FP技能検定の合格点は何点?他資格と徹底比較!

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FPの勉強を進めている人の中には、「そもそも何点とれば合格できるの?」と気になっている人もいるかと思います。

試験勉強において、満点ではなく合格点をとるために勉強することは、非常に大切なことです。

そこで今回は、FP試験の合格点について、解説していきます。

また、他資格の合格点との比較や、合格点を踏まえた勉強のポイントについてもお伝えしておりますので、ぜひご一読ください。

筆者の情報
・公認会計士
・監査法人➡経理に出向➡ベンチャー➡自営業
・ベンチャー時代にFP講座を運営

 

 

1. FP技能検定の合格点は?

FP技能検定の合格点は何点?

1) FP試験の種類

まず初めに、ここで前提としているFP試験とは何を指しているのか?について、簡単に解説していきます。

FP試験は大きく分けると、以下の2種類に分類されます。

【FP技能検定】
・資格分類:国家資格
・階層:1~3級
・主催団体:FP協会、きんざい
【AFP・CFP】
・資格分類:民間資格
・階層:
 ⇒AFP≒FP技能検定2級
 ⇒CFP≒FP技能検定1級
・主催団体:FP協会

本記事ではこのうち、FP技能検定を前提として、解説していきます。

 

2) FP技能検定の合格点

それでは本題ですが、FP技能検定の合格点は、以下の通りとなります。

 

3級 学科 実技
FP協会 36点/60点 60点/100点
きんざい 36点/60点 30点/50点

 

2級 学科 実技
FP協会 36点/60点 60点/100点
きんざい 36点/60点 30点/50点

 

1級 学科 実技
FP協会 60点/100点
きんざい 120点/200点 120点/200点

 

受験する級、主催団体、学科・実技の違いにより合格点は異なりますが、満点の「60%」が合格基準となっております。

★FPのおすすめ通信講座
元FP講座の運営者である筆者が、目的別に以下の7つの通信講座を比較して、おすすめ2つのメリット・デメリットや、講座の特徴について解説してみました。

・TAC
・大原
・LEC
・ユーキャン
・ECC
・スタディング
・フォーサイト

詳細は「FPの通信講座おすすめ2選!元講座運営者が目的別に比較したところ…」をご確認ください。

 

2. 他資格の合格点との比較

他資格の合格点との比較

FP技能検定の合格点「60%」というのは、高いのでしょうか?それとも低いのでしょうか?

そこで比較対象として、他資格の合格点について見ていきましょう。

 

1) 日商簿記検定

FP技能検定が金融の基礎を学ぶ検定であるのに対して、会計の基礎を学ぶ検定が日商簿記検定となります。

FP技能検定と異なり受験資格がないため、いきなり2級や1級に挑戦できるのも、特徴的な点と言えます。

そんな日商簿記検定の合格点は、以下の通りとなります。

 

3級 合格点
商業簿記 70点/100点

 

2級 合格点
商業簿記
工業簿記
70点/100点

 

1級 合格点
商業簿記
会計学
工業簿記
原価計算
70点/100点
*各科目40%
の足きりあり

 

どの級も100点満点中70点が合格点、つまりは「70%」が合格基準となります。

(「簿記とFPとるなら両方?それとも片方?」も合わせてご確認ください。)

 

2) ビジネス会計検定

会社の財務状況や経営成績がわかる財務諸表。

そんな財務諸表を「作る」スキルを学べるのが簿記検定であるのに対して、財務諸表を「分析する」スキルを学べるのがビジネス会計検定となります。

日商簿記検定よりも難易度は低いですが、ビジネスや株式投資に役立つ基礎知識を学ぶことができ、少しずつ注目度が高まっている資格と言えます。

そんなビジネス会計検定の合格点は、以下の通りとなります。

 

3級 合格点
マークシート 70点/100点

 

2級 合格点
マークシート 70点/100点

 

1級 合格点
マークシート
&論述
140点/200点
かつ
論述50点以上

 

合格点は級により異なりますが、満点の「70%」が合格基準となっております。

(「ビジネス会計検定3級とは?なぜ今注目を集めているの?」も合わせてご確認ください。)

 

3) 宅建

不動産業を営む場合に5人に1人以上の設置が義務付けられている、宅地建物取引士。

不動産関連の法律学習を通して、民法などの基礎的な法律科目を学ぶことができるため、法律資格の登竜門的な位置づけでもある資格となります。

毎年20万人程度の受験者数を誇る、非常に人気の高い資格です。

そんな宅建試験の合格点は年によって異なり、以下の通りの推移となっております。

 

年度 合格点
2019年 35点/50点
2018年 37点/50点
2017年 35点/50点
2016年 35点/50点
2015年 31点/50点

 

近年は35点前後、つまりは満点の「70%」程度で推移していると言えます。

(「FP2級と宅建、難易度が高いのはどっち?FP3級の次はこの資格!」も合わせてご確認ください。)

 

4) 中小企業診断士

経営コンサルの国家資格である、中小企業診断士。

合格までに最低でも1,000時間程度の勉強時間が必要となり、難関資格の1つに分類される資格となります。

そんな中小企業診断士の合格点は、以下の通りとなります。

 

1次試験 合格点
経済学・経済政策
財務・会計
企業経営理論
運営管理
経営法務
経営情報システム
中小企業経営・政策
420点/700点
*各科目40%
の足きりあり

 

2次試験 合格点
事例Ⅰ
事例Ⅱ
事例Ⅲ
事例Ⅳ
240点/400点
*各科目40%
の足きりあり

 

合格点は1次・2次で異なりますが、満点の「70%」が合格基準となっております。

(「中小企業診断士とFPのダブルライセンスは意味ない?」も合わせてご確認ください。)

 

5) 合格点のまとめ

以上をまとめると、以下の通りとなります。

資格名 合格点
FP 60%
簿記 70%
ビジ会 70%
宅建 70%
診断士 60%

60~70%を基準としている検定試験が多く、FP技能検定の60%という合格率は、少なくとも高い方ではないと言えます。

 

3. 合格点を踏まえた勉強のPoint

合格点を踏まえた勉強のPoint

ここでは、FP技能検定の合格点を踏まえ、合格点をとるために必要な勉強のポイントについて、4つお伝えしていきます。

 

1) 合格点を目指す

FP技能検定の合格点を踏まえた1つ目の勉強のポイントとしては、満点ではなく「合格点を目指す」ことが考えられます。

「せっかく受験するのであれば満点を目指したい!」と考えている人も、一定数いるかもしれません。

ただ、この考えは改めた方が賢明です。

目指すべきは、満点ではなく合格点です。

その主な理由としては、以下が考えられます。

・対外的には満点か否かよりも合格か否かが重視される。
・合格という成功体験を積める。
・0点⇒60点よりも60点⇒100点にする方が、倍以上大変。

以上より、満点ではなく「合格点を目指す」ことは、FP技能検定の勉強のポイントと言えます。

 

2) 苦手科目をなくす

FP技能検定の合格点を踏まえた2つ目の勉強のポイントとしては、得意科目を伸ばすのではなく「苦手科目をなくす」ことが考えられます。

効率よく合格点をとるためには、苦手科目をなくす必要があります。

得意科目は既にある程度点数がとれるため、追加で勉強しても1~2点ほど点数が上がるだけで終わる可能性があります。

一方で苦手科目の場合は、現状では点数がとれない科目であるため、努力次第で5~10点ほど点数を伸ばせる可能性があります。

FP技能検定の合格点が60%ということは、裏を返せば40%間違ってもいいことを意味しております。

そのため、得意科目を伸ばせずに数点失ったとしても、大したダメージにはなりませんが、苦手科目を放置して数十点失えば、合格できるかどうか危うい状況となってしまうのです。

以上より、得意科目を伸ばすのではなく「苦手科目をなくす」ことは、FP技能検定の勉強のポイントと言えます。

 

3) 模試や過去問の復習を怠らない

FP技能検定の合格点を踏まえた3つ目の勉強のポイントとしては、「模試や過去問の復習を怠らない」ことが考えられます。

苦手科目を見つけるためには、模試や過去問などの全範囲が対象となる、本番形式の問題を解くのがおすすめです。

そして大切となるのが、模試や過去問を解いて苦手科目を把握するだけで終わらずに、しっかりと復習をすることです。

この際に、「全く解けなかった問題」をまず復習するのではなく、「内容としては知っていたけど解けなかった問題」から復習するのがコツとなります。

前者の場合その分野の知識を0%から60%まで上げる必要がありますが、後者の場合は40%から60%に上げる程度ですみ、費用対効果が高いためです。

以上より、「模試や過去問の復習を怠らない」ことは、FP技能検定の勉強のポイントと言えます。

 

4) 強制的な終わりを設けて勉強する

FP技能検定の合格点を踏まえた4つ目の勉強のポイントとしては、「強制的な終わりを設けて勉強する」ことが考えられます。

FP技能検定に限らない話ですが、合格点をとるための効率的な勉強には、毎日の勉強に終わりを設ける、つまりは時間制限を設けることが欠かせません。

ただ、自分の中で「〇時間勉強したら今日は勉強をやめよう」と終わりを設定しても、簡単に延長できてしまいます。

そこでおすすめしたいのが、強制的な終わりがある環境を設定することです。

例えば、同じ1時間勉強する場合でも、以下の環境の方が、より集中して勉強することができます。

・昼休み
・時間制の自習室
・閉店1時間前のカフェ
・保育園のお迎え1時間前
・子供を習い事に預けている間

簡単に延長できてしまう自己設定の終わりよりも、強制的な終わりを利用しましょう。

以上より、「強制的な終わりを設けて勉強する」ことは、FP技能検定の勉強のポイントと言えます。

 

4. 終わりに

FP技能検定の合格点についてお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか?

大切なのは、合格点をとるための勉強をすることです。

時々でいいので、「今日勉強した内容は本当に合格につながっているか?」と自問自答してみてください。

 

5. まとめ

Point! ◆FP技能検定:60%
◆日商簿記検定:70%
◆ビジネス会計検定:70%
◆宅建:70%
◆中小企業診断士:60%
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