経理・労務・人事に向いている人とは?

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経理・労務・人事という言葉は知っていても、具体的に何をしているのか理解している人は、案外少ないのではないでしょうか?

経理も労務も人事も一般的にバックオフィスと呼ばれ、会社の縁の下の力持ちのような存在です。

あまり表に出てくるイメージがないため、その業務内容が理解されにくいですが、どの職種も会社にとって大切なポジションです。

そこで今回は、経理・労務・人事とはそもそもどんな業務をする部署なのかをお伝えした上で、それぞれに向いている人の特徴について解説していきます。

各部署の特徴を把握して、自分の向き・不向きを判断しましょう。

筆者の情報
・公認会計士
・監査法人➡経理に出向➡ベンチャー➡自営業
・紹介記事「公認会計士が語る体験談!

 

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1. 経理に向いている人

経理に向いている人

1) 経理とは?

経理とは、企業の「お金」を管理して、経営成績や財産状況を財務諸表と呼ばれる書類にまとめて、関係者に報告する職種のことを言います。

(企業の経営成績や財政状態を利害関係者に説明することを「会計」と言います。)

資金の調達・運用を主な仕事とする「財務」も、経理に含まれていることが多いです。

(経理・会計・財務の違いについては「経理と財務と会計の違いは?」をご参照ください。)

日々の会社のビジネスを仕訳という形で起票していき、最終的に財務諸表という決算書を作成します。

この過程で、以下のような業務を担当するのが経理となります。

・伝票の作成。
・各種帳簿への転記。
・仕入れ先に対する支払い。
・売上先に対する請求。
・決算書類の作成。
・税務申告。

AI(人工知能)の発達により経理がなくなるのでは?と言われることもありますが、必要な知識を身に付けておけば、今後も十分活躍が見込まれる職種となります。

詳細について「経理はAIでなくなる!?人工知能に負けないためには??」をご参照ください。

 

2) 経理に向いている人の特徴

① 小さいことを気にしすぎない

経理に向いている人の1つ目の特徴としては、「小さいことを気にしすぎない」ことが挙げられます。

経理というと細かい数字まで気にする人の方が向いているのでは?と思われるかもしれません。

お金を管理するということは、極端な話1円の誤差についても原因を追究する必要があるとも考えられます。

しかし、全ての仕事に言えることですが、かけられる時間や人員には限りがあるので、費用対効果を考えて作業をする必要があります。

特に経理は、細かいところまで見に行こうとすると、きりがありません。

小さい異変に気付くことは大切ですが、気にし過ぎると作業がいつまでたっても終わりません。

与えられた時間で、最大限の効果を発揮するためには、小さいことに対してはある程度見切りがつけられる人の方が、経理に向いていると言えます。

以上より、「小さいことを気にしすぎない」ことは、経理に向いている人の特徴と言えます。

 

② 自分で自分を褒めることができる

経理に向いている人の2つ目の特徴としては、「自分で自分を褒めることができる」ことが挙げられます。

皆様は過去に一度でも、経理の人を褒めたことがあるでしょうか?

おそらく褒めた経験のある人はかなり少ないかと思います。

同じ経理部の人でさえも、経理の同僚を褒める事は少ないです。

これは何も経理に嫌な人が多いという意味ではなく、単純に経理は褒めるポイントがなかなかないことが原因と考えられます。

営業やマーケティングなどは、結果として売上に結びつくので、成果を上げれば褒められる可能性が高いです。

一方で、経理は成果を上げても直接的に売上に紐づくわけではなく、どちらかというと成果よりもミスをしないことが重要視されます。

つまり、誰からも褒められることなく、日々黙々と業務をこなす必要があります。

そのため、自分で自分を褒めることができる人が向いていると言えます。

自分で自分を褒める際のポイントとしては、人事面談の際に適切な目標設定をすることです。

目標があれば、達成した時に自分を褒めることができます。

経理の目標設定については「経理の目標設定とは?人事面談の前に押さえておきたい目標例7選!」をご確認ください。

以上より、「自分で自分を褒めることができる」ことは、経理に向いている人の特徴と言えます。

 

(経理に向いている人の特徴については「経理に向いていない人、向いている人の特徴10選!」も合わせてご確認ください。)

 

2. 労務に向いている人

労務に向いている人

1) 労務とは?

労務とは、従業員の「労働」に関係する事務全般を引き受ける職種のことを言います。

総務や経理の人が兼任している、あるいは総務や経理に含まれていることも多いです。

労務の主な業務としては、以下のようなものが考えられます。

・勤怠管理。
・給与計算。
・社会保険の手続。
・労務トラブルの対応。
・健康診断の手配。
・安全衛生管理。

「従業員」に焦点をあてている点では人事と共通しておりますが、人事が社員一人一人を対象として行われる仕事であるのに対して、労務は組織全体を対象として行われる仕事である点が異なります。

 

2) 労務に向いている人の特徴

① 地味な作業も苦なく継続できる

労務に向いている人の1つ目の特徴としては、「地味な作業も苦なく継続できる」ことが挙げられます。

上述の仕事内容を見ていただければわかるかと思うのですが、労務の仕事は工夫の余地が少なく、どちらかというと根気よく継続することが大切となります。

ある程度定型化された作業を、日々やり続ける必要があります。

「そんなの耐えられない。。」という人もいるかと思いますが、「派手な作業よりもコツコツと積み重ねる作業の方が好き!」という人もいるかと思います。

創意工夫して人より一歩先にいくことよりも、皆と一緒のペースで皆と同じように評価されるので問題ないという人には、労務が向いていると言えます。

以上より、「地味な作業も苦なく継続できる」ことは、労務に向いている人の特徴と言えます。

 

② 規律を遵守できる

労務に向いている人の2つ目の特徴としては、「規律を遵守できる」ことが挙げられます。

勤怠管理や給与計算は社内規定に基づいて、社会保険や労務トラブルは法律に基づいて適切に対処する必要があります。

個人的感情でついつい対応してしまった結果、後からトラブルに発展することはよくあることです。

トラブルに発展しても、社内規定や法律など遵守すべき原理原則に従って処理していれば、会社に与える損害は少ないですが、これらに遵守していないと、思わぬ損害を会社に与えることになります。

そのため、労務にとって社内規定や法律を遵守することは、仕事をする上での前提条件となります。

以上より、「規律を遵守できる」ことは、労務に向いている人の特徴と言えます。

★社員から訴えられる?
ベンチャーに勤務していた際に、労務問題で社長が社員から訴えられたことがありました。
半年程度で一応の解決はしましたが、その間新規の採用もできず、また、他の社員に対する風評被害もあり、損害は大きかったです。

労務の重要性は普段仕事をしている時にはなかなか気づきにくいですが、だからといって軽視すると、いざという時に大きな損害を被ることになります。
日々の地道な積み重ねが大切です。

(筆者の経歴については「ビジネス会計検定と出会うまで:公認会計士が語る体験談!」をご参照ください。)

 

3. 人事に向いている人

人事に向いている人

1) 人事とは?

人事とは、「人材」に関係する業務を扱う職種のことを言います。

人事の主な業務としては、以下のような業務があります。

・評価制度の作成と運用。
・人員配置の決定。
・採用活動の実施。
・研修制度の運営。

ビジネスモデルやマーケティング手法・ITツールなどは、最終的にどこの会社も同じような結論に行きつくため、結局のところ働いている「人」で差がつきます。

つまり、人を採用して育て、適切に配置する人事は会社のかなめであり、やりがいのある仕事と言えます。

 

2) 人事に向いている人の特徴

① 社員から嫌われても冷静に対処できる

人事に向いている人の1つ目の特徴としては、「社員から嫌われても冷静に対処できる」ことが挙げられます。

人事は社員に対する評価を行う部署なので、どうしても社員から嫌われやすいポジションとなります。

また、人員配置を考える際も、全社員の要望を満たすことは不可能なので、必然的に要望を満たせなかった社員から嫌われる可能性があります。

ただ、社員からいくら嫌われても、「会社にとって何が一番いいのか?」という、組織人としての冷静な対応が求められます。

社員一人一人に公平に対応するというよりは、会社全体の方針に従って、情に流されず判断する必要があります。

以上より、「社員から嫌われても冷静に対処できる」ことは、人事に向いている人の特徴と言えます。

 

② 自社のことが好き

人事に向いている人の2つ目の特徴としては、「自社のことが好き」なことが挙げられます。

前述のように人事には、組織人としての思考が求められます。

つまり、自社のことを自分事として捉えられる人が適しており、このような思考ができるのは、自社のことが好きな人です。

また、採用活動においても、自社のことが好きな人が自分と似たような人間を採用することで、会社に反感をいだく人間を極力少なくすることができ、組織運営上望ましいかたちとなります。

余談ですが、採用においてはスキルも重要ですが、社風に合うかどうかも非常に大切です。

スキルが高くても社風に合わない人を採用してしまった場合、スキルが高い分従う人間も多く、社内で派閥などを作りかねません。

そうならないためにも、自社のことが好きな人間が採用活動を行うことで、社風にマッチするかどうかを判断することができます。

以上より、「自社のことが好き」なことは、人事に向いている人の特徴と言えます。

 

4. 終わりに

経理・労務・人事の仕事内容や各職種に向いている人の特徴について紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?

興味があり、かつ、自分に向いていると思った職種がある場合は、転職・転属なども視野にいれながら、行動してみてください。

 

5. まとめ

Point!

◆経理に向いている:細かすぎず、自分で自分を褒めることができる。
◆労務に向いている:地道に作業でき、規律を遵守できる。
◆人事に向いている:嫌われても冷静に対処でき、会社のことが好き。

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