ビジネス会計検定は併願(ダブル受験)がおすすめ?

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ビジネス会計検定では、3級と2級を併願し、同じ日にダブル受験できることを、ご存知でしょうか。

ビジネス会計検定2級の出題範囲は、3級の出題範囲をふまえた応用知識になります。

したがって、3級の知識に自信のある人なら、2級とのダブル受験をする価値が十分にあります。

そこで今回の記事では、ビジネス会計検定3級と2級を同時受験する場合の勉強時間や、ダブル受験のメリット・リスクについて解説していきます。

【筆者の情報】
・公認会計士のマツタロウ
・ビジネス会計検定講座講師
・大手監査法人→経理部に出向
 →教育×ITベンチャー→自営業

 

 

1. 3級・2級併願可能な検定試験

3級・2級の併願可能な検定試験

ビジネス会計検定において、なぜダブル受験が話題になるのでしょうか?

その大きな理由として考えられるのは、「同日に受験できる」ことです。

ビジネス会計検定3級と2級は年2回、午前と午後に分かれて開催されます。

2級が10時から、3級は13時30分からとなります。

また、受験資格も特別な定めがなく、誰でも受験することができます。

つまり、午前に2級を、午後から3級を併願受験することが、誰でも可能となっているのです。

実際に、ビジネス会計検定をダブル受験したという、ブログ記事やSNSも見かけます。

 

2. 併願の場合の勉強時間は200~300時間!?

併願の場合の勉強時間は200~300時間!?

ビジネス会計検定のダブル受験が可能なことは分かりました。

しかし、ダブル受験の場合、勉強量が多くならないか不安になりますよね。

そこで、ビジネス会計検定3級・2級合格に必要な勉強時間について、見ていきましょう。

 

1) 初めて学習する人の場合

ビジネス会計検定に関する知識や実務経験が全くない場合、以下の時間が目安となります。

【3級】100時間
【2級】200時間

3級の場合、1日2時間勉強して、2~3ヶ月の勉強期間が必要となります。

また、初学者が3級と2級をダブル受験する場合、1日2時間の学習で5~6ヶ月あれば、合格圏内まで到達できるでしょう。

 

2) 経験者の場合

経験者に関してはレベルの差にばらつきがありますが、以下の水準があれば、ここで言う経験者となります。

・簿記3級合格者
・資格の勉強経験があり勉強の下地がある人
・実務経験が1年以上の人
・ビジネス会計検定3級合格者

そして、経験者の場合以下の勉強時間が目安となります。

【3級】50時間
【2級】100時間

経験者の場合、1日2時間の学習で3ヶ月あれば、ダブル受験で合格を狙うことができると言えます。

 

勉強時間・期間の詳細につきましては「ビジネス会計検定の勉強時間・勉強期間はどのくらい??」もご確認ください。

 

3. ダブル受験のメリットは?

ダブル受験のメリットは?

では、ビジネス会計検定のダブル受験には、どのようなメリットがあるのでしょうか?

ダブル受験のメリットについて、順に見ていきましょう。

 

1) より早く合格できる

勉強量や時間の制約があって、段階的に受験する方が良いという考え方も、当然にあります。

しかし、半年に1回の試験なので、3級・2級と分けて受験を申込むと、半年間の期間が空いてしまいます。

ところが、先ほど解説したように、十分に勉強する時間を確保できる人であれば、半年という期間は長すぎます。

さらに経験者の場合、半年あれば余裕を持って、ダブル合格を狙うことができます。

したがって、ダブル受験は多くの人におすすめできる、受験方法と言えるのです。

 

2) 2級の勉強をすれば3級の理解が深まる

ダブル受験を前提に勉強する場合、ビジネス会計検定2級の勉強が主体になります。

だからと言って、3級の勉強がおろそかになる心配はありません。

ビジネス会計検定の場合、2級に合格するためには、3級の知識を加えた総合的な理解が求められます。

例えば以下の例題のように、3級で『手元流動性 』について学習し、2級ではその知識を前提として、『手元流動性比率』について学習することとなります。

 

(例題:手元流動性)*3級の学習内容

【問題】

安全性分析(3級):手元流動性ー問題

【解答】

安全性分析(3級):手元流動性ー解答

 

(例題:手元流動性比率)*2級の学習内容

【問題】

安全性分析(2級):手元流動性比率ー問題

【解答】

安全性分析(2級):手元流動性比率ー解答

 

また、もし3級の勉強だけをしたとしても、合格した後に忘れてしまっては、次に2級合格を目指すときに、3級の復習に再度時間を費やすことになります。

したがって、ビジネス会計検定を受験する場合、できるだけ短期間のうちに2級まで目指す方が、効果的かつ効率的に勉強することができると言えるのです。

各級の詳細につきましては、以下をご参照ください。

・3級:「ビジネス会計検定3級が必要ない人とは?受験要項や難易度は?
・2級:「ビジネス会計検定2級とは?3級との違いは?挑戦すべき5つの理由

 

3) ビジネスや生活に役立てるには3級では足りない

ビジネス会計検定で学んだ知識を、仕事や実生活に役立てたいと、多くの受験者が考えるかと思います。

しかし、本当に役立つ知識を得たいのであれば、2級レベルの知識が必要です。

なぜなら、多くの企業会計は2級の知識水準で公表されているからです。

2級の知識があれば、ほとんどの企業の財務諸表を分析することができます。

したがって、ビジネス会計検定のスキルを実用レベルまで目指す人は、初めから2級を目標にしてダブル受験をする方が良いと言えるのです。

 

4. こんな人にはダブル受験がおすすめ!

こんな方にはダブル受験がおすすめ!

ここでは、ダブル受験を目指した方がいい人の特徴について、解説していきます。

 

1) 勉強時間を確保できる人

ビジネス会計検定3級と2級をダブル合格するには、先述の通り200~300時間の勉強時間が必要となります。

1日2時間程度勉強できる人であれば、4~5か月で合格レベルに到達できます。

そのため、期間を決めて集中的に勉強することができる人は、ダブル受験で一気に合格を目指すことをおすすめします。

さらに、ビジネス会計検定専用の講座を利用することで、より効率的に合格を狙うことができますので、ぜひ検討してみてください。

 

2) 簿記検定合格者や実務経験のある人

先ほど解説した「経験者」であれば、150時間程度でダブル合格が射程圏内になります。

1日1時間程度の学習量でも、半年以内に達成可能です。

すでに一定の知識や経験を持っている人が、スキルアップや力試しに受験するのであれば、ダブル受験がおすすめとなります。

★ビジネス会計検定講座
短期間でビジネス会計検定に合格したいなら、会計ショップのビジネス会計検定講座がおすすめです。

頻出論点短時間で講義するので、効率的に合格を目指すことができます。

・3級講義時間:約15分×20回
・2級講義時間:約20分×20回
・確認テスト、予想問題つき

 

3) 大学生・商業科の高校生

学生の場合、実務経験が無くても勉強時間の確保という点で、大きなアドバンテージがあります。

ビジネス会計検定は就職・転職に有利?関係ない?」でお伝えしている通り、就職にも生かせるスキルなので、学生であれば一気にダブル合格を目指すことをおすすめします。

 

4) 将来税理士や会計士を目指す方

税理士や公認会計士などの税務や会計のプロを目指す人であれば、ビジネス会計検定の知識は必要条件です。

税理士試験や公認会計士試験では、財務諸表を読み解く能力に加えて、さらに専門的な知識の勉強をすることになります。

したがって、ビジネス会計検定の知識はダブル受験で一気に身につけたほうが、後の勉強をスムーズ進めることができるため、おすすめと言えます。

 

5. ダブル受験のリスクは?

ダブル受験のリスクは?

ところでダブル受験には、どのようなリスクがあるのでしょうか?

順に見ていきましょう。

 

1) 受験費用が無駄になる可能性

ダブル受験の場合、申込時に受験費用を2回分支払うことになります。

しかし、何かしらの理由で受験ができなくなる場合や、合格レベルまで学習が進まなかった場合、払った受験料が無駄になってしまいます。

 

2) 学習時間の負担

初学者がダブル合格を目指す場合、200~300時間の勉強時間が必要です。

しかし、試験日までにこれだけ勉強時間を確保することが、困難になる可能性も当然にあります。

開始当初は1日2~3時間勉強できたとしても、途中でモチベーション低下や仕事が多忙になって、勉強時間を確保できなくなり、あきらめてしまうこともリスクとして想定されるのです。

 

3) 当日の拘束時間が長い

最後のリスクとしては、当日の拘束時間が長くなることが挙げられます。

10時から2級を2時間受けて、13時半から3級を2時間受けるので、半日程度時間を拘束されます。

体力的にも負担は大きいです。

ただ、難しい2級から受験できますので、午後の3級は割と気楽に受けられ、精神的な負担は比較的少ないはずです。

★筆者の体験談
私も3級と2級の併願で、ビジネス会計検定を受験しました。
昼に1時間程度休む時間があったので、昼食でとんかつを食べて午後の3級の直前チェックを少しやり、後はゆったり過ごしていました。

私は土地勘のある場所だったので問題なかったのですが、事前に会場近くの昼食場所はリサーチしておいた方が良いです。

昼は12時から13時半までの1時間半もあると思っている人も多いですが、実際はもっと少ないため、昼食場所を探すのにあまり時間はかけられません。

(昼の時間が1時間半もない理由は、10時から注意事項説明や問題用紙などの配布があり、実際は10時15分あたりから2時間試験となり、試験後の解答用紙の回収時間なども含めると、試験会場を出られるのは12時半あたりになるためです。)

当日の様子については「京都会場でビジネス会計検定を受けてきた!」も合わせてご確認ください。

 

6. 終わりに

ビジネス会計検定でダブル受験をおすすめする理由について解説しましたが、いかがでしたでしょうか。

ビジネス会計検定は3級と2級に分かれていますが、実際面では3級と2級の知識は同時に使いこなす必要があります。

したがって、ぜひビジネス会計検定のダブル受験・合格を、検討してみてください。

 

7. まとめ

Point! ◆ビジネス会計検定は同じ受験日・会場で2級と3級の併願が可能。
◆2級・3級のダブル合格には初学者は300時間勉強する必要がある。
◆2級と3級の知識は同時に使いこなすものである。
◆ダブル受験で学習したほうが総合的な知識が身に付きやすい。
◆学習時間を確保できる人はダブル受験をすべき。
◆経験者は力試しにダブル受験がおすすめ。
◆学習途中に勉強時間の確保が困難になるリスクに注意。

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