公認会計士試験は通信講座の方がいい?通学講座の3つの落とし穴

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公認会計士試験の勉強方法としては、「通信講座」「通学講座」「独学」の3つが考えられます。

私は通信講座をベースとしながら、自習室などは予備校を利用して、公認会計士試験に合格しました。

私自身の実体験からも、一番おすすめしたい勉強方法は、「通信講座」の利用です。

特に通学講座との比較で迷う人が多いかと思いますが、実は通学講座には注意が必要な落とし穴があるのです。

そこで今回は、通学講座の3つの落とし穴を解説しながら、通信講座がいい理由についてお伝えしていきます。

また後半では、通信講座で勉強する際のコツについても解説しておりますので、ぜひご一読ください。

筆者の情報
・公認会計士
・公認会計士の通信講座運営経験あり
・現在も会計資格の通信講座を運営中
・監査法人➡経理に出向➡ベンチャー➡自営業

 

 

1. 通信講座・通学講座のメリット

通信講座・通学講座のメリット

まず初めに、公認会計士試験においてそもそも「独学」が可能なのか?といった点についてお伝えした上で、「通信講座」「通学講座」それぞれのメリットについて、解説していきます。

 

1) 独学は可能?

数十万円の公認会計士講座の代金を見て、誰しも一度は「独学で安く勉強しようかな…」と考えるのではないでしょうか?

一方で、公認会計士試験に独学合格するのは不可能では?という気持ちもあるかと思います。

この点、以下の理由から、公認会計士試験の独学での勉強は、避けた方が良いと言えます。

・試験範囲が非常に広い。
・アウトプット教材が足りない。
・質問ができない。
・周りの人を説得できない。

詳細については、「公認会計士の独学ならこのテキスト1択!独学合格は可能?不可能?」をご参照ください。

ここで、独学以外の勉強方法となると、「通信講座」と「通学講座」の2択に絞られます。

2つの方法について、順にメリットを見ていきましょう。

 

2) 通信講座のメリット

・都合のいい時間に「いつでも」視聴できる

・自宅やカフェなど「どこでも」視聴できる

・理解するために「何度でも」視聴できる

・通学講座よりは安い

 

3) 通学講座のメリット

・講師に直接質問できる

・緊張感を持って受講できる

・受験仲間ができる

 

しかし、実は通学講座には大きな落とし穴があるため、通信講座の方がおすすめと言えます。

それでは、通学講座の3つの落とし穴について、次項で詳しく見ていきましょう。

 

2. 通学講座の3つの落とし穴

通学講座の3つの落とし穴

1) 何度でも質問ができてしまう

1つ目の通学講座の落とし穴としては、「何度でも質問ができてしまう」ことが考えられます。

前述の通り講師に直接質問ができることは、通学講座のメリットとして挙げられることが多いです。

ただ、実はここに通学講座の落とし穴が、潜んでいるのです。

私自身も経験があるのですが、気軽に質問できる環境であればあるほど、1つ1つの質問内容をあまり深く考えず、講師に丸投げしてしまいがちです。

「早めに質問した方が時間も節約できていいのでは?」

と思われるかもしれません。

確かに、短期的には講師から正確な回答を聞くことができ、時間も節約できていいことばかりのように見えます。

しかし、長期的に見ると「自分で考える力」がどんどん衰えていき、定型的な問題にしか答えられないようになってしまいます。

典型論点の切り口を変えた問題が出題される公認会計士試験において、自分で考え抜くことができない人は、合格することができません。

そのため、通学講座のいつでも質問できてしまう環境は、非常に危険な環境であるとも言えるのです。

以上より、「何度でも質問ができてしまう」ことは、通学講座の落とし穴となります。

 

2) 受験仲間ができてしまう

2つ目の通学講座の落とし穴としては、「受験仲間ができてしまう」ことが考えられます。

受験仲間ができる点も、前述の通り通学講座のメリットとして挙げられることが多いです。

受験仲間と切磋琢磨して、共に合格を目指すと言うと、とても聞こえはいいです。

理解できない点を互いに教え合うこともでき、いいことばかりのように思えるかもしれません。

ただ、実はここにも通学講座の落とし穴が、潜んでいるのです。

公認会計士試験の勉強をするにあたって、基本的に勉強仲間は作らない方が賢明です。

主な理由としては、以下の3つが挙げられます。

 

① 無駄なおしゃべりが増える

受験仲間ができれば、通学するたびに会話をすることとなります。

無視する訳にはいかないので、当然と言えば当然です。

「別に休み時間くらいいいのでは?」と思うかもしれません。

ただ、休み時間は休むためにあるものであり、会話で頭を使うくらいであれば、ぼーっとした方が脳を休めることができます。

また、会話が盛り上がりついつい長話になってしまうことも多く、無駄に休憩時間をとってしまいがちです。

公認会計士試験の勉強時間は3,000時間?私は3倍必要でした」でお伝えしている通り、公認会計士試験合格には膨大な勉強時間が必要であり、無駄に時間を使っている場合ではありません。

 

② 無駄に競ってしまう

受験仲間ができると、互いに勉強の進捗具合や答練・模試の結果などを、報告し合うものです。

一見切磋琢磨できて、良いことのように思えるかもしれません。

確かに、受験仲間が自分と同レベルか、あるいは少し先を行く人であれば、プラスの効果があります。

一方で、自分の方が受験仲間より実力がある場合は、気を緩めてしまう可能性があります。

また、自分よりも受験仲間の方がはるかに実力がある場合は、落ち込んでしまいやすいです。

自分にとってちょうど良い受験仲間が見つかることは稀であり、むしろ受験仲間はモチベーションを低下させる要因になりやすいのです。

 

③ 間違った内容を教わる

受験仲間ができると、必ず1人は他人に教えたがる人がいます。

特に、ベテラン受験生に多いです。

本人に別に悪気があるわけではなく、また、有益な情報があることも事実です。

ただ、あくまで受験仲間というのはまだ合格していない人の集まりであり、言ってしまえばあなたと立場は何も変わりません。

つまり、不合格になるかもしれない人から教わることとなり、内容が間違っている可能性も十分あります。

そのため、わからない点は受験仲間ではなく、講師など予備校側に質問することをおすすめいたします。

 

以上より、「受験仲間ができてしまう」ことは、通学講座の落とし穴となります。

 

3) 通うことが目的となってしまう

3つ目の通学講座の落とし穴としては、「通うことが目的となってしまう」ことが考えられます。

大学の講義などで、とりあえず出席するだけで、達成感を感じた経験はないでしょうか?

これと同じことが、通学講座にも当てはまります。

大学や仕事が終わった後に、数十分の時間をかけて予備校に通学して、数時間の講義を受けて、また数十分かけて帰宅する。

肉体的にも疲労して、何か一仕事やり終えたかのような、充実感を味わうことができるかもしれません。

ただ、これは錯覚にすぎません。

通学に何時間かけようが、何時間講義に出席しようが、それだけでは公認会計士試験合格には全く近づきません。

大切なのは、「何を学んだか?」です。

にもかかわらず、通学講座の場合は通学するだけで達成感を感じてしまい、通学すること自体が目的となりやすいため、非常に危険な環境だと言えます。

以上より、「通うことが目的となってしまう」ことは、通学講座の落とし穴となります。

★おすすめ公認会計士講座
公認会計士である筆者が、コストパフォーマンスの観点から、以下の5つの公認会計士講座を比較してみました。

・大原
・TAC
・東京CPA
・LEC
・クレアール

詳細については「公認会計士の予備校比較ベスト5!会計士がコスパ重視で選んでみた」をご参照ください。

 

3. 通信講座の3つのコツ

通信講座の3つのコツ

ここまでは、独学をやめた方がいい理由や、通学講座の落とし穴について、解説してきました。

ここでは、独学や通学講座よりもおすすめの「通信講座」を受講する上で、押さえておくべき3つのコツについて、お伝えしていきます。

 

1) 同じ時間に同じ場所で勉強する

1つ目の通信講座のコツは、「同じ時間に同じ場所で勉強する」ことです。

通信講座の場合、いつでも・どこでも勉強することができるため、非常に自由度が高いのですが、その反面、勉強が習慣化しにくいです。

そこでおすすめしたいのが、毎日同じ時間に同じ場所で勉強する方法です。

朝・昼・夜などどの時間帯でも問題なく、自宅・カフェ・図書館などどの場所でもかまいませんので、必ず毎日「同じ」時間・場所で勉強するようにしてください。

これを繰り返すと、その時間にその場所にいけば、自然と集中できるようになります。

また、いちいち「今日はいつ勉強しようかな?」「今日はどこで勉強しようかな?」と考える手間が省け、余計なことに脳のリソースを使わずに済みます。

以上より、「同じ時間に同じ場所で勉強する」ことは、通信講座のコツとなります。

 

2) 勉強記録をつける

2つ目の通信講座のコツは、「勉強記録をつける」ことです。

通信講座の場合、自分で自分の学習進捗を管理する必要があります。

学習管理を何となくで終わらせる人もいますが、合格者の多くはちゃんと数値化して、毎日・毎週・毎月の勉強進捗を管理している人が多いです。

「今日は勉強を頑張った」ではなく、「今日は1講義の視聴とテキスト20ページの復習をしたので、昨日の10ページよりも頑張った」と記録をつける人の方が、合格しやすいと言えます。

Studyplusなどの勉強記録アプリであれば、記録の手間も省け、期間比較も行いやすいため、おすすめとなります。

また、TwitterなどのSNSで、日々の勉強記録を発信するのもおすすめです。

第3者に発信することで、実際に見られているかどうかは別として、「誰かに見られている」といった感覚になり、第3者が勉強記録を監視する役割を果たしてくれます。

以上より、「勉強記録をつける」ことは、通信講座のコツとなります。

★アナログ管理もおすすめ!?
勉強記録には、スマホのアプリが手軽でおすすめなのですが、実はアナログの方が効果が高いという研究結果もあります。

スマホアプリは便利ですが、あまりに簡単に操作できるがゆえに、脳が十分に処理する時間をとれず、結果として記憶に定着しにくいのです。

手帳などのアナログの勉強記録も、悪くないかもしれません。

 

3) 集中するためのコツを実践する

3つ目の通信講座のコツは、「集中するためのコツを実践する」ことです。

通信講座の場合、通学講座のようなリアルな緊張感はなく、また、自習室で緊張感をもって勉強しているライバル達もいないため、自分で自分の集中力を高めながら勉強に取り組む必要があります。

そのため、勉強に集中するためのコツについて、しっかりと理解し実践する必要があるのです。

ここでは具体的に、3つの集中するコツについて、お伝えしていきます。

 

① 強度の低い勉強を挟む

ついついスマホを見てしまうなど、うまく休憩をとれない人は、休憩の代わりに簡単な計算など、強度の低い作業を挟むことで、勉強に集中することができます。

強度が下がるため脳を休めることができ、また、勉強を中断するわけではないのでモチベーションを維持できるのです。

休憩代わりの簡単なタスクを、事前にリストアップしておきましょう。

 

② 勉強記録をつける

前述した勉強の進捗を毎日記録することは、実は集中力アップにもつながります。

毎日記録することで脳が大切な作業だと認識し、「そんな大切なことを毎日継続できる自分はすごい!」と錯覚します。

結果として自己効力感が高まり、集中力がアップするのです。

簡単な記録で問題ありませんので、毎日勉強記録をつけてみましょう。

 

③ 5のルールを試してみる

誘惑に弱い人は、カウンセリングで使用される『5のルール』を試してみるといいでしょう。

・教科書に飽きたら後5pだけ読む。
・問題集に飽きたら後5問だけ解く。
・スマホが気になったら目の前の作業に後5分だけ集中する。

1つ1つのルールを達成することで、小さな成功体験を積むことができ、結果として集中力の土台となる忍耐力がつきます。

 

以上より、「集中するためのコツを実践する」ことは、通信講座のコツとなります。

 

4. 終わりに

公認会計士試験を通学講座で勉強する際の落とし穴や、通信講座のコツについてお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか?

最終的には自分に合った勉強スタイルを選択することが大切となりますが、公認会計士試験においては通信講座での勉強がおすすめとなります。

まずは通信講座で勉強する決断をして、具体的な予備校選びに取り掛かりましょう。

 

5. まとめ

Point! ◆質問が気軽にできてしまう。
◆一緒に勉強する仲間ができてしまう。
◆通学するだけで達成感を感じてしまう。
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