クレアール簿記講座の評判とは?無料講座やYoutubeの方がいい?

posted in: 簿記検定 | 0

簿記講座を検討している人であれば、一度はクレアールについて見聞きしたことがあるのではないでしょうか。

そんなクレアールの簿記講座の評判は?

他予備校やYoutuberの無料簿記講座を利用した方がいいのでは?

といった点について、今回は解説していきます。

【筆者の情報】
・公認会計士のマツタロウ
・ビジネス会計検定講座講師
・前職で簿記講座の運営責任者を担当

 

 

1. クレアールの評判

1) 評判

早速ですが、クレアールの評判について、見てみましょう。

 

① 講義がわかりやすい

クレアールの講義は初めて簿記を学ぶ人でもわかりやすい講義となっており、「わかりやすい」という評判が非常に多いです。

学習経験者にとっては不要な解説も多々あるかもしれませんが、初学者にはおすすめの講義と言えます。

 

② 山田先生の人気が高い

講師との相性は、簿記学習のモチベーションを保つ上で大切です。

そしてクレアールの簿記講座と言えば、講師の山田先生が非常に人気です。

ただ単に講義がわかりやすいというだけでなく、ちょっとした雑談や仕草、話し方などに特徴があり、いい意味で視聴者をあきさせることのないキャラクターと言えます。

 

③ 質問対応

質問対応が無制限で利用可能な点も、クレアール簿記講座の大きな特徴です。

勉強計画から個別の質問まで、丁寧に回答してくれたという評判もあります。

一方で受講生が増加している影響からか、質問の回答をもらうまでに予想以上に日数がかかったという意見もあり、質問対応のサポートに依存しすぎるのも危険と言えます。

 

④ 工業簿記がわかりにくい?

ある時期まで、簿記2級の工業簿記の解説がわかりづらいという評判が非常に多く、クレアール簿記講座の大きな欠点でした。

しかし受講生からの意見を受けて、商業簿記を担当していた人気講師の山田先生が、工業簿記の講師も担当することとなりました。

山田先生に交代して以降は、悪い評判を目にしなくなったので、今は工業簿記の講義の質も問題ないと言えます。

 

⑤ 視聴可能期間が長い

目標としていた試験日が過ぎても、その後1年間は継続して講義を視聴することができるのも、クレアール簿記講座の大きな特徴となります。

「受験しなかった」「不合格だった」という場合でも引き続き講義を視聴できるため、長期的な学習プランを考えている人におすすめと言えます。

 

⑥ 受験仲間が多い

有名なインフルエンサーがおすすめしているのもあってか、クレアールでの勉強記録をSNS上で発信している人も多いです。

つまり、受験仲間が見つけやすい環境と言えます。

ここで紹介した以外の評判についても、X(Twitter)などのSNSを利用して確認してみてください。

 

2) 無料講座やYoutubeの方がいい?

クレアールの簿記講座は比較的安い方なのですが、実は簿記講座を無料で提供している予備校やYoutuberも存在します。

しかも有料講座と同等、あるいはそれ以上のわかりやすさと評判の無料講座も存在しています。

であればクレアールの簿記講座を受講する必要はないのでは?と思うかもしれません。

しかし以下の2つの理由から、クレアールの簿記講座も検討してみる価値はあります。

 

① 講義との相性

1つ目のクレアールも検討すべき理由としては、「講義との相性」が考えられます。

わかりやすい講義とは、人によって定義が異なります。

詳細まで丁寧に解説してくれる講義がわかりやすいという人もいれば、要点だけの解説を好む人もいます。

ゆっくりと話す講師の方がわかりやすいという人もいれば、早口の講師がいいという人もいます。

また、テキストのわかりやすさや講義の画質・音声なども、人によって好みが異なります。

つまり、クレアールの講座と相性がいい人も、当然に存在するのです。

最適な講座を選ぶことで最短合格を目指すことができ、何十時間もの勉強時間を節約できるのであれば、有料か無料かの違いは大した差ではないかもしれません。

★時間をかけすぎるのもNG
一方で、講座選びに時間をかけすぎても、勉強時間が削られてしまいます。

一通り各予備校のサンプル講義を見たら、あれこれ迷わず相性のよさそうな講座で即勉強を開始するのがおすすめです。

簿記2級までであれば、どの講座でもしっかりと勉強すれば、合格は十分可能です。

 

② 質問対応

2つ目のクレアールも検討すべき理由としては、「質問対応」が考えられます。

予備校やYoutubeの無料簿記講座には、質問対応のオプションがありません。

一方で、前述の通りクレアールの講座であれば、無制限の質問が可能となります。

過去の勉強経験から、周りに質問せず独学で結果を残してきた人であれば無料講座でも問題ありませんが、そうでない人であれば質問対応がある講座を検討してみる価値は十分にあります。

 

2. クレアールの簿記講座

2024年4月クレアール簿記講座

ここではクレアールの簿記講座(3級、2級)について、概要を見てみましょう。

 

1) 講座に含まれるもの

講座には以下の動画&教材が含まれています。

・講義動画(Web)
・テキスト(製本)
・問題集(製本)
・直前答練(PDF)
・公開模試(PDF)

講義動画のDVDや直前答練・公開模試の製本は含まれておりませんが、オプションで追加することも可能となります。

また、無料の質問対応も利用可能となります。

 

2) 講座価格

・オプションなし
・次回の統一試験向け講座

上記2点を前提とすると、2024年4月時点のクレアール簿記講座の価格は、以下の通りとなります。

3級パック 10,080円
2級パック 36,040円
3・2級講義パック 34,000円
3・2級マスター 39,440円

*「3・2級講義パック」:直前答練・公開模試なし、「3・2級マスター」:直前答練・公開模試あり

★簿記のおすすめ通信講座
簿記講座の元運営責任者が、「講座代金(安さ)」と「講座との相性(わかりやすさ)」の観点から、おすすめ通信講座を以下の5つに絞り、メリット・デメリットについて解説してみました。

・クレアール
・フォーサイト
・ネットスクール
・CPA会計学院
・スタディング

詳細は「簿記の通信講座おすすめ5選!安さとわかりやすさで比較すると..」をご確認ください。

 

3. 簿記をとったその後は?

簿記を取得する目的は人それぞれですが、何となく役に立ちそうだから興味を持ったという人も、多いのではないでしょうか?

ここではそんな人のために、簿記取得後の選択肢について、いくつか紹介していきます。

 

1) 実務へ応用する

1つ目の簿記取得後の選択肢としては、「実務へ応用する」ことが考えられます。

経理であれば、勉強した知識がそのまま実務に活きます。

一方で経理以外の場合は、例えば以下のような実務への応用が挙げられます。

・営業:取引先の決算書分析
・マーケター:競合の財務分析
・企画:プロジェクトの損益分析
・自営業:月次決算の作成&分析

共通しているのは、簿記の知識を活かして企業の決算書を分析する点です。

そのため実務への応用として、まずは上場企業の決算書を数十社程度、自分なりに分析してみることをおすすめします。

決算書分析の基礎知識として、簿記と合わせて後述のビジネス会計検定の勉強も、ぜひ検討してみてください。

 

2) 転職に活かす

2つ目の簿記取得後の選択肢としては、「転職に活かす」ことが考えられます。

経理の求人の中には、簿記3級や2級の知識が応募要件となっているものが、多々あります。

経理以外の求人場合は応募要件となることは稀ですが、最低限の会計知識を有していることをアピールできるため、職種や業種によっては差別化要素となります。

 

3) 上の級を目指す

3つ目の簿記取得後の選択肢としては、「上の級を目指す」ことが考えられます。

簿記検定3級に合格したのであれば次は2級、2級に合格したのであれば次は1級を目指すというのも一つの選択肢です。

特に転職に活かすことを考えると、2級までは取得しておいて損はないです。

簿記2級の評価については、「簿記は2級から評価される?3級は評価されない?元面接官が語ります」をご参照ください。

 

4) 他資格を目指す

4つ目の簿記取得後の選択肢としては、「他資格を目指す」ことが考えられます。

ここでは簿記と相性のいい資格として、4つの資格を簡単に紹介していきます。

 

① ビジネス会計検定

簿記検定が企業の決算書を「作成する」側の試験であるのに対して、ビジネス会計検定は決算書を「分析する」側の試験となります。

経理以外の職種であれば、むしろビジネス会計検定の方が、実務に活きた知識を学べるかもしれません。

参考:「ビジネス会計検定とは?試験の内容をご紹介!

 

② FP技能検定

「企業」の「会計」知識について学ぶのが簿記検定であるのに対して、FP(ファイナンシャル・プランナー)技能検定は「個人」の「金融」知識について学ぶ試験となります。

簿記の会計知識にプラスして、身近な金融知識を身につけたい人におすすめの資格となります。

参考:「ファイナンシャルプランナーは意味のない資格?それとも役に立つ?

 

③ 中小企業診断士試験

会計・法務・経済・マーケティングやITなど、コンサルタントとして必要な幅広い分野を学習することができる、中小企業診断士試験。

そんな中小企業診断士試験の関連資格として、簿記検定は位置付けることができます。

詳細については、「中小企業診断士試験の関連資格7選」をご確認ください。

 

④ 公認会計士試験

簿記検定からのステップアップ資格として最上級に位置する、公認会計士試験。

ただし合格するためには、受験に専念して何年も勉強する覚悟が必要となります。(参考:「公認会計士試験の勉強時間は3,000時間?私は3倍必要でした」)

クレアールは公認会計士講座も運営しているため、簿記検定で相性の良さを感じた場合は、引き続きクレアールを利用してみても良いかもしれません。

 

4. 終わりに

クレアール簿記講座の評判や講座の概要についてお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか?

どの予備校の簿記講座を利用しようか迷う気持ちはわかりますが、時間は有限です。

早めに決断して、1日でも早く勉強を開始しましょう。

 

5. まとめ

Point! ◆わかりやすい講義。
◆人気講師の山田先生。
◆質問対応が可能。
◆1年延長して視聴可能。
◆受験仲間を見つけやすい。

簿記の通信講座おすすめ5選 >>