簿記とは何かを簡単に初心者にわかりやすく解説します!

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簿記とは何か?と聞かれたら皆様は即答できますでしょうか?

簿記が何なのかわからないまま学習している方も多いかと思います。

正直なところ簿記の意味をわかっていなくても、簿記検定に合格することはできます。

ただ、自分が学んでいるもの、あるいは学ぼうとしているものが何なのかを知っておいて損はないです。

そこで今回は簿記とは何なのかを簡単に説明させていただきます。

「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」ではないですが、まずは戦おうとしている相手のことをしっかり把握することが大切です。

筆者の情報
・公認会計士
・監査法人➡経理に出向➡ベンチャー➡自営業

 

 

1. 簿記とは?

簿記とは?

会計」という分野において「経理」が作成する「財務諸表」を作成する技術のことを「簿記」と呼びます。

、、、、、?と思われた皆様向けに、1つずつ解説していきます。

 

1) 会計とは?

そもそも会計とは何でしょうか?

会計とは個人や企業が行った行動・取引を関係者に説明することを言います。

例えば、ランチにいって食事をした後に、店員さんからお店が提供した食事代金の説明を受けることを「お会計」というかと思いますが、これはお店が行った食事を提供するという取引を関係者であるお客様に説明することを意味します。

企業の例で言うと、会社の財産の状況(現預金などの資産がいくらあるか?借入金などの負債がいくらあるか?)や経営成績(売上・原価や利益がいくらか?)を利害関係者(投資家・株主・債権者・従業員・取引先など)に説明することを「会計」と言います。

 

2) 財務諸表とは?

それでは財務諸表とは何でしょうか?

財務諸表とは自社の財務状態や経営成績などを記載した書類で、財務諸表を世の中に開示することで関係者に自社の状況を説明することができます。

財務諸表の中にはいくつかの書類があるのですが、財務三表と呼ばれる最も主要な書類は下記の3つとなります。

・貸借対照表:一時点の財務状態を説明する書類。
・損益計算書:一定期間の経営成績を説明する書類。
・キャッシュフロー計算書:お金の一定期間の動きや一時点の残高を説明する書類。

貸借対照表と損益計算書については「損益計算書と貸借対照表の違いは??」も合わせてご確認ください。

 

3) 経理とは?

経理とは、日々の取引を帳簿に記帳して財務諸表を作成する職種のことを言います。

日々の取引は仕訳を使って帳簿に記録されます。

請求書の催促や経費のチェックなどを経理部から受けた方もいるかと思いますが、それらは全て日々の取引を正確に記録して、最終的に財務諸表という書類を作るために行われています。

 

4) 簿記とは?

それでは本題の簿記とは何でしょうか?

今までのまとめになるのですが、「簿記」とは、「会計」という自社の状況を関係者に説明する分野において、日々の取引を帳簿に記録する「経理」が、自社の資産・負債や売上・利益などが記載された「財務諸表」を作成するための技術のことを言います。

*簿記は経理以外の職種にも役立ちます。詳細につきましては「簿記2級・3級は就職・転職に有利?履歴書の書き方もご紹介!」をご参照ください。

 

2. 複式簿記と仕訳

複式簿記と仕訳

簿記には「単式簿記」と「複式簿記」の2つがあります。

余程の小さい企業でない限りは、「複式簿記」を使用しております。

身近な例を見ながら2つの違いを見ていきましょう。

 

例題:アパートの賃料10万円を現金で支払った。

① 単式簿記

支払賃料 100,000

 

単式簿記の場合は取引の内容を記載するだけなので、特別な知識は必要なく簡単に作成することができます。

家計簿などは単式簿記で作成されている方が多いかと思います。

ただ、取引の結果現金などの残高がどうなったのかを把握できないという欠点があります。

今回の例で言うと、10万円現金が減ったことはわかるのですが、減った結果としていくら現金が残っているのかがわかりません。

 

② 複式簿記

借方 貸方
支払賃料 100,000 現金 100,000

 

複式簿記の場合は、1つの取引でも必ず左側と右側にそれぞれ科目が記載され、複数の科目を使用することとなります。

今回の例で言うと、左側に現金の変動理由と金額を記載し、右側に現金の残高を減らすために現金勘定を記載することで、現金の残高を把握することもできます。

左側のことを「借方(かりかた)」、右側のことを「貸方(かしかた)」と呼び、複式簿記において取引を借方と貸方に分けることを「仕訳(しわけ)」と呼びます。

仕訳については「簿記の仕訳の基本ルールをマスターしよう!」も合わせてご確認ください。

 

3. 金融商品取引法と会社法

金融商品取引法と会社法

簿記に基づいて作成された財務諸表は大きく分けて2つの法律にその目的や体系が規定されています。

 

1) 金融商品取引法とは?

より多くの資金を得るために、あるいは会社の信用力を上げるために、多くの企業が上場を目指します。

上場をする際に対象企業に株価(その会社の価値)がつけられますが、この株価の決定要因の1つに対象企業の財務諸表があります。

ただ、企業が「売上○○億円!」など自己評価で財務諸表を作成した場合、会社の本当の実態がわからず適切な株価をつけることが困難となり、投資家が困ってしまいます。

そこで、上場企業を対象とした金融商品取引法という法律が制定されております。

 

2) 会社法とは?

会社が作成する財務諸表の利害関係者には「株主」や銀行などの「債権者」がおりますが、両者は利害が対立しております。

簡単に言うと、債権者は貸したお金とその利息など決まった金額のリターンしかありませんが、株主は株式の譲渡や配当金などで上限なくリターンを期待できる立場にあり、株主が配当金として際限なく要求した場合、債権者が損をします。

そこで、株主と債権者の利害関係を調整するために会社法という法律が制定されております。

株主と債権者の利害対立は全ての企業で発生する可能性があるため、会社法は全ての企業を対象としております。

 

3) 両法律の違い

両法律の違いを表にまとめましたのでご確認ください。

法律名 会社法 金融商品取引法
適用対象 全ての会社 上場会社など
目的 株主・債権者保護 投資者の保護
呼び名 計算書類 財務諸表
体系 貸借対照表
損益計算書
株主資本等変動計算書
個別注記表
貸借対照表
損益計算書
株主資本等変動計算書
キャッシュフロー計算書
附属明細書

 

4. 簿記を学ぶ意味とは?

簿記を学ぶ意味とは?

簿記を学習するかどうか迷われている方の中には、簿記を学ぶことに意味を感じていない方もいるかと思います。

そこで以下に簿記を学ぶ意味を記載しましたの、ぜひ確認してみてください。

 

1) 数字の流れがわかると楽しい

1つ目の意味は、簿記を学んで世の中の数字の流れがわかるようになれば、純粋に「楽しい」ことです。

日々のニュースで世界の企業の売上・利益などの情報が伝えられていますが、皆様はこれらの情報をかみ砕いて解釈できますでしょうか?

あるいは普段の業務の中でも様々な数字の情報が行きかっているかと思うのですが、それらを理解していますでしょうか?

このような普段あまり意識せずに流している数字の情報1つ1つを自分なりに解釈できるようになることで、数字を「楽しむ」ことができるようになります。

 

2) 多くの業種の実務に活きてくる

2つ目の意味は、数字の流れを理解できるようになることで、普段の業務にその知識が活きてくることです。

自社だけでなく取引先の企業の売上・費用や利益などの数値を読み解くことで、実務でできることの範囲が格段に広がります。

数字の流れを読む力は多くの業種で必要となってくるため、汎用性も高いです。

 

3) 就職・転職で評価ポイントになる

3つ目の意味は、より直接的なメリットとなる就職や転職で評価されるという点です。

こちらにつきましては「簿記2級・3級は就職・転職に有利?履歴書の書き方もご紹介!」をご参照ください。

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5. 終わりに

いかがでしたでしょうか?

簿記とは何なのかについて、何となく理解していただけましたでしょうか?

実際に簿記検定の学習を通じて本当の理解が深まっていきますので、この機会にぜひ受験を検討してみてください。

 

6. まとめ

Point!

◆簿記とは財務諸表を作成するスキル。
◆複式簿記が多くの企業で採用されている。
◆金融商品取引法と会社法の規制のもと財務諸表は作成されている。
◆簿記を学習することは、実務や転職に活きてくる、数字が楽しくなるなどの意味がある。

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