ビジネス会計検定は就職・転職に有利?関係ない?

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就職や転職を考えた際に、「何か資格を取ってアピールしたほうがいいのかな…」と不安に思う人も多いかもしれません。

就職・転職活動は、言ってみれば「競争」です。

応募者が企業を選ぶように、企業も応募者を選んでいます。

少しでも有利に進めるために、何らかの資格を取得してアピールしようとするのは、自然の流れでしょう。

この点、会計の知識は全てのビジネスパーソンにとって必要であるにも関わらず、正しい知識を持ち、使いこなしている人は少ないのが現状です。

つまり、簿記検定やビジネス会計検定などの会計資格に合格すれば、就職・転職活動の際にアピールポイントになる可能性があります。

ここではそのうち、ビジネス会計検定の概要と、職種別に資格を活かす方法について、紹介していきます。

 

 

1. ビジネス会計検定とは?

ビジネス会計検定とは?

1) ビジネス会計検定とは?

ビジネス会計検定は、大阪商工会議所が主催している検定試験です。

3級から1級まで試験区分が設けられており、3級と2級は毎年3月と9月(又は10月)に実施され、1級試験は3月のみ実施されます。

ここで、会計の試験といえば、簿記検定を思い浮かべるかもしれません。

簿記もビジネス会計検定と同様に会計の知識を測る試験ですが、求められる知識が異なります。

簿記で出題される問題は、財務諸表を作成する能力を測る問題です。

簿記では、仕訳をして試算表を作り、最終的に貸借対照表や損益計算書といった財務諸表を作ります。

一方、ビジネス会計検定で出題される問題は、出来上がっている財務諸表を分析する能力を測る問題となります。

財務諸表の分析を通じて、企業の安定性や収益性、成長性などを評価できるスキルをチェックするのが、ビジネス会計検定なのです。

 

2) 勉強方法

ビジネス会計検定は2007年に開始した、まだまだ歴史の浅い検定試験です。

しかし、回を重ねるごとに受験者数が増えている注目の資格であるため、合格するためにはしっかりとした試験対策を行う必要があります。

と言っても、何も特別なことをする必要はなく、主催の大阪商工会議所が編集している「公式テキスト」と「公式過去問題集」をベースに対策すれば、十分合格が可能な試験となります。

公式のテキストと問題集は3級から1級まで販売されており、全国の書店だけでなくAmazonや楽天などでも購入できるので、ぜひ一度目を通してみてください。

(ビジネス会計検定の詳細については、「ビジネス会計検定とは?試験の内容をご紹介!」もご参照ください。)

 

それでは、ビジネス会計検定で身に付けた会計知識が、どのような分野で活かせるのか?といった点について、次項で見ていきましょう。

 

2. 「会計」を軸に多様な分野で活躍

「会計」を軸に多様な分野で活躍

「会計」の知識は、あらゆる職種のビジネスパーソンにとって、必須の知識です。

企業あるところに会計あり」と言われるように、会計はビジネスにおける共通言語と言えます。

そして、ビジネス会計検定の勉強過程で得た会計知識は、ビジネスの多様な分野で活かせます。

例えば、財務諸表を正確に分析するスキルがあれば、企業の経営状態について数字を使って把握でき、Web上で公開されている取引先企業の財務諸表を分析することで、取引先企業の経営状態についてあらかじめ確認することができます。

また、就職・転職活動においては、ビジネス会計検定の資格を取得すること以上に、学習の過程で得た知識を利用・アピールすることが重要となります。

例えば、採用面接の場面において、ビジネス会計検定の試験に合格したという結果だけをアピールするのではなく、

・なぜ試験を受験したのか?
・どのような知識を得たのか?
・その知識をどう活かせるのか?

など、資格取得の目的や背景・利用方法について説明できれば、面接官に対して説得力を持たせることができるでしょう。

さらに、応募先企業の安全性や成長性などを事前に分析することで、本当に自分が就職・転職すべき会社なのか?といった点についても、事前に判断することが可能となります。

例えば以下の例題のように、応募先企業の長期の安全性(自己資本比率・固定比率)の比較や、売上高の成長性を事前に確認することで、就職・転職すべき企業を判断する際の検討材料を増やすことができるのです。

 

(例題:安全性分析)

【問題】

安全性分析(2級):長期の安全性が高いのはー問題

【解答】

安全性分析(2級):長期の安全性が高いのはー解答

 

(例題:成長性分析)

【問題】

成長性分析(2級):売上高の伸び率ー問題

【解答】

成長性分析(2級):売上高の伸び率ー解答

 

3. ビジネス会計検定を活かせる職種

転職・就職

ここでは具体的に、ビジネス会計検定の知識を活かせる職種について、紹介していきます。

会計知識はほとんどすべてのビジネスパーソンに必須の知識と言えますが、ここではそのうち主な3つの職種について見ていきます。

 

1) 経理

経理は会社経営において、利益や資産などの「お金の管理」をする、重要な仕事です。

例えば、営業して商品を販売すれば売上があがり、現金や売掛金といった資産が増えます。

このような内容は、簿記で学習する分野です。

しかし、日々の売上管理や、給与や税金の計算などは単純なお金の流れの記録に過ぎませんが、時には経理担当者の目線で、経営改善の提案などが必要な場面もあるでしょう。

そこで有用なのが、ビジネス会計検定で得た知識です。

日々の経理処理に加えて、財務諸表分析を行うことで、数字を使った具体的な改善提案もできます。

例えば、以下の例題のように短期の安全性の分析を行い、資金調達の必要性を経営層に提案することなどが考えられます。

 

(例題:安全性分析)

【問題】

安全性分析(2級):短期債務の返済資金が不足しているのはー問題

【解答】

安全性分析(2級):短期債務の返済資金が不足しているのはー解答

簿記を取得して経理の仕事をしている人にとって、ビジネス会計検定は次のステップとして、非常に相性のいい資格なのです。

 

2) 営業

営業は直接的には、会計とは関係がないように思われるかもしれません。

しかし、営業にとっても会計の知識は、大きく役に立ちます。

例えば、新しい取引先の開拓において、相手の企業の財務状況を分析すれば、経営状態の良し悪しや、力を入れている商品やサービスなども読み取れるでしょう。

さらに、以下の例題のように、前期と当期で経営状態がどのように変化したのか分析でき、これから取引を開始しても良い会社かどうかの判断もできます。

 

(例題:安全性分析)

【問題】

成長性分析(2級):資産合計の伸び率ー問題

【解答】

成長性分析(2級):資産合計の伸び率ー解答

営業にとって、ビジネス会計検定の資格取得は、直接的には評価されないかもしれません。

しかし、試験合格で得た知識は、上記のように営業の仕事でも十分に活かせるものになります。

 

3) コンサルタント

コンサルタントは、経営の診断や改善を行う仕事であり、カバーする領域は多岐にわたります。

その中でも、会計に特化したコンサルタントは会計コンサルタントとも言われ、経営資源である「ヒト・モノ・カネ」の中でも「カネ」に重点をおいた仕事です。

会計コンサルタントは、クライアントである企業の財務状況を分析して、改善策を提示することが求められます。

例えば以下の例題のように、キャッシュフロー計算書を見て資金繰りに問題があることを指摘して、具体的な改善提案を行うことなどが考えられます。

 

(例題:CF分析)

【問題】

CF分析(2級):CFの循環パターン⑥ー問題

【解答】

CF分析(2級):CFの循環パターン⑥ー解答

本格的な会計コンサルタントを目指すのであれば、ビジネス会計検定1級の取得も視野に入れ、他にも簿記や公認会計士などの資格も取得すれば、実務能力の高い会計コンサルタントとして活躍できるでしょう。

(その他のビジネス会計検定の役立て方については、「ビジネス会計検定は意味ない?役に立つ?」も合わせてご確認ください。)

 

4. 終わりに

ビジネス会計検定に関して、経理・営業・コンサルタントの3つの職種で、資格の知識が活かせることを紹介してきました。

会計の知識はビジネスの基本であり、その他の職種においてもビジネス会計検定の資格取得は、有利に働くことは間違いないでしょう。

就職活動中の大学生にとって、学生時代に資格を取得することは、知識を保有していることを証明するだけでなく、仕事に対して前向きに取り組もうとしていることをアピールできる材料にもなります。

また、異業種からの転職においても、ビジネス会計検定の知識はアピール材料になります。

どのような仕事でも必須となる会計の知識を身に付けるために、まずはビジネス会計検定の合格を目指してみてはいかがでしょうか?

 

5. まとめ

Point! ◆財務諸表を分析する能力を測る試験であり、その知識を就職・転職活動で活かすことができる。
◆経理・営業・コンサルタントを始めとした、様々な職種で活かせる資格。
◆資格そのものよりも、学習過程で身に付く知識が活きてくる。
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