営業に簿記は必要ない?

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営業に簿記は必要ない!..と思っていませんか?

実は営業においても、簿記の知識が役立つことがあるんです。

なぜなら営業が簿記を勉強することで、根拠のある売上目標を立てれたり、取引する会社の財務状況を読めたり、営業の仕事にも活かせるメリットがあるからです。

この記事では、簿記が営業に必要ないと言われる理由と、反対に必要だと言われる理由を解説していきます。

おすすめの勉強方法などについても解説しているので、簿記の取得を検討されている方は、ぜひ最後までお読みください。

仕事に簿記が役立つ理由がわかるはずです。

 

 

1. 営業に簿記は必要ないと言われる理由

営業に簿記は必要ないと言われる理由

なぜ「営業に簿記は必要ない」と言われるのでしょうか?

以下では、営業にとって簿記が必要ないと言われる、一般的な理由を3つご紹介します。

 

1) 直接的な営業力は上がらない

営業ときくとイメージに浮かぶのは、営業先との商談で商品を売り込んだり、アピールしたりする姿ではないでしょうか?

そういった営業先との商談などの、直接的に売ることが目的の場合は、簿記の知識が必要ないと思われるかもしれません。

なぜなら営業トークや営業のノウハウは、簿記を勉強することで学べるわけではないからです。

そのため、簿記の知識が直接営業には役に立たない、と思われている場合があります。

 

2) 転職に役立たない

営業への転職を考えた際に、簿記が直接的に評価されるケースは少ないです。

なぜなら営業へ転職する場合、多くは売上の実績を求められることが一般的だからです。

一方、簿記の知識と直結していると考えられる職種は、経理職や事務職です。

そのため、営業が転職する際に簿記の知識は役に立たないのでは?と思われることが多いです。

 

3) 簿記がなくても営業できる

実際のところ簿記の知識がなくても、営業としてうまくいっている人は多数います。

なぜなら、営業はコミュニケーション能力や取引先を開拓する実行力など、様々な能力を複合して売上をつくる職種だからです。

今まで培った経験で営業がうまくいっている人にとっては、営業に簿記の知識がなくても困らないという場合もあります。

 

2. 営業に簿記が必要な理由

営業に簿記が必要な理由

以下では反対に、営業にとって簿記が必要な3つの理由を、順に解説していきます。

 

1) 間接的に営業力が上がる

簿記の知識があると、営業先の財務情報を分析することができます。

営業先をよく調べたうえで商談に臨むと、営業トークの内容に説得力が増し、相手に信頼感を与えることができるでしょう。

営業先の人にとっても、会社のことをよく調べてくれた上で、おすすめしてくれているんだ!という安心感につながります。

同じ営業でも、自社の財務状況も考慮したうえで、商品をおすすめしてくれる人と取引したいと思う会社は多いはずです。

そういった意味で、営業に簿記の知識があることで、他の営業マンと差別化することができ、仕事を進めるうえで有利に働くでしょう。

 

2) 転職に役立たせることもできる

前述の通り、一般的に転職活動で簿記が役立つのは、経理職や事務職だと思われています。

でも実は、簿記の知識は営業への転職にも役立つことがあるのです。

転職活動をする際は、自分のアピール方法や職務経歴書の書き方などを、重点的に捉えがちです。

しかしその前に、転職を検討している企業が優良な転職先なのかを見極めないといけません。

簿記を習得することによって、企業の財務情報の分析ができ、優良な転職先をみつけられます。

また、営業から経理や営業事務職など、別の職種への転職を検討できるなど、簿記の資格があることで選択肢の幅を広げることができます。

以上より、営業でも転職の際には、簿記の知識を有効活用できるでしょう。

 

3) 商品知識が深まる

簿記の知識があれば、原価や仕入れコストなど、商品に関する費用計算ができるようになります。

営業にとって自社の商品をおすすめする際には、まず商品に対する知識が必要です。

商品に対する知識がなければ、営業先で交渉を行うことが難しくなっていきます。

簿記の知識がなくても営業はできるかもしれませんが、原価についての知識を持って話すことで説得力が増して、営業先での信頼の獲得にもつながります。

簿記は商品知識を深めるためにも、営業にとって必要な知識だとわかりますよね。

 

★試験を受ける必要はない?
営業に簿記の知識が必要なのはわかったけど、仕事も忙しいのでわざわざ試験を受ける必要はないのでは?と思われたかもしれません。

しかし、試験を目標にすることで期限を決めることができ、モチベーションの低下を防ぐことができます。

また、試験に合格することで「簿記〇級」という、客観的に会計知識があることを証明する肩書を得ることもできます。

そのため、簿記の勉強をするのであれば、ぜひ試験も受けてみてください。

 

3. 何級まで取得すればいい?

何級まで取得すればいい?

営業に簿記の知識を活用するためには、何級を取得すればいいのでしょうか?

結論としては最低でも3級、可能であれば2級までの取得を目指すのがおすすめです。

簿記検定の中でも日商簿記検定を前提として、各級について順にみていきましょう。

 

1) 簿記3級

簿記3級では資金の出入りを帳簿に記載していく仕訳など、基本的な商業簿記の知識の習得を目指しています。

簿記の基本的な知識が身に付き、経理関係の一般的な流れが理解できるようになります。

営業先の財務状況への理解が深まるだけでなく、社内の経理に対する理解も深まり、経理部との円滑なコミュニケーションにも役立ちます。

また、簡単な経理関係の書類の理解ができるようになるので、経理事務職の方は仕事に活かすことができるでしょう。

日商簿記には初級から1級までの階級がありますが、履歴書などに記載できるのは一般的に3級以上といわれています。

 

2) 簿記2級

簿記2級からは連結会計や本支店会計が加わり、また原価計算など工業簿記の知識も必要になってきます。

簿記2級を取得することによって、会社の財務諸表を理解できるようになり、経営状況も把握することができるようになります。

より実践的な内容を含むため、中途採用などの場合、転職で有効になるのは簿記2級以上だといえるでしょう。

転職やキャリアアップのために簿記の資格取得を検討している方は、まずは2級合格を目標に取り組んでください。

営業に役立てたいと考えている場合も、2級取得がおすすめです。

 

3) 簿記1級

簿記1級では商業簿記、工業簿記のほか、会計学と原価計算のより深い内容が加わります。

財務状況だけでなく、経営分析まで行えるようになります。

また簿記1級に合格すると、税理士試験の受験資格が与えられるなどのメリットもあります。

ただし、2級と比べると難易度が急激に上がるため、営業に役立てたいだけであれば、1級まで取得する必要はありません。

 

4. そもそも簿記とは?

そもそも簿記とは?

簿記という名前は見聞きしたことがあるけれど、そもそもどのような内容を勉強するのか、知らない方もいるのではないでしょうか?

下記にて簿記の大枠について、解説していきます。

 

1) 簿記とは?

簿記とは、会社が経済活動を行う際の、資金の出入りを記録する方法です。

日頃の取引を帳簿に記入しておき、期末に決算書と財務諸表を作成するまでの一連の流れがあります。

会社にとって簿記は、資金の流れや財政状況を把握するための、重要な作業といえるでしょう。

(「簿記とは何かを簡単に初心者にわかりやすく解説します!」も合わせてご確認ください。)

 

2) 簿記検定の種類

簿記の検定には、以下の3つの種類があります。

 

① 日商簿記

日商簿記は日本商工会議所が主催する簿記の検定試験で、簿記検定といえば多くの場合、日商簿記のことを指します。

3つの簿記検定の中で最も規模が大きく知名度が高いため、これから簿記検定を受験しようと考えているなら、日商簿記の受験がおすすめです。

 

② 全商簿記

全国商業高等学校協会が主催する全商簿記は、正式名称を簿記実務検定試験といいます。

商業高校に在籍している学生が対象の検定試験です。

商業学校で習得できる内容で問題が作成されており、簿記の基本的な内容が網羅されています。

社会人になってから取得する人が少ないため、あまり目にする機会が少ない検定になります。

 

③ 全経簿記

全経簿記とは、全国経理教育協会が主催する簿記の検定試験で、正式名称は簿記能力検定です。

全経簿記は一般的に、経理関係の専門学校生が受験することが多いです。

また、全経簿記の上級に合格すれば税理士試験の受験資格を得ることができるので、税理士試験の受験を検討している人にとっては、メリットがある検定といえるでしょう。

(各検定の詳細は、「簿記の種類とは?日商vs全商vs全経」をご参照ください。)

 

5. 簿記の勉強方法

簿記の勉強方法

営業の仕事をしている場合、仕事と勉強を両立するためには、効率的な勉強方法が必須です。

以下ではおすすめの簿記の勉強方法について、独学と通信講座に分けて解説していきます。

 

1) 独学

自分で時間をコントロールできる人や、家でも集中できる人にとっては、独学で資格取得を目指すのも方法のひとつです。

独学のメリットは、費用が安く済む点と、自分のペースで勉強を進めることができる点です。

一方デメリットは、自分を制して勉強の時間を確保しないといけない点と、資格取得に関する最新の情報が手に入れにくい点でしょう。

自分で明確な目標を立てて、計画的に勉強を進めることができる人にとっては、独学がおすすめの勉強方法といえます。

 

2) 通信講座

効率よく資格取得を目指したい場合は、簿記の通信講座を受講し、合格を狙うことをおすすめします。

通信講座であればプロの講義を、自分の好きなタイミング、好きな場所で学習することが可能となります。

以下の記事で、「講座代金」と「講座との相性」の観点から、おすすめ通信講座を4つ紹介しておりますので、ぜひ参考ににしてみてください。

簿記の通信講座おすすめ4選!合格実績よりも相性が大切?

ただし、自分で計画を立てて勉強することが難しい人は、独学でも通信講座でも挫折してしまう可能性が高いため、予備校の通学講座を検討してみるのも一つの方法です。

 

6. 終わりに

営業にとって簿記が必要だといわれる理由について、解説してきました。

営業にとっても、簿記はコスト感覚や財務状況を理解するために重要な知識です。

簿記の知識をつけるためには、簿記検定を受けることが近道です。

簿記検定の勉強方法には、独学や通信・通学などがあり、生活スタイルに合わせて無理なく、資格取得のための勉強を進めていけるようになっています。

現在仕事がうまくいっている人にとっても、よりレベルアップをするために、ぜひ簿記の習得を検討してくださいね。

 

7. まとめ

Point! ◆営業に簿記の知識があると、有利になることが多い。
◆簿記を仕事に活かすなら、日商簿記2級を目指そう。
◆簿記検定には3種類あるが、多くの社会人に必要なのは日商簿記。
◆資格取得のための勉強方法には独学や通信・通学講座があり、自分に合うものを選べる。
営業におすすめの資格とは?