優秀な経理とは?会計士目線で解説します!

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「優秀な経理になりたい!」

経理部の人であれば、一度はこのように思ったことが、あるのではないでしょうか?

ただ、「優秀な経理」像について、皆様具体的にイメージできておりますでしょうか?

自分が目指すべき目標を明確にイメージできないと、いつまでたっても目標に到達することはできません。

そこで今回は、公認会計士でもある筆者が、優秀な経理の特徴についてお伝えしていきます。

今回お伝えする内容をもとに、優秀な経理像を明確にイメージしてください。

筆者の情報
・公認会計士
・監査法人➡経理に出向➡ベンチャー➡自営業

 

 

1. 自社のビジネスを理解している

自社のビジネスを理解している

優秀な経理の1つ目の特徴としては、「自社のビジネスを理解している」ことが挙げられます。

経理というと、どうしても書類作成や請求書の整理など、事務処理的な仕事がメインだと思われがちです。

しかし経理とは、実際のビジネスの取引を数字や勘定科目に置き換えて処理する仕事であり、ビジネスそのものを理解する必要が本来はあります。

そして、優秀な経理は自社のビジネスの内容を、しっかりと理解しております。

例えば、多額の売上が1つの取引先から発生していた際に、ただ単に「売上の金額が大きいな。」ではなく、「どの商品が売れたのか?」「販売先はどこか?」といった情報を、ビジネスを理解する上で最低限把握しておく必要があります。

さらに、「なぜその商品がその販売先に売れたのか?」といった、理由まで踏み込んで理解できると、金額に誤りがあった場合や不正な取引だった場合に、気付くことができます。

ビジネスを理解する方法としては、例えば以下の方法が考えられます。

・営業用の資料で学ぶ。
・取引先の会社情報を調べる。
・広告宣伝費の内容を理解する。
・先輩、上司から学ぶ。
・業界情報を仕入れる。

詳細については、「経理の勉強方法とは?おすすめ4選をご紹介!」をご参照ください。

以上より、「自社のビジネスを理解している」ことは、優秀な経理の特徴と言えます。

 

2. チームの特徴を理解している

チームの特徴を理解している

優秀な経理の2つ目の特徴としては、「チームの特徴を理解している」ことが挙げられます。

経理は最終的にチーム全体で1つの財務諸表を完成させるため、個人がいくら優れていても、チーム全体でパフォーマンスをあげないと意味がありません。

そのため、優秀な経理はチームの特徴を把握して、チーム全体の成果を最大化させることを意識して、仕事を進めています。

例えば、各人の能力や、現状担当している業務に対する理解度、経理メンバー同士の相性や他部署の人との相性など、多様なチームの情報について理解する必要があります。

また、チームの特徴を理解しパフォーマンスを上げるコツについても、心得ておいた方が良いです。

例えば、失敗に対して寛容になることが挙げられます。

経理の作業はどうしてもミスが注目されがちですが、ミスすること自体は誰にでも起こりうることなので、同僚や部下のミス自体を責めるのではなく、ミスから何を学び次にどう活かすのかを問い続ける姿勢を見せることで、円滑なチームプレーが可能となります。

以上より、「チームの特徴を理解している」ことは、優秀な経理の特徴と言えます。

 

3. 監査対応に余計な時間を費やさない

監査対応に余計な時間を費やさない

優秀な経理の3つ目の特徴としては、「監査対応に余計な時間を費やさない」ことが挙げられます。

監査法人による監査は法令で求められており、当然に対応が必要なものです。

一方で、監査対応に時間を割きすぎると、通常の経理業務が進まなくなりますので、あまり時間をかけ過ぎるのも考えものです。

また、監査対応を頑張ったからといって、経理として必ずしも評価されるとは言えません。(どちらかというと、評価項目に入ってないことが多いかと思います。)

そのため例えば、資料請求などを監査人から求められても、過去に対応したことがある資料や前任者の監査人には説明済みの事項など、本来対応が不要な事項については突っぱねることも重要です。

チーム全体のためにも、監査人に対して毅然な対応をとることが、優秀な経理には要求されます。

一方で、必要な対応はすぐ行うといった、メリハリも重要となります。

以上より、「監査対応に余計な時間を費やさない」ことは、優秀な経理の特徴と言えます。

★筆者の経験談
監査法人に勤めていた際に、前任者からの引継ぎがあまりなされず、とりあえず資料を経理に請求してみたり、説明を求めてみたりしたことも正直ありました。

監査人側も入れ替わりが激しいので、経理の立場からすると「それは前に説明したことあるよ。。。」といったことも多いかと思います。

監査法人は会計のプロである公認会計士の集団であるため、ひるんでしまう経理の方もいるかもしれませんが、あくまで対等な関係ですので、臆せず突っぱねるものは突っぱねてください。

(筆者の経歴については「公認会計士のキャリア:監査法人⇒ベンチャー⇒自営業の私の経験談!」をご確認ください。)

 

4. 他部署を牽制できる

他部署を牽制できる

優秀な経理の4つ目の特徴としては、「他部署を牽制(けんせい)できる」ことが挙げられます。

(牽制:ある行動によって相手の注意を引きつけ、相手の自由な行動を妨げること。)

経理には、各部署から最終的な数値情報が集まってきます。

つまり、経理はお金周りの最後の番人であり、経費などの承認やエラー・不正のチェックなどが行われます。

経理が番人として機能するためには、事後的なチェックも必要ですが、事前に「なめたことをやったら許さない!」という強い姿勢を、他部署に示しておくことも重要となってきます。

例えば、営業が事前にゴマをすってきて、経費申請を有利に進めようとした際に、毅然とした態度をとることなどが求められます。

あるいは、予算についてとりあえず前年と同額の申請があった場合、「本当に前年同様に必要なのか?」「何に使用しているのか?」「どこか削減できる余地はないか?」などについて、追及することも考えられます。

他部署への牽制は、経理の地位向上にも寄与しますので、優秀な経理になるためには、ぜひ押さえておきたい事項となります。

以上より、「他部署を牽制できる」ことは、優秀な経理の特徴と言えます。

 

5. 会計知識が整理されている

会計知識が整理されている

優秀な経理の5つ目の特徴としては、「会計知識が整理されている」ことが挙げられます。

優秀な経理と聞くと、ほとんどの会計知識を覚えている人を、想像されるかもしれません。

ただ、真に優秀な経理とは、会計知識そのものを網羅的に覚えているわけではなく、ある会計上の論点が発生した際に、どのあたりを調べればその論点が解決できるかわかるといった、知識のあたりをつけられる人のことを言います。

図書館の司書を想像していただければわかるのですが、司書は本1つ1つの内容を全て覚えているのではなく、「この分野の本はだいたいこのあたりにあるな。」という本のおおよその位置を把握しています。

優秀な経理も司書と同様に、会計知識の引き出し方が整理されており、あらゆる会計論点に対して対応することができます。

(経理実務に必要な会計知識が学習できる書籍ついては、「経理実務の勉強におすすめの本4選!」も合わせてご確認ください。)

以上より、「会計知識が整理されている」ことは、優秀な経理の特徴と言えます。

 

6. 終わりに

優秀な経理の特徴について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?

自分に当てはまっていない特徴があった場合は、日頃の業務で少しずつ意識するだけで、改善できる可能性があります。

具体的な優秀な経理像をイメージしながら、一歩ずつ優秀な経理に近づいていきましょう。

 

7. まとめ

Point!

◆ビジネスを理解している。
◆チームの状況を理解している。
◆不要な監査対応はしない。
◆他部署に対して毅然とした態度をとる。
◆会計知識の引き出し方がうまい。

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