公認会計士の短答式試験に4回目で合格した私の体験談&攻略法3選

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公認会計士試験の大きな関門と言えば、短答式試験ではないでしょうか?

私も短答式試験には苦戦させられて、4回目でなんとか合格することができました。

今回はそんな私の体験談を前半でお伝えして、後半からは自身の体験を踏まえた、短答式試験攻略のポイントを3つ紹介していきます。

【筆者の情報】
・公認会計士のマツタロウ
・短答式試験に4回目で合格
・論文式試験に1回目で合格
・前職で公認会計士講座の責任者を担当
・大手監査法人→経理部に出向
 →教育×ITベンチャー→自営業

 

 

1. 短答式試験とは?

短答式試験とは?

公認会計士試験では短答式試験に合格すると、論文式試験の受験資格が得られます。

つまり、公認会計士試験の最初の関門となるのが、短答式試験となります。

まずは、短答式試験とはそもそも何なのかについて、以下で簡単にお伝えしていきます。

 

1) 試験概要

① 試験日程

・12月上旬と5月下旬の年2回。

 

② 試験科目

・財務会計論(簿記、財務諸表論)
・管理会計論
・監査論
・企業法

 

③ 試験形式

・マークシートによる択一試験。

・試験時間、配点

 09:30~10:30:企業法【100点】
 11:30~12:30:管理会計論【100点】
 14:00~15:00:監査論【100点】
 16:00~18:00:財務会計論【200点】

 

④ 合格基準

・70%が基準。

(*実施年や回(12月or5月)によって大きく異なり、2019年12月試験では57%を記録。)

・1科目でも40%を切ると、不合格となる可能性あり。

 

⑤ 合格率

試験
年度
12月
試験
合格率
5月
試験
合格率
属人
ベース
合格率
2017年 20% 10% 23%
2018年 17% 18% 26%
2019年 17% 13% 23%
2020年 16% 13% 22%
2021年 22%
2022年 12% 8% 16%
2023年 10% 9% 15%

*2021年は年1回実施
*合格率=合格者数÷(受験者数-欠席者数)
*例:2023年15%=2,103人÷(18,228人-4,569人)

 

2) 必要な勉強時間

短答式試験合格に必要な勉強時間は、一般的に1,500時間とも言われていますが、この時間で合格することは、普通の人には無理があります。(もちろん1,500時間で合格できる人もいます。)

私自身の経験も踏まえると、最低でも3,000時間程度は必要になると考えられます。

ちなみに私の場合は、論文式試験合格までに9,000時間かかっており、明確に短答と論文の勉強時間を切り離すことは難しいですが、短答式試験合格におおよそ6,000時間程度はかかっていたかと思います。

私が公認会計士試験合格までに必要とした勉強時間の詳細については、「公認会計士試験の勉強時間は3,000時間?私は3倍必要でした」をご参照ください。

 

3) 実は一番の関門?

短答式試験は、実は公認会計士試験の一番の関門であるとも言われています。

短答に受かってさえしまえば、論文は三分の一が受かる試験であるため、モチベーションを保つことができます。

一方で、短答は各回単独で見れば毎回合格率は10~15%前後であり、「いつになったら受かるんだろうか。。」と気の遠くなる人も多くなる試験です。

私も途中で「本当に受かるのかな。。」と不安になった時期がありました。

次項では、そんな私の短答式試験の受験体験談について、お伝えしていきます。

 

2. 4回目で合格した体験談

4回目で合格した体験談

私が公認会計士試験に合格するまでの、だいたいの流れは以下の通りとなります。

【大学3年生】
会計士試験の勉強を開始。(大学の授業と両立)

【大学4年生】
5月・12月に短答式試験を受験するも不合格。

【資格浪人1年目】
5月に短答式試験を受験するも不合格。
12月に再受験し合格!

【資格浪人2年目】
8月に論文式試験に合格。

短答式試験受験の各回に的を絞って、以下で順に解説していきます。

 

1) 1回目の挑戦:不合格

大学3年生から本格的に勉強を始めて、初受験となったのが大学4年時の5月試験。

当時申し込んでいた予備校のコースが、大学4年時と資格浪人1年目共に受けられるコースであったこともあり、大学4年時の5月試験は「無理だろうな。。」と思っての受験でした。

そもそも勉強が間に合っておらず、結果は悲惨なものでした。

今考えれば、初受験だろうが、予備校のコースがどうなっていようが、本気で受かる気で受験した方が、後の勉強につながったのにと思っております。

ただ、良くも悪くもダメなことがわかっていたので、自己採点をしてすぐに、12月の短答に向けて勉強を再開することができました。

 

2) 2回目の挑戦:不合格

2回目の挑戦は、同じく大学4年時の12月試験でした。

8月に論文があることを考えると、5月まで短答式試験を残しておくのは得策ではなかったので、12月で合格してその後は論文に専念したいと考えていました。

ただ、その考えとは裏腹に、実は勉強がぜんぜん間に合っておらず、また、事前の模試でも全くと言っていいほど点数が取れていませんでした。

案の定、試験本番でもまったく点数がとれず、不合格となりました。

実はこの時、同じ時期に始めた人達の中から合格者が現れたので、かなり焦りを感じておりました。

この時までは、試験合格のテクニックにかなり目がいっており、根本的に勉強量が足りていなかったことには、あまり目を向けることができていませんでした。

今考えれば、落ちて当然だったと思います。

 

3) 3回目の挑戦:不合格

3回目の挑戦は、資格浪人1年目の5月試験でした。

大学生でもなく、社会的に何も立場がない自分に焦りを感じ始めていた時期でした。

また、前回と同様に、事前の模試では点数こそ上がっているものの、合格にはまだ遠い点数でした。

また、12月に受かった人達が論文に専念している姿を見て、余計に焦っていた部分もありました。

結論からと言うと、68%あたりの得点比率となり、あと少しで合格という点数でしたが、合格できませんでした。

点数の上ではあと少しで合格とはいっても、実はこの数点の間に非常に多くの受験生がおり、先は長いという気持ちにもなっておりました。

また、資格浪人2年目が確定した瞬間でもあり、引くに引けない状況となっておりました。

おそらく両親は本当にこのまま続けて大丈夫なのか、かなり心配していたと思います。

ただ、唯一当時の自分を褒めるとしたら、「続ければ合格できる。」という確信を持っていたことでした。

思い込みの部分もあったかもしれませんが、このまま続ければ合格できるのにここで勉強をやめるという選択肢は、私自身の中では全くなかったです。

 

4) 4回目の挑戦:合格

4回目の挑戦は、資格浪人1年目の12月でした。

結果的に4回目の試験で合格したのですが、実は3回目と4回目の試験の間には何も特別なことはやりませんでした。

ただひたすら今までやってきたことを、今まで以上の時間をかけて積み上げただけでした。

他の記事でもお伝えしているのですが、勉強において大切なのは、効率的な勉強法でも完璧な教材でもなく、『愚直な繰り返し』です。

同じ教材を、同じ内容を、愚直に繰り返す。

私自身の経験を踏まえて、これ以上に大切なことはないと思っております。

とはいえ、短答式試験にも攻略のポイントはあります。

次項で順に3つ紹介していきます。

 

3. 短答攻略のポイント3選!

短答攻略のポイント3選!

1) 解答スピードを上げる

1つ目の短答式試験攻略のポイントとしては、「解答スピードを上げる」ことが考えられます。

短答式試験は時間との勝負です。

「考えれば解ける」状態にもっていくだけでは不十分です。

「瞬時に解ける」状態にもっていって、初めて合格点がとれるようになります。

それでは、具体的にどうやって解答スピードを上げていけばいいのでしょうか?

以下で順に解説していきます。

 

① 量をこなす

1つ目の解答スピードを上げる方法は、「量をこなす」ことです。

最もシンプルな方法であり、量をこなして問題に慣れることで、スピードを上げることを意味します。

究極的にはこれが全てと言ってもいいくらい、量をこなすことは大事です。

初見の問題を数多くこなすことも大事ですが、一度解いたことがある問題を、何度も何度も解くことで解答スピードを上げる方が、より大切となります。

初見の問題を数多くこなすことで、「考えれば解ける」問題を増やすことは可能ですが、これをいくら増やしたところで、スピードが要求される短答式試験の合格に近づくことはできません。

もちろん始めは初見の問題ばかりなので、一定数までは初見の問題を解くことは大切です。

しかし、目安としては予備校から与えられた問題集のうち、重要論点(A論点などで記載されているパターンが多いかと思います。)を一通り解き終えたら、新たな初見の問題に取りかかるよりは、一度解いた問題を再度解きなおしてください。

問題を見たら何も考えずに答えまでの道筋が見えるレベルまでやって、初めて短答で使えるスピードになったと言えます。

 

② 暗記する

2つ目の解答スピードを上げる方法は、「暗記する」ことです。

短答式試験合格のためには、暗記が非常に大切です。

汎用的な法則を覚えれば、枝葉の論点は覚えなくても、法則から考えて答えを導き出せることも確かにあります。

ただ、その分試験本番での解答速度が遅くなります。

短答式試験では、限られた時間の中で成果を出す必要があります。

いちいち考えていたら、成果を出せません。

暗記から逃げてはダメです。

暗記のコツとしては、インプットをしたらすぐに同じ範囲のアウトプットをすることです。

一番理想なのは、インプットした範囲の問題集をすぐ解くことですが、時間的に難しい場合は、インプットした内容を思い出すだけでも、十分なアウトプットとなります。

また、音読も五感を刺激できる効果的なアウトプットの方法と言えます。

勉強に取り組める時間に合わせて、アウトプット方法も変えていきましょう。

 

③ 分からない問題をとばすクセをつける

3つ目の解答スピードを上げる方法は、「分からない問題をとばすクセをつける」ことです。

短答式試験は合格率からもわかるように、全員を合格させるための試験ではなく、また、満点を前提としている試験ではありません。

あくまで大多数を落として、ふるいにかける試験です。

そのため、普通に勉強していたら解けないような難問が含まれています。

実は合格するためには、このような難問はとばして何の問題もないのですが、多くの人が本番で難問に出会った時に、やる気をなくしてしまう、あるいは時間を使い過ぎてしまい、他の問題が解けなくなってしまう事態に陥ります。

また、毎回第何問で難問が出題されるということがわかっていればいいのですが、難問が出題される箇所は毎回変わります。

さらに、ぱっと見は難問に見えない難問もあり、余計にたちが悪いです。

そのため普段から、一定時間考えて分からない問題は、いったんとばすクセをつける必要があります。

とは言え、普段の勉強では、わからないところをそのまま放置しておくわけにはいかず、なるべくすぐに復習する必要があるのも事実です。

そこでおすすめしたいのが、答練や模試の時に、意識的に難問をとばすトレーニングをやる方法です。

回数は限られていますが、本番に近い環境であり、より実践的なトレーニングになります。

始めは勇気がいる行動がかもしれませんが、少し考えて解けなさそうであれば、いったんとばしてください。

注意点として、とばす時も、適当でいいので必ずマークはつけてください。

後から解きなおす時間がない可能性もあり、とりあえず勘でもいいのでマークをつけておけば、偶然あたる可能性は当然にあります。

試験本番の際に、1問で足をすくわれることも十分あり得ますので、後悔をしないためにもマークは必ずつけておきましょう。

 

④ 普段から時間を計る

4つ目の解答スピードを上げる方法は、「普段から時間を計る」ことです。

簿記の大問を1問解くのに、どの程度時間がかかるか即答できますでしょうか?

休憩するまでの1回の勉強時間が、平均してどの程度か即答できますでしょうか?

1ヶ月前と比べて勉強効率が上がっているか、即答できますでしょうか?

これらは全て、普段から勉強時間を計っていればわかることです。

普段から勉強時間を計り、まず現状を正しく把握しないと、解答スピードを改善することは難しいため、これらの質問に答えられない人は、注意が必要です。

始めは無理に改善方法を考える必要はなく、とりあえず「記録」することだけを心掛けるのがコツとなります。

記録しているうちに自然と時間を意識するようになり、時間を意識することで解答スピードが自然に上がっていきます。

また、休憩時間を計るのも1つの方法です。

いくら勉強時間を記録して解答スピードが上がっても、休憩を取り過ぎて勉強時間の絶対量が少ない状態では、量をこなすことができません。

タイマーを携帯して、時間を計るクセをつけましょう。

 

⑤ 時間配分を考えておく

5つ目の解答スピードを上げる方法は、「時間配分を考えておく」ことです。

試験本場の際に、どの科目の第何問にどの程度時間をかけるか、現時点で考えていますでしょうか?

例えば、財務会計論は計算問題に90分、理論問題に30分をかけ、計算問題は個別問題に40分、総合問題に20分×2、残り10分は見直しに使う、といった時間配分の大枠を考えます。

さらに、理論問題およそ10問を30分で解くと考えると1問あたり3分、計算問題の個別問題およそ8問を40分で解くと考えると1問あたり5分、といった1問あたりの時間配分まで設定しておきます。

1問あたりの時間配分を設定することで、試験本番で「今の時点で解答ペースが速いのか?遅いのか?」といったことがわかり、これを意識することで、結果的に解答スピードが上がります。

 

以上より、「解答スピードを上げる」ことは、短答式試験攻略のポイントと言えます。

 

2) 苦手科目を作らない

2つ目の短答式試験攻略のポイントとしては、「苦手科目を作らない」ことが考えられます。

短答式試験合格のためには、多くの人が解けない難問を解く必要はありませんが、誰もが解ける問題を1問も落とさないで解答する必要があります。

つまりは、苦手科目を作らないことが求められます。

それでは、具体的にどうやって苦手科目を克服すればよいのでしょうか?

以下で順に解説していきます。

 

① 基礎的な問題を解く

1つ目の苦手科目の克服方法は、「基礎的な問題を解く」ことです。

特定の科目に対して苦手意識を抱いていても、もしかしたらそれは思い込みかもしれません。

そのためまずは、苦手意識をなくす努力をする必要があります。

具体的には、その科目の基礎的な問題をたくさん解いて、「解ける」という感覚を養ってください。

「解ける」ことで苦手意識がなくなっていき、苦手意識がなくなることで、その科目に前向きに取り組むことができるため、徐々に難しい問題にチャンレンジできるようになります。

 

② 時間を割く

2つ目の苦手科目の克服方法は、「時間を割く」ことです。

最もシンプルな方法ですが、苦手なのであれば、その分その科目に一番多くの時間をかけることが考えられます。

苦手な科目になかなか手が出せず、その科目の勉強時間が少なくなり、さらに苦手になっていくという負のループに陥っている可能性があります。

そのため、強制的に毎日一番多くの時間を苦手科目に割くのも、1つの方法です。

 

③ 暗記から逃げない

3つ目の苦手科目の克服方法は、「暗記から逃げない」ことです。

理解ばかりに走ってしまい、暗記を怠っているため、苦手科目となっている可能性もあります。

計算問題だろうが理論問題だろうが、暗記は避けては通れません。

始めは抵抗があるかもしれませんが、暗記は絶対に必要なんだと早い段階で割り切って暗記を始めることで、苦手意識がなくなることもあります。

先述の通り、そもそも解答スピードを上げるためにも暗記は不可欠ですので、暗記から逃げないことは大切なこととなります。

 

④ どの分野が苦手なのか理解する

4つ目の苦手科目の克服方法は、「どの分野が苦手なのか理解する」ことです。

例えば漠然と財務会計論が苦手だと言っても、計算問題(簿記)が苦手なのか?理論問題(財務諸表論)が苦手なのか?を把握しないと、対策の打ちようがありません。

さらに言えば、計算問題の中でもリースが苦手なのか?連結会計が苦手なのか?キャッシュフロー計算書が苦手なのか?といった、苦手分野まで特定して初めて対策を打つことができます。

漠然とした苦手意識が不安を過大評価している可能性があるため、まずはどの分野が苦手なのか特定しましょう。

 

以上より、「苦手科目を作らない」ことは、短答式試験攻略のポイントと言えます。

 

3) 模試を受ける

3つ目の短答式試験攻略のポイントとしては、「模試を受ける」ことが考えられます。

当然受けるという人も多いかと思いますが、「勉強が進んでないから。。」と模試を受けることを躊躇する人もいるかと思います。

ただ、模試は必ず受けてください。

それもできるだけ多く受けて、経験を積んでください。

そんな模試を受ける際の注意点について、以下で順に解説していきます。

 

① 最後までやり切る

1つ目の模試を受ける際の注意点は、「最後までやり切る」ことです。

模試を受ける際は、毎回試験本番だと思って、本気で受けてください。

まだしっかり勉強ができていないからと、なあなあに受けるのはやめてください。

模試の時は余計なことは考えず、必ず最後までやり切ってください。

わからなくても、考えて考えて考え抜いて、解答してください。

全くわからない問題は勘でいいので解答して、その他のわかりそうな問題に時間を割いてください。

最後までやり切って、1点でも多くもぎ取る感覚を養うためにも、模試の時はあきらめてはダメです。

試験本番では何が起こるかわからないため、とにかく最後まで諦めずにやり切ることが求められます。

模試の時からその練習をしておきましょう。

 

② 体調を合わせる

2つ目の模試を受ける際の注意点は、「体調を合わせる」ことです。

試験本番で体調を崩し、あるいは寝不足などで本来の力の60%程度しか出せなければ、試験本番までどんなに勉強を頑張っても意味がありません。

そのため、模試を利用する際は、模試の日に合わせて体調を調整する練習もしてみてください。

例えば、模試の1週間前から、以下のような決め事を設定することなどが考えられます。

・必ず〇〇時に寝る。
・栄養価を重視して〇〇を食べる。
・風呂後にストレッチをする。
・試験時間と全く同じ時間帯に同じ科目の勉強をする。

試験本番でベストパフォーマンスとは言わないまでも、いつも通りの力が出せるように、模試を利用して体調を調整する術を身に付ける必要があります。

 

③ 記念受験でも本番を受験してみる

3つ目の模試を受ける際の注意点は、「記念受験でも本番を受験してみる」ことです。

模試として、試験本番を利用するのも1つの方法です。

勉強の開始時期にもよりますが、基本的にいつ開始したとしても、直近の試験は受験しない人がほとんどかと思います。

受験料もかかりますし、何より勉強が全く仕上がっていない状態で受けても、合格しないのは目に見えています。

しかし、記念受験でもいいので、模試代わりに本番を受けてみるのはおすすめです。

究極的には試験本番の練習は試験本番でしかできません。

当日朝何を食べて、試験会場までの電車の中で何をして、昼ご飯に何をどこで食べるのか、あるいは、試験会場での流れや隣の人との距離感、問題用紙や電卓を置く位置など、本当に些細なことですが、始めてだとこんな些細なことで足をすくわれることもあります。

そうならないためにも、一度は本番を経験してみる必要があります。

前述の「最後までやり切る」「体調を合わせる」といった点を意識しながら、試験本番を模試代わりに利用してみてはいかがでしょうか?

 

④ 復習をする

4つ目の模試を受ける際の注意点は、「復習をする」ことです。

模試はあくまで試験本番に向けた1つのステップであり、模試の良し悪しで一喜一憂するものではありません。

大切なのは、間違えた箇所をしっかりと復習することです。

コツとしては、きついのは重々承知の上で言いますが、当日にできる限りの復習をやることです。

当日が一番記憶がフレッシュな状態であり、同じ復習でもより多くの気づきが得られる可能性があります。

模試であれば解答はすぐ入手できるかと思いますので、その日のうちに目を通してみてください。

 

以上より、「模試を受ける」ことは、短答式試験攻略のポイントと言えます。

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4. 終わりに

短答式試験の体験談や攻略のポイントについてお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか?

あくまで私一人の体験談であり、私一人の実体験に基づいた短答式試験の攻略法ですが、一人の合格者の体験談・攻略法であることも事実です。

ぜひ参考にしてみてください。

 

5. まとめ

Point! ◆解答スピードを上げる。
◆苦手分野をなくす。
◆模試を利用する。

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