簿記と英語はこれからのビジネスの共通言語!?

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簿記・英語と聞いて、何となく両方とも大事なのは理解していても、イマイチやる気がおきない人も多いかと思います。

しかし、簿記と英語はビジネスにおける共通言語と言えるほど、社会人として学ぶべきスキルです。

そこで今回は、簿記と英語がビジネスにおいて、いかに大事なのかについて解説させていただきます。

簿記と英語の重要性を理解して、学ぶ意欲を上げていきましょう。

筆者の情報
・公認会計士
・監査法人➡経理に出向➡ベンチャー➡自営業
・ベンチャー時代に簿記講座を運営

 

 

1. 簿記はビジネスの共通言語

簿記はビジネスの共通言語

1) 簿記とは?

そもそも簿記とは何なのでしょうか?

簿記とは、日々のビジネス活動を各種帳簿に記入して、財務諸表という決算書類を作成するためのスキルのことを言います。

(簿記については「簿記とは何かを簡単に初心者にわかりやすく解説します!」もご参照ください。)

財務諸表には、企業の経営成績を表す売上・費用・利益といった項目から構成される損益計算書や、企業の財産状況を表す資産・負債・純資産といった項目から構成される貸借対照表などがあります。

(損益計算書や貸借対照表については「損益計算書と貸借対照表の違いは??」もご確認ください。)

財務諸表は会社の健康診断書とも言われており、健康診断書を作成するための医学の知識のビジネス版が簿記となります。

 

2) 簿記が分かればビジネスの構造が分かる!

簿記が分かればビジネスの構造を理解することができるため、簿記はビジネスの共通言語と言われております。

ビジネスを理解するために簿記が必要となる主な理由について、以下で順に解説してきます。

 

① ビジネス上の取引は簿記で表せる

ビジネス上のほとんどの取引は、簿記のルールに従って、売上・費用・利益・資産・負債・純資産に分類できます。

例えば、(①)1,000万円の借入をして(②)商品を600万円で仕入れて、(③)広告宣伝費100万円をかけて(④)その商品を800万円で販売した場合、簿記のルールに従えば、以下のような仕訳が切られます。

 

# 借方 (万円) 貸方 (万円)
現預金 1,000 借入金 1,000
仕入 600 買掛金 600
広告宣伝費 100 現預金 100
売掛金 800 売上 800

⇒ 結果として利益が100万円発生。

 

これは逆に言えば、簿記の仕訳や仕訳が集約された財務諸表の数値を見れば、ビジネスの内容がわかることを意味しております。

つまり、簿記について学べば、上記の仕訳を見るだけで、借入から始まり売上・利益が発生するまでの一連の流れを理解することができます。

 

② 企業間比較ができる

「A社よりもB社の方が利益を出している」といった何気ない文章の中に、実は簿記のすごさが隠れています。

ニュースや記事、書籍などでよく見かける文章かもしれませんが、実はこれはある前提のもとに成り立っております。

その前提とは、「企業間で同一のルールを適用している」ことです。

この同一のルールがまさに簿記のことを表しております。

異なる企業でも、もっと言えば異なる国籍の企業でも、簿記の基本的なルールは共通しております。

プログラミングのソースコードのように、言語が異なっても全世界で共通のルールでコミュニケーションがとれるのが、簿記のすごさとなります。

 

以上より、簿記を学べばビジネスの内容を理解することができるため、簿記はビジネスの共通言語と言うことができます。

 

3) 何級まで学習すればいい??

それでは簿記は何級まで勉強すればいいのでしょうか?

目的にもよりますが、ビジネスの共通言語として利用したいと考えた場合は、簿記2級までの取得がおすすめです。

2級であれば連結会計などのより実践的な内容が盛り込まれており、また、工業簿記についても学習するため製造業における原価計算を理解することができ、より広範なビジネス知識を得ることができます。

また、就職や転職を考えた際も、簿記2級まで取得しておいた方が有利に働きます。

(簿記と就職・転職については「簿記2級・3級は就職・転職に有利?履歴書の書き方もご紹介!」をご参照ください。)

 

4) 合わせて身に付けたい財務諸表分析力

簿記と合わせて見に付けておきたいのが、財務諸表を分析するスキルです。

簿記を学習することで、財務諸表を作成するスキルについて学習することができますが、さらにもう一歩踏み込んで、財務諸表を分析するスキルについて学習することで、よりビジネスに対する理解が深まります。

「自社の利益が○○○○万円、競合が○○○○万円であり、自社の方が多く稼いでいる。」といったレベルであれば簿記の知識でも問題ありませんが、「自社の売上高の成長性は〇〇%であり競合より高いが、流動比率は○○%で短期の安全性の観点からは競合より低いため、安全性の観点からは注意が必要」など、より踏み込んだ分析スキルを身に付ける必要があります。

財務諸表を分析するスキルを身に付けるためには、「ビジネス会計検定」がおすすめです。

財務諸表などの決算書を分析するために必要なスキルが詰まっております。

詳細については「決算書分析の資格と言えばビジネス会計検定!」をご確認ください。

★筆者の体験談
ベンチャー時代に営業・Webマーケ・人事・経営など、幅広い分野の経験を積みました。
その際に共通していたのが、どの分野でも財務諸表を分析して自社や競合の状況を把握する必要があるといった点でした。

財務諸表を分析すると言うと、何か難しく聞こえるかもしれませんが、実際は四則演算(+-×÷)ができれば誰でもできる内容です。

知っているか・いないかの違いだけです。
ぜひこの機会に、ビジネス会計検定で基礎を学習してみてください。

(筆者の経歴については「公認会計士のキャリア:監査法人⇒ベンチャー⇒自営業の私の経験談!」をご参照ください。)

 

2. 英語はビジネスの共通言語

英語はビジネスの共通言語

1) 英語を学べば情報収集の幅が広がる

英語がビジネスの共通言語と言える理由としては、「英語を学べば情報収集の幅が広がる」ことが挙げられます。

日本にいると日本語の情報収集だけで十分と思うかもしれませんが、世界中の情報量からすると、日本語の情報は微々たるものです。

英語の情報を日本語訳しているものがあるから大丈夫と言う人もいますが、それは一部の情報であり、かつ、翻訳されるまでに時間がかかり情報が古くなってしまいます。

英語を身に付ければ、情報量の観点からも、情報の鮮度の観点からも、より質の高い情報収集をすることができます。

自分が知っている情報に合わせてビジネス上の会話は行われるため、最低限の情報しか知らなければ、当然会話の中で相手から得られる情報もそれに見合った最低限のものとなります。

以上より、「英語を学べば情報収集の幅が広がる」ため、英語はビジネスの共通言語と言えます。

 

2) 英語を学べば情報発信の幅が広がる

英語がビジネスの共通言語と言えるもう1つの理由としては、「英語を学べば情報発信の幅が広がる」ことが挙げられます。

先ほどと反対の話となりますが、日本語で情報発信をしても、せいぜい日本人や日本語がわかる一部の外国人にしか情報を届けることができません。

情報収集だけでなく情報発信していかないと、自分の価値を市場に示すことはできず、より広い市場で情報発信をする必要があります。

特にこれからは、Twitter・Instagram・Facebook・YoutubeなどのSNSの台頭により、一個人が企業と対等に情報発信をして、場合によっては企業以上に力を持つことができる時代となります。

そのため、英語を学んで情報発信できる市場を増やして、ビジネス上の影響力を強めることが重要となってきます。

以上より、「英語を学べば情報発信の幅が広がる」ため、英語はビジネスの共通言語と言えます。

 

3)TOEICは何点あればいい??

それでは具体的に英語の実力を付けるためには、何を目標にすれば良いのでしょうか?

とりあえずはTOEICを一つの目標にして、頑張ることをおすすめいたします。

TOEICなどの検定試験について否定的な意見もあるかと思いますが、検定試験は学ぶべきことが体系的にまとめられており、また、学ぶための市販教材も多くあるため、初学者が学習するにはおすすめとなります。

ではTOEICは何点までとれば良いのでしょうか?

この点については、「800点」が一つの目安となります。

800点と言えば、外資系企業でも足切りとなることはない点数であり、ビジネスの共通言語として情報収集・情報発信するには十分な実力と言えます。

まずは800点を目指して頑張ってみてください。

 

3. まず大事なのは自分の専門分野を持つこと

まず大事なのは自分の専門分野を持つこと

簿記と英語はビジネスの共通言語なので大事とお伝えしてきました。

ただ、共通言語はあくまで情報収集手段であったり、相手を理解し自分を伝える手段であり、大切なのは「何を」理解し「何を」伝えるかといった、自分の専門分野を持つことです。

自分の専門分野がなければ、いくら理解する手段を持っていても、ただ雑学をたくさん学ぶだけで終わってしまいます。

自分の専門分野がなければ、いくら伝える手段を持っていても、肝心の伝える内容がありません。

簿記や英語といった手段を身に付けることも大事ですが、同時並行でいいので、自分の強みや専門分野を見つけ、磨いていく必要があります。

★新たに探すのではなく、今持っている価値から探す
自分の強みと言うと、「探しているけど、そんなのなかなか見つからないよ。。」と思うかもしれません。

ただ、強みを持っている多くの人に共通しているのは、自分が活躍できる分野を探し当てるために必死に努力したというよりは、今既に持っている自分の価値を最大限利用している点です。

新たに探すのではなく、自分が今持っているものに目を向けましょう。

 

4. 終わりに

簿記と英語がビジネスの共通言語と言われるほど大事な理由について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?

簿記と英語はあくまで手段ではありますが、自分の専門領域ができた際に必要になってきますので、その時に備えて準備しておきましょう。

 

5. まとめ

Point! ◆簿記:ビジネスを理解できる。
◆簿記:企業が異なっても同じルールで比較することができる。
◆英語:情報収集手段。
◆英語:相手を理解するための手段。
◆英語:自分を伝えるための手段。
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