会計士試験に初めて落ちた時に、次年度はお金がもったいないので古いテキストを使い続けようか迷いました。

ただ、古いテキストを使い続けた場合、どこが改正箇所なのか?改正箇所は他にないか?などに気を遣うこととなり、勉強に集中できなくなると考えたため、結局最新のテキストを使用しました。
FPの場合でも勉強に集中して最短合格するために、また、実務で使用する際に改正前の知識を使わないためにも、最新のテキストで勉強してください。

 

2) 満点を目指さない

2つ目の勉強法としては、満点を目指さない点が挙げられます。

実務や日常生活でFPの知識を活用する場合は、その都度テキストの内容を見返せばOKなので、試験では隅から隅まで暗記する必要はないです。

試験はあくまで主要な論点について理解できているかを確認するものであり、試験合格のためには満点ではなく、とりあえず合格点をとることを目標にした方が効率的です。

「完璧」ではなく、とりあえず「完了」することを優先してください。

第一章だけを完璧に暗記する時間があるなら、最終章までざっと一通り目を通す方が大事と言えます。

★過去問は何点とれたらいい?
勉強の過程で皆さん過去問を使用するかと思いますが、過去問は何点とれるようになればよいのでしょうか?
結論としては、何回解いてもいいので、9割以上とれるようにしておいてください。

特に、誰もが解けそうな基礎的な問題は100%正解できるまで、繰り返し過去問を解いてください。
FP3級は、みんなができる問題を1問も落とさなければ合格できます。

突飛な問題は無視して、基礎的な問題を確実に解けるようにしましょう。

 

3) 実技試験を意識しすぎない

3つ目の勉強法としては、実技試験をあまり意識しすぎないことが挙げられます。

先ほどFP3級の合格率をご照会した際のFP協会のデータを見ていただくと、学科よりも実技の方が合格率が高くなっています。

つまり、より難易度の高い学科の方に注力すべきと言えます。

また、学科の6科目が実技でも試験範囲なので、学科の基本的な勉強を優先することが、結果的に実技の勉強にも繋がります。

2級であれば実技が記述となりますが、3級の場合は学科と同じくマークシートなので、この点でも学科を優先して問題ないと考えられます。

ただし、実技特有の出題形式に慣れておく必要がありますので、実技の過去問は必ずやっておいてください。

 

4) インプットとアウトプットの繰り返し

勉強法の4つ目は、FPに限らず王道の勉強法である、インプットとアウトプットの愚直な繰り返しが挙げられます。

インプットだけをしても実際に問題が解けなければ意味がなく、また、アウトプットだけをしてもインプットがなければ解ける問題の量は増えません。

また、単に繰り返すだけでなく、

・インプットをした後にできる限りすぐにアウトプットする
・アウトプットをして間違えた個所だけ再度インプットする
・始めにアウトプット用の過去問集を眺めて、どんな問われ方をするのか確認する

などの工夫が必要となります。

★アウトプットは何をすればいい?
一口にアウトプットと言っても、具体的に何を使えばいいの?と思うかもしれませんが、「過去問」をやってください。

FP3級は過去問の焼き直しの問題がほとんどなので、アウトプット教材として過去問以上のものはありません。

「過去問道場」など、無料で利用できる過去問サイト、アプリをぜひ利用してみてください。

 

5) 勉強を習慣化する

5つ目の勉強法も王道の方法ですが、勉強を習慣化させることが挙げられます。

特に2級取得までを考えた場合、3級の勉強時にいかに勉強を習慣化できるかが、2級合格の勝負の分かれ目となります。

人間の脳は変化を嫌う習性があり、今までにない習慣を取り入れようとしても、なかなかうまくいきません。

この脳の習性は勉強習慣化の敵だ!と思われるかもしれませんが、実は心強い味方にもなります。

一度習慣化に成功すれば、何らかの事情で習慣化した勉強のやる気が出なくなった時でも、脳は習慣をやめることを拒否するため、結果として勉強し続けることができます。

歯磨きやお風呂など、習慣になっていることが1日でもできなかった場合に、違和感を感じるのと同じ現象です。

初めに習慣化させるときのハードルは高いですが、とりあえず5分程度勉強することから始めて、毎日勉強を繰り返して習慣化させましょう。

★筆者からの一言
「今日は10分しか勉強時間かないから勉強せずに休もう」と判断した場合、一見10分勉強時間をロスするだけのように見えます。

しかし、今後勉強をする時に、「10分=勉強しない」という基準を作ってしまい、今後発生するであろう10分という時間全てを放棄することになります。

そうならないためにも、5分でも1分でも時間が空いたら、内容は何でもかまいませんので、勉強をしてみてください。

 

6) 通信講座を利用する

6つ目の勉強法としては、通信講座を利用することが挙げられます。

3級だけであれば独学でも問題ありませんが、2級は独学で勉強するとかなり苦戦し、また、遠回りすることとなります。

2級で予備校を利用することを見据えた際に、3級で予備校を実際に使用することで、合う合わないを早めに判断することができます。

一般的に3級講座の方が2級講座よりはるかに安いので、より安い値段で比較検討することができるため、FP3級での予備校利用はおすすめです。

また、予備校を利用する際は、通学よりは通信の方がおすすめです。

ある一定以上の難関資格であれば、通学で通って直に予備校講師に指導を受ける方が効果的な場合はあります。

一方で、FP3級レベルの比較的簡単な試験であれば、通学に要する時間や金銭を考えた場合に、通学することのコストパフォーマンスはあまり高くありません。

そのため、いつでも、どこでも、何度でも使用できる通信講座がおすすめと言えます。

★FPのおすすめ通信講座
FP講座の元運営責任者が、以下の7つの通信講座を比較して、おすすめ4つのメリット・デメリットや、講座の特徴について解説してみました。

・TAC
・大原
・LEC
・ユーキャン
・フォーサイト
・アーティス
・ECC

詳細は「FPの通信講座おすすめ4選:FP講座の元運営責任者が解説します!」をご確認ください。

 

7) 何を「やらないか」をはっきりさせる

7つ目の勉強法は、「やらないこと」をはっきりさせることが挙げられます。

「やるべきこと」をはっきりさせるよりも、「何をやらないか」をはっきりさせることの方が勉強をする上で大事であり、難しいです。

・残業をしない。
・スマホを触らない。
・テレビを見ない。
・マンガを見ない。
・飲み会に参加しない。
・糖分をとりすぎない。
・勉強できない理由を探さない。
・他人と比べない。
・自分の可能性を否定しない。

このように、自分なりにやらないことを言語化して、どこかに貼っておくのがよいかと思います。

★筆者からの一言
新たな分野に挑戦するために勉強を開始する際は、皆さんモチベーションが高く、あれもやりたいこれもやりたいと「やりたいこと」を考えます。
しかしまずやるべきは「やらないこと」を決めることです。

時間は有限であるため、やらないことを決めない限り、やりたいことをいくら増やしてもそれをやる時間がありません。
まず何をすべきかについて、判断を誤らないようにしましょう。

 

4. 終わりに

FP3級の難易度や勉強法についてお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか?

FP3級は比較的簡単な試験ですが、しっかりと事前情報を仕入れて対策を練らなければ、不合格となります。

本記事でお伝えした勉強法のうち、少しでも取り入れられそうなものがありましたら、さっそく今日から取り入れてみてください。

 

5. まとめ

Point! ◆合格率は70%前後であり、比較的簡単な試験。
◆簿記3級の合格率は40%前後であり、簿記3級の方が難しい。
◆法改正対応や実技試験を意識しすぎないなどの勉強法も取り入れる。

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