簿記2級からいきなり受験?受験資格はないので可能?

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人気のある資格試験の1つである日商簿記。

一般的に、受験を検討する人が多いのは3級と2級ではないでしょうか。

日商簿記試験の場合、3級でも2級でも受験資格はないので、誰でも受験することができます。

3級よりも2級の方が難しい試験ですので、2級からいきなり受験しようかなと考える人も、いるのではないでしょうか。

そこで今回は、日商簿記2級からいきなり受験することのメリット・デメリット、日商簿記2級から受験する場合に押さえておきたいポイントなどについて詳しく解説していきます。

筆者の情報
・公認会計士
・監査法人➡経理に出向➡ベンチャー➡自営業
・ベンチャー時代に簿記講座を運営

 

 

1. 受験資格はないので2級からでもOK

受験資格はないので2級からでもOK

日商簿記試験には、学歴・年齢・性別・国籍による制限はありません。

誰でも受験することができます。

「日商簿記3級の合格者でないと2級の受験ができない」という制限もありませんので、いきなり2級から受験することも可能。

また、3級と2級を同時に受験することも可能です。

 

1) 日商簿記2級の試験範囲

日商簿記2級の試験範囲は、商業簿記と工業簿記。

日商簿記3級は商業簿記のみでしたが、2級になると工業簿記が追加されています。

また、日商簿記3級は「小規模の株式会社」を想定した内容となっていますが、日商簿記2級の検定試験では連結会計が範囲に入っているように、親会社・子会社のある企業集団という大きな規模の株式会社も想定されています。

なお、日商簿記2級では、3級の内容も試験範囲に含まれます。

 

2) 日商簿記2級の合格基準

日商簿記2級の合格基準は、70%以上。

受験者数や合格者の割合に関わらず、試験科目の70%以上正解すれば合格となります。

ですから、日商簿記2級を受験する人は、問題の70%以上を確実に正解できるように勉強しましょう。

 

3) 日商簿記2級の合格率

2019年度に実施された日商簿記2級の合格率は13%25%でした。

3級が55%56%でしたので、3級よりも難易度が格段に上がることがわかります。

日商簿記2級は、3級の内容も把握した上でさらに勉強をしないと合格できません。

日商簿記2級を目指している人の中には、3級から順番に受験するか、2級をいきなり受験するか、悩む人がいるのではないでしょうか。

次の項目からは、日商簿記2級から受験するメリット・デメリットや、いきなり2級から受験する場合のポイントなどについて解説しています。

ぜひ、ご覧ください。

 

2. 簿記2級から受験するメリット

簿記2級から受験するメリット

それでは、日商簿記2級から受験するメリットには何があるでしょうか。

順番に解説していきます。

 

1) 二度手間とならない

いきなり2級から受験して合格すれば、3級の勉強や試験を受ける手間を省くことができます。

日商簿記試験は年間3回。

3級を受験してから2級を受験するとなると、資格試験勉強に充てる時間がその分増えるでしょう。

合格すれば二度手間とならないという点は、いきなり2級から受験するメリットだといえます。

簿記3級と2級に必要な勉強期間については「簿記3級・2級の勉強時間は?一ヶ月・二ヶ月での合格は可能?」をご参照ください。

 

2) 受験料を節約できる

3級を受験してから2級を受験すると、最低でも2回の受験料がかかります。

いきなり2級から受験して合格できれば、資格取得にかかる受験料は2級のみ。

合格できれば、結果的に受験料を節約することができるのです。

 

3) 午後から受験できる

会場によって集合時間が異なりますが、試験当日は午前に3級、午後に2級の試験が行われることが一般的です。

3級の受験であれば朝から試験となりますが、2級であれば試験当日の午前は勉強時間に充てることができます。

2級であれば午後から受験できるという点もメリットの1つでしょう。

 

3. 簿記2級から受験するデメリット

簿記2級から受験するデメリット

先ほどは日商簿記2級から受験するメリットを記載しましたが、いきなり2級から受験することにはデメリットも存在します。

ここでは、日商簿記2級から受験するデメリットについて解説していきます。

 

1) 3級の内容も勉強しなければならない

日商簿記3級の内容も、2級の試験範囲に含まれます。

いきなり2級から受験する場合でも、まずは3級の内容を勉強しなければなりません。

また、これまで簿記をまったく勉強したことのない人であれば、いきなり2級の勉強をすると理解しにくい可能性が高くなります。

結局、簿記の基礎がわからない人は、3級の内容から勉強を始めることになるのです。

 

2) 簿記初心者には難易度が高い

先ほども少し触れましたが、簿記の勉強をしたことのない初心者の場合、いきなり2級の勉強をするのは大変難易度が高いと考えられます。

3級程度の簿記の基礎知識がないと、「そもそも仕訳とは何?」「資産、負債、純資産って何?」など、2級の内容以前のところで躓いてしまう可能性があります。

 

3) 結局、二度手間になる可能性も

みなさんが日商簿記を受験する目的は、資格取得ですよね。

いきなり2級を受験してから何度も不合格が続いてしまった場合、3級を受験してから2級を受験した方が合格は早かったかもしれません。

また、3級から受験して3級には合格していれば、2級が不合格でも「日商簿記」という資格を取得していることをアピールできます。

先ほどの項目で解説した「いきなり2級から受験するメリット」とは、すべて「合格すれば」という話。

不合格が続けばメリットも享受できませんので、注意しましょう。

 

4. 3級からの受験を推奨

3級からの受験を推奨

日商簿記2級の試験範囲の中には、3級の試験内容が含まれています。

ですから、2級の勉強をする上で、3級の内容を把握している必要があるのです。

「大学や専門学校の入学前」「次の試験にどうしても合格しないといけない」などといった特段の事情がなければ、3級からの受験をおすすめします。

 

1) 3級からの受験をおすすめする理由

3級からの受験をおすすめしたい最大の理由は、先ほどもお伝えした通り、2級の試験範囲の中に3級の試験内容が含まれているからです。

簿記には、簿記にしかない特徴があります。

「仕訳とは何か?」「勘定科目って?」「損益計算書・貸借対照表とは?」「資産、負債、純資産って何?」など、簿記の基本的な内容は3級の試験範囲を勉強すれば網羅できます。

簿記の勉強をしたことのない初心者は特に、3級からの受験をおすすめします。

 

2) 難関資格の取得を考えている人は2級からの受験も検討する

公認会計士や税理士など、難関資格の取得を最終目標としている人はこの限りではありません。

日商簿記1級に合格すれば税理士の受験資格を得られるなど、次の資格に繋がる場合がありますので、難関資格取得のために簿記を学んでいる人もいるでしょう。

そうした方は3級から受験していると非常に遠回りとなってしまうかもしれません。

難関資格の合格を目指している方は、3級からもしくは2級から受験するか、3級と2級を併願受験するかなど、受験の仕方を検討すると良いでしょう。

併願については「簿記の併願(同時受験)はやめた方がいい??」も合わせてご確認ください。

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元簿記講座の運営者である筆者が、「講座代金」と「講座との相性」の観点から、おすすめ通信講座を以下の3つに絞り、メリット・デメリットについて解説してみました。

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5. いきなり2級受験のポイント

いきなり2級受験のポイント

先ほど、日商簿記3級から受験することをおすすめしたいとお伝えしました。

しかし、様々な事情や信念から、2級から受験したいという人がいるのではないでしょうか。

実際、日商簿記検定は3級を合格していなくても2級から受験できます。

ここでは、いきなり2級から受験をする場合のポイントについて解説していきます。

 

1) 3級のテキストを1回読む

簿記の勉強をしたことのない初心者は特に、「簿記」というものに慣れて理解することが非常に重要です。

「そもそも仕訳とは何なのか?」といったような、「簿記の仕組み」を理解することから始まります。

そして、簿記の仕組みという基礎的な部分を勉強するのに非常に役立つのが、日商簿記3級のテキストです。

3級も2級の試験範囲の一部ですから、3級のテキストを必ず1回は読みましょう。

初心者の方は、3級の内容から勉強することをおすすめします。

 

2) 自分に合ったテキスト・問題集を選ぶ

書店に行くと、日商簿記2級のテキスト・問題集がたくさん並んでいます。

インターネットの人気ランキングやレビューだけを鵜呑みにするのではなく、必ず中身を確認することをおすすめします。

少しテキストを読んでみて、「これなら自分にも理解できる!」と思えるテキストを購入しましょう。

問題集について、確認していただきたいのは解説のページ。

解説が不十分だと、問題に間違えたときに「なぜ間違えたのか」を理解できません。

解説ページを確認して、自分が理解できるものを購入するようにしましょう。

 

3) 予備校を利用する

独学でいきなり2級の勉強を始めると、理解できないことだらけで先へ進めなくなってしまう可能性があります。

独学で勉強に躓いてしまうと、どうしていいかわからなくなってしまいますよね。

その結果、余計に時間がかかってしまいます。

ですから、いきなり2級を受験するという方は、予備校を利用するというのも1つの手でしょう。

日商簿記は人気資格の1つですから、様々な予備校で講義が開講されています。

通学・通信、講義の期間、金額、規模、通いやすさなどの条件は、予備校によって異なります。

予備校を利用する場合は、自分に合ったところを探してみましょう。

 

4) 模擬試験を受けてみる

予備校などでは、公開模擬試験を行っているところがあります。

独学の方は特に、試験対策の一環として公開模擬試験を受けてみるのも良いでしょう。

試験の途中で体調が悪くなったり、周りに受験者がいると集中できなかったりするなどという試験特有の問題に気付くことができます。

資格試験の受験自体が初めてという方は特に、模擬試験を受けてみるということも検討してみてください。

 

6. 日商簿記2級のおすすめ勉強法とは?

日商簿記2級のおすすめ勉強法とは?

ここでは、日商簿記2級に合格するためのおすすめ勉強法についてご紹介します。

 

1) 合格を強く意識する

日商簿記2級の試験は、年に3回あります。

「もし不合格でも、次の試験を受ければいいや」という気持ちでは、いつまで経っても合格できないでしょう。

これは日商簿記の試験に限りませんが、「次の試験で必ず合格する!」と強く意識して勉強に取り組むと良いでしょう。

 

2) 勉強計画を立てる

日商簿記2級の試験範囲には商業簿記と工業簿記があります。

きちんと計画を立てて勉強に取り組まないと、試験本番までに勉強範囲に追い付かなくなる可能性があります。

簿記の知識がある人・ない人、学生・社会人など、人によってスタートラインが異なります。

自分の勉強ペースに合った計画でないと計画通りにいかない場合がありますので、必ず自分に合った勉強計画を立てて実行するようにしましょう。

 

3) テキスト→問題を解く

テキストを読んで内容を理解した後に、問題を解くという勉強方法をおすすめします。

まずはテキストを読み込んだり、講義を受けたりして内容をきちんと理解した(インプット)後に、問題を解きます(アウトプット)。

このように、インプットとアウトプットをひたすら繰り返すことによって記憶していくのです。

人間なので、1度理解した・記憶したと思ったとしても忘れてしまいます。

面倒だと感じるかもしれませんが、インプットとアウトプットの繰り返しを根気強く行うことが、試験合格への近道だと信じて勉強していきましょう。

 

4) わからなかった問題に印をつけておく

テキストを読んで理解したつもりでも、いざ問題を解くとわからないということがありますよね。

また、以前は解けていたのに忘れてしまって間違えてしまったという問題もあるでしょう。

わからなかった問題や間違えてしまった問題は、印をつけておきます。

こうすることで、後日、印をつけた問題のみを解くことができます。

ミスした問題は2度と間違えない!という気持ちで取り組みましょう。

 

5) 試験当日に解く順番や時間配分を考える

試験本番が近づいてきたら、問題を解く順番やおおよその時間配分をあらかじめ決めておくと良いでしょう。

時間配分をまったく考えずに解いていると、全て解き終わっていないのに試験時間が終了していたということになりかねません。

わからない問題に時間を割くよりは確実に得点できる問題を落とさないようにすることの方が重要です。

おおよそで構いませんので、試験問題を解く順番や時間配分について考えておきましょう。

 

7. 終わりに

日商簿記検定は3級に合格していなくても、2級からいきなり受験することができます。

しかし、2級の試験範囲には3級の内容が含まれています。

簿記の勉強をしたことのない初心者の方は特に、3級から受験することをおすすめします。

3級よりも格段に範囲が広く、難しい内容となる2級。

きちんと勉強しないと合格できない試験ですから、みなさんもこの記事を参考にして、日商簿記2級を受験してみてください。

 

8. まとめ

Point!

◆日商簿記には受験資格がないので2級からでも受験可能。
◆2級から受験するメリットには二度手間とならない、受験料の節約などがある。
◆2級から受験するデメリットとして、簿記初心者には特に理解しにくい可能性がある。
◆2級の試験範囲には3級の内容が含まれるので、基本的には3級からの受験がおすすめ。
◆2級からいきなり受験する場合でも3級のテキストを読むことをおすすめする。
◆2級からいきなり受験する場合は、予備校を利用することも検討する。

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