受験生の多くが社会人である、中小企業診断士試験。
仕事をしながら効率的に合格するためには、独学や通学講座よりも、通信講座の利用がおすすめと言えます。
そこで今回は、コストパフォーマンスの観点から、まず以下の7つの通信講座を比較していきます。
・スタディング
・診断士ゼミナール
・クレアール
・LEC
・アガルート
・フォーサイト
その上で、おすすめの2つの通信講座について、メリット・デメリットや講座の特徴をお伝えしていきます。
・公認会計士
・前職で中小企業診断士講座を運営
・監査法人➡経理に出向➡ベンチャー➡自営業
1. 通信講座のコスパ比較
1) コストの比較
2) パフォーマンスの比較
2. 通信講座おすすめ2選
1) スタディング
2) TAC
3. 中小企業診断士おすすめ記事
1) 中小企業診断士の魅力
2) 試験の難易度・合格率
3) 関連資格
4) MBAとの比較
4. 終わりに
5. まとめ
1. 通信講座のコスパ比較
通信講座選びの1つのポイントとして、「コストパフォーマンス」が挙げられます。
以下では順に、「コスト」と「パフォーマンス」の観点から、7つの通信講座を比較していきます。
1) コストの比較
中小企業診断士試験の通信講座における「コスト」とは、講座代金のことを指します。
以下の前提条件のもと、7つの通信講座のコストを比較してみましょう。
・Web通信講座
・1次/2次フルパックの講座
LEC | 246,000円 |
TAC | 210,000円 |
クレアール | 165,000円 |
フォーサイト | 76,800円 |
アガルート | 54,780円 |
スタディング | 53,900円 |
診断士ゼミナール | 49,780円 |
大手であるTACやLECが一番高く、後発のベンチャーであるスタディングや診断士ゼミナールが最も安い講座代金となります。
2) パフォーマンスの比較
中小企業診断士試験の通信講座における「パフォーマンス」とは、合格実績のことを指します。
と言っても実は他資格とは異なり、明確な合格実績を出している予備校がほとんどなく、予備校間の比較が困難となっております。
ただし、中小企業診断士講座を運営していた私の経験上、以下の2点を満たしていなければ、合格実績は高くないと言えます。
・最新年度合格者を公表しているか?(合格年度を公表しているか?)
特に合格者の合格年度の公表については、他社と合格者数を比較されたり、過去からの合格者数の推移がわかってしまうため、実績のある予備校でないと公表が難しいのが実情です。
そこで、上記2点の観点から、7つの予備校の合格実績を、比較してみましょう。
通信講座 | 顔&名前 | 最新年度 |
TAC | 〇 | 〇 |
スタディング | 〇 | 〇 |
診断士ゼミナール | 〇 | × |
クレアール | △ | × |
LEC | △ | × |
アガルート | × | × |
フォーサイト | × | × |
*「△」は顔または名前のどちらか一方
実は、TACとスタディング以外は、そもそも合格実績が疑わしく、パフォーマンスが低い通信講座である可能性が高いのです。
以上より、
・コスパが高い『スタディング 』
・コストは高いが実績がある『TAC』
の2つが、おすすめの通信講座となります。
2. 通信講座おすすめ2選
それでは、TACとスタディングのメリット・デメリットや講座の特徴について、順に見ていきましょう。
1) スタディング

・コスパ重視
・最短合格したい
「通勤講座」の名称で、2008年から中小企業診断士講座を提供しているのが、現スタディング。
10年以上の実績ある講座であり、また、運営会社であるKIYOラーニング株式会社が、2020年にマザーズに上場するなど、信頼のおける通信講座となります。
また、私が中小企業診断士講座を運営していた際の講師陣にも、スタディング出身者がいましたが、人によって能力も様々であり、「人を選ばずに合格に導くことのできる通信講座」といった印象が強かったです。
① メリット&講座の特徴
・業界最安の講座費用。
・合格者数の増加:19年29名⇒21年132名
(合格体験記の数で計算)
・講義の画質レベルが非常に高い。
・他の受講者のQ&Aを閲覧できる。
・スマホでスキマ時間に勉強できる。
・学習マップ(*)を活用した知識の整理。
・講義ごとにチェックテストで知識を確認。
・短期合格者の勉強法から開発された講座。
・合格御祝い金1万円。
*学習マップ

② デメリット
・学習内容に関する質問は有料。
③ 合格体験記
正直、オンラインの講座と問題演習だけで合格できるのか、と不安になり、市販のテキストと問題集も並行して勉強していましたが、合格してみて振り返ってみると、特に1次試験は、STUDYingの教材のみで、十分合格できる実力は身に付いていました。
もともと市販テキストで独学に挑戦していましたが、財務会計がわからな過ぎて挫折。一人じゃ無理だと考え直して、たどり着いたのがスタディングでした。初めて講義動画を見たときは、あんなに意味不明だった投資分野がこんなにわかるなんて!と大変感動しました。
中小企業診断士は膨大な範囲の領域を学ばなければなりませんが、スタディングは合格に向けて適切な絞り込みがされており、効率よく合格に必要な知識を身に付けることができます。なので”無駄なことは一つもしていない”と思いながら学習を進めたことで、モチベーションを維持しました。
④ 詳細情報
・Youtube
・公式HP
スタディング 中小企業診断士講座
2) TAC

・通学も検討したい
・サポートを重視したい
言わずと知れた資格予備校の最大手である、TAC。
中小企業診断士講座も1989年から開講しており、多数の合格者を輩出している、信頼のおける講座となります。
また、中小企業診断士試験のNo1.市販テキスト・問題集である、「スピードテキスト」「スピード問題集」はTACが出版しており、独学受験生の多くが実質的にはTACを利用していると言えます。
通信講座については通信に特化しているスタディングに劣りますが、通学講座も含めた全体的なサポート体制はさすがの大手予備校であり、申し分ないです。
① メリット&講座の特徴
・毎年100名超の合格実績。
・講師に直接質問できる。
・自習室を利用できる。
・充実のオリジナル教材。
・通学講座も検討できる。
② デメリット
・スタディングの何倍もの講座費用。
③ 合格体験記
TACの教材と過去問だけでストレート合格できたので、感謝しています。
二次の筆記試験はTACの合格メソッドを信じて勉強を積み重ねていきましたが、その結果が間違いなく反映されたのだと思います!
④ 詳細情報
・Youtube(体験講義)
・公式HP
TAC 中小企業診断士講座
3. 中小企業診断士おすすめ記事
ここでは以下の4つの観点から、中小企業診断士・中小企業診断士試験について解説した記事の、概要をお伝えしていきます。
2) 試験の難易度・合格率
3) 関連資格
4) MBAとの比較
興味のある記事がありましたら、ぜひ詳細を確認してみてください。
1) 中小企業診断士の魅力
中小企業診断士は、非常に魅力的な資格です。
そして、「中小企業診断士のどの点に魅力を感じているのか?」といった点を深堀りすることで、勉強のモチベーションをアップすることができます。
本記事では、そんな中小企業診断士の魅力について、以下の5つの点から解説しております。
・人脈の形成。
・キャリアプランの拡大。
・経営者視点の獲得。
・論理的思考の習得。
・AIに職を奪われない。
2) 試験の難易度・合格率
中小企業診断士試験の受験を検討するにあたり、まず確認しなければいけないのが、試験の難易度、つまりは合格率です。
本記事では、中小企業診断士試験の合格率について解説した上で、以下の4つの切り口から、受験者層についてもお伝えしております。
・男女別
・年齢別
・勤務先区分別
・科目合格者別
さらに、公認会計士試験や司法試験などの、他の資格試験の合格率とも比較しておりますので、ぜひ確認してみてください。
3) 関連資格
中小企業診断士試験の1次試験の各科目には、それぞれ対応する関連資格があるのをご存知でしょうか?
具体的な対応関係は、以下の通りとなります。
【経済学・経済政策】
・ERE(経済学検定試験)
【財務・会計】
・日商簿記検定2級
・ビジネス会計検定2級
・経営学検定中級:経営財務
【企業経営理論】
・経営学検定中級
【運営管理】
・販売士検定2級
【経営法務】
・ビジネス実務法務検定2級
【経営情報システム】
・ITパスポート
本記事では、関連資格の詳細について解説した上で、関連資格を取得することのメリット・デメリットについてお伝えしております。
4) MBAとの比較
中小企業診断士と比較されることが多い、MBA。
本記事では、MBAと中小企業診断士について、以下の4つの点から、どちらがおすすめなのか解説しております。
・費用
・学習期間
・学習内容
・得られる人脈
4. 終わりに

中小企業診断士試験の通信講座について、主要7社の比較やおすすめ2社のメリット・デメリットについてお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか?
本記事でおすすめした2つの通信講座であれば、どちらを選んでも合格することは十分可能です。
通信講座選びに時間をかけず、1日でも早く勉強を開始して、合格に近づいてください。
5. まとめ