資格の勉強をしていてよく耳にする言葉に、「国家資格」という言葉があるのではないでしょうか?
実は資格には国家資格以外に、「公的資格」「民間資格」というものもあります。
それでは簿記検定、は国家資格でしょうか?
即答できる方は少ないかと思います。
そこで今回は、3つの資格の違いと簿記検定はどの資格に該当するのかについて解説させていただきます。
1. 簿記検定は国家資格ではない?
![簿記検定は国家資格ではない?](https://kaikei-shop.net/wp-content/uploads/2019/07/bd647c47eb7d98fc10353abe0f57d4e8_s.jpg)
簿記検定ほど有名な資格であれば国家資格に違いないと思われる方も多いかもしれません。
さっそく結論になってしまうのですが、簿記検定は国家資格ではなく公的資格となります。
意外でしたでしょうか?
ただ、国家資格でないからダメな資格だと思うのは早計です。
3つの資格の違いをしっかり押さえて、それぞれどのような資格があるのか見ていきましょう。
2. 国家資格・公的資格・民間資格の違いは?
![国家資格・公的資格・民間資格の違いは?](https://kaikei-shop.net/wp-content/uploads/2019/07/8dfa016a6ba68ab3926721f1de6528e1_s.jpg)
1) 何を基準に区別されている?
国家資格と公的資格と民間資格は何を基準に分けられているのでしょうか?
難易度や合格率?
独占業務があるかないか?
設立された年代?
実は「その資格を認定しているのがどこか?」によって3つは区分されています。
具体的には以下となります。
・公的資格:「各省庁」が認定した資格
・民間資格:民間企業・団体が独自に認定した資格
では、それぞれの資格について見ていきましょう。
2) 国家資格
国家資格は国が認定した資格です。
国が認定しているということはどういうことかと言うと、「法律で定義されているもの」と言い換えることができます。
国家資格の中には独占業務(有資格者しかできない業務)が設けられている資格が多数あります。
例えば以下の資格となります。
・弁護士
・公認会計士
・薬剤師
・看護師
・建築士
・土木施工管理技士
・教員免許
・美容師
・理容師
また、独占的業務はないですが、一般的に知られているメジャーな以下のような資格も国家資格となります。
・中小企業診断士
・管理栄養士
・介護福祉士
・保育士
・マンション管理士
・保健師
・社会福祉士
・技術士
国家資格の特徴としては、
・国が定めているだけあって一般的に知られている信用力の高い資格が多い。
・難易度が比較的高め。
などが挙げられます。
3) 公的資格
公的資格とは文部科学省や経済産業省などが認定する資格となります。
本来は国が認定しているわけではないので民間資格に位置付けられますが、各省庁が認定することで信用力などの点で民間資格との差別化を図った資格となります。
公的資格の例としては以下があります。
・秘書検定
・英検
・証券外務員
・販売士検定
・カラーコーディネーター検定
・色彩検定
・手話通訳士
・ツアーコンダクター
公的資格の特徴としては、
・民間資格と比べて社会的信用力が高い。
などが挙げられます。
4) 民間資格
民間資格とは、国家資格・公的資格以外の資格のことをいい、明確な定義やルールがあるわけではありません。
明確なルールがない分、自由に設定することができます。
民間資格の例としては以下があります。
・MOS
・証券アナリスト
・インテリアコーディネーター
・アロマテラピー検定
・ソムリエ
・産業カウンセラー
・情報処理技能検定試験
・米国公認会計士(USCPA)
・マイナンバー実務検定
民間資格の特徴としては、
・共通したルールがない分、柔軟に資格を作ることができる。
などが挙げられます。
3. 簿記検定は国家資格並みに評価が高い!
![簿記検定は国家資格並みに評価が高い!](https://kaikei-shop.net/wp-content/uploads/2019/07/c5053689ab05746aba8848750c1b5dc7_s.jpg)
簿記検定は公的資格ですが、その評価は国家資格並みです。
その理由を2点お伝えしていきます。
1) 圧倒的受験者数
簿記の年間の受験者数を皆様ご存知でしょうか?
年間50万人を超える人が実は簿記検定を受験しております。
50万人と聞くと何となく多そうだな、、くらいに思われるかもしれませんが、例えば有名な国家資格である弁護士になるための司法試験であれば6千人程度、公認会計士試験であれば1万1千人人程度の受験者数なので、いかに簿記検定の受験者数が多いかがわかるかと思います。
難易度も違うので一概に比較はできませんが、受験者数が多い=それだけ世間に認められているということができるため、簿記検定は国家資格並みに評価が高い資格と言えます。
2) 多くのメリットがある
2つ目のポイントとしては、多くのメリットがあり、非常に役立つ資格という点です。
・転職、就職で有利
・キャリアアップに有効
・投資に役立つ
・起業の際に役に立つ
・ビジネスの共通言語を身につけられる
など、様々なメリットが挙げられます。
詳細については「簿記の必要性とは?3級、2級、1級それぞれに分けて解説!」をご参照ください。
簿記講座の元運営責任者が、「講座代金(安さ)」と「講座との相性(わかりやすさ)」の観点から、おすすめ通信講座を以下の5つに絞り、メリット・デメリットについて解説してみました。
・クレアール
・フォーサイト
・ネットスクール
・CPA会計学院
・スタディング
詳細は「簿記の通信講座おすすめ5選!安さとわかりやすさで比較すると..」をご確認ください。
また、簿記検定と同様に公的資格かつ会計資格である「ビジネス会計検定」もおすすめの資格となります。
ビジネス会計検定については「国家資格並みに評価・評判が高い?!ビジネス会計検定」をご参照ください。
4. 終わりに
![](https://kaikei-shop.net/wp-content/uploads/2019/06/終わり.jpg)
いかがでしたでしょうか?
国家資格・公的資格・民間資格の3つの違いをご理解いただけましたでしょうか。
簿記検定は公的資格ですが、国家資格と何ら変わらない評価の高い資格ですので、この機会にぜひ受験を検討してみてください。
5. まとめ
◆国家資格:「国」が認定。
◆公的資格:「各省庁」が認定。
◆民間資格:それ以外。
◆受験者数の多さやキャリア・投資・起業などにプラスに働く点から簿記は評価が高い。