ビジネス会計検定の難易度・合格率は??

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ビジネス会計検定について少し調べ始めた皆様が、まず知りたいのはやはり「難易度」ではないでしょうか?

ここでは、似て非なる試験である簿記検定との対比も踏まえながら、ビジネス会計検定の難易度について解説していきます。

筆者の情報
・公認会計士
・監査法人➡経理に出向➡ベンチャー➡自営業
・多くの資格講座の運営経験があり、資格の難易度/合格率について熟知。
・紹介記事「公認会計士が語る体験談!

 

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1. ビジネス会計検定とは?

ビジネス会計検定とは?

ビジネス会計検定試験は、会計に関する知識を得るだけでなく、財務諸表に対する分析力を身につけることで、ビジネスに役立てることに重点を置いた検定試験となります。

会計は多くの社会人に必須の知識となりますが、ただ知識を得ただけでは意味がありません。

実際のビジネスの中で使うことができて初めて会計は意味のあるものとなります。

知識としての「会計」と実際の「ビジネス」を結びつけるのがビジネス会計検定試験となります。

ビジネス会計検定試験はその目的に従って、以下の3つの級から構成されております。

◆3級:財務諸表を理解するための基礎的な力の習得。

◆2級:財務諸表を分析する力の習得。

◆1級:財務諸表を含む会計情報を総合的かつ詳細に分析し企業評価できる力の習得。

 

2. ビジネス会計検定の難易度は?

ビジネス会計検定の難易度は?

それでは、ビジネス会計検定の難易度についてみていきましょう。

 

1) 3級&2級の難易度

3級の合格率は60%前後、2級は40%前後となっており、決して難易度が高い試験ではありません。

受験資格がないためお試しで受けている受験生もおり、実質的な合格率はさらに高いことが予想され、しっかりと勉強すれば短期で合格することも十分可能な資格となります。

難易度の割に実務に直結した力がつくため、非常に費用対効果が高い検定試験となります。

 

3級 申込者 受験者 合格者 合格率
26回 6,075 2,886 1,804 63%
25回 5,556 4,502 2,666 59%
24回 4,895 3,859 2,408 62%
23回 4,749 3,847 2,378 62%
22回 4,308 3,438 2,012 59%
21回 4,439 3,581 2,505 70%
20回 4,253 3,422 2,235 65%
19回 3,914 3,222 1,705 53%
18回 3,805 3,074 2,060 67%
17回 3,626 3,000 1,638 55%
16回 3,189 2,615 1,682 62%
15回 2,648 2,150 1,269 59%
14回 2,724 2,140 1,163 54%
13回 2,776 2,284 1,382 61%
12回 2,397 1,963 1,274 65%
11回 2,466 2,073 1,126 54%
10回 1,988 1,609 847 53%

 

2級 申込者 受験者 合格者 合格率
26回 2,836 1,568 852 54%
25回 2,682 1,850 898 49%
24回 2,736 1,858 892 48%
23回 2,369 1,671 607 36%
22回 2,502 1,731 704 41%
21回 2,188 1,494 449 30%
20回 2,084 1,498 747 50%
19回 2,011 1,390 482 35%
18回 2,079 1,416 637 45%
17回 1,876 1,287 521 41%
16回 1,971 1,353 587 43%
15回 1,755 1,258 356 28%
14回 1,903 1,285 419 33%
13回 1,860 1,344 564 42%
12回 1,787 1,238 454 37%
11回 1,830 1,339 675 50%
10回 1,799 1,339 421 31%

 

また、ビジネス会計検定試験はその実用性から申込者数・受験者数は年々増加傾向にあり、試験の認知度も上がってきております。

 

特にビジネス会計検定3級は、第10回の申込者数が1,988人に対して第26回が6,075人と3倍以上に推移しており、着実に評価されている検定試験と言うことができます。 

 

★難易度を踏まえると独学?予備校?
3級60%、2級40%という合格率を踏まえると、ビジネス会計検定の勉強は独学の方が良いのでしょうか?
それとも、予備校を利用した方が良いのでしょうか?
結論としては、通信制の予備校を利用するのがおすすめです。

ビジネス会計検定はあくまで財務分析の基礎知識を得るための試験であり、より大切となってくるのは、その基礎知識を実務で利用することです。
そのため、試験勉強の時間は最小限にとどめる必要があるので、通学時間の省略&いつでもどこでも勉強が可能であり、プロの講師に教わることができる、通信制の予備校がおすすめとなります。

会計ショップのビジネス会計検定講座では、プロの講師が出題可能性が高い頻出論点を短時間で解説するため、最短での合格が可能となります。
ぜひ一緒に勉強して、合格を勝ち取りましょう!

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2) 3級&2級の具体的な例題

ここで、3級と2級の具体的な例題を掲載しますので、実際にどの程度の難易度なのか確認してみてください。

 

3級 【 知識問題 】

次の文章について、正誤の組み合わせとして正しいものを選びなさい。

(ア) キャッシュフロー計算書は、会社法上の計算書類に含まれる。
(イ) 金融商品取引法は、株主・債権者の保護を目的としている。

① (ア) 正 (イ) 正
② (ア) 正 (イ) 誤
③ (ア) 誤 (イ) 正
④ (ア) 誤 (イ) 誤

 

3級【分析問題】

次の文章の空欄( ア )と( イ )に当てはまる語句の適切な組み合わせを選びなさい。

総資本回転率からみると、( ア )のほうが資金や投資の効率が悪い。( ア )が総資本回転率をもう一方と同じにするには、総資本を( イ )なければならない。

① (ア) X社 (イ) 減らさ
② (ア) X社 (イ) 増やさ
③ (ア) Y社 (イ) 減らさ
④ (ア) Y社 (イ) 増やさ

   

2級 【 知識問題 】

次の文章について、正誤の組み合わせとして正しいものを選びなさい。

(ア) 親会社は原則としてすべての子会社を連結の範囲に含めて連結財務諸表を作成するが、非連結子会社は連結の範囲には含まれない。
(イ) 四半期財務諸表は、3ヵ月の四半期会計期間を対象として、年3回作成される。

① (ア) 正 (イ) 正
② (ア) 正 (イ) 誤
③ (ア) 誤 (イ) 正
④ (ア) 誤 (イ) 誤

 

2級【分析問題】

次の文章について、正誤の組み合わせとして正しいものを選びなさい。

(ア) 仕入債務回転期間からみると、X社の方が資金繰りの観点で有利であると判断できる。
(イ) 売上債権回転期間からみると、Y社の方が債権管理が効率的であると判断できる。

① (ア) 正 (イ) 正
② (ア) 正 (イ) 誤
③ (ア) 誤 (イ) 正
④ (ア) 誤 (イ) 誤

 

各級の詳細については以下をご参照ください。
・3級:「ビジネス会計検定3級とは?受験要項・合格率・勉強方法
・2級:「ビジネス会計検定2級とは?挑戦すべき4つの理由

 

3) 1級の難易度

参考までに、1級の合格率は20%前後となっており、非常に難易度が高い試験となっております。

一般的なビジネスパーソンが必要な知識としては2級まででも十分ですが、より実用的な知識を得たい方はぜひ1級にも挑戦してみてください。

 

1級 申込者 受験者 合格者 合格率
26回 306 188 37 20%
24回 302 211 62 29%
22回 299 224 50 22%
20回 294 205 33 16%
18回 266 193 32 17%
16回 283 206 39 19%
14回 319 232 30 13%
12回 327 238 38 16%
10回 337 250 27 11%
8回 494 393 98 25%

*2・3級は年2回開催されるのに対して、1級は年1回のみの開催。

 

各予備校が公式テキスト・問題集を用いた講義を実施しておりますので、自信がない人はそれらを利用して合格を確実なものにしていきましょう。

 

★財務数値を分析する力
ビジネス会計検定で学ぶことのできる「財務数値を分析する力」は、例えば以下のような場面で役に立ちます。

【経理】
自社の財務状況を分析して、事業のボトルネックを把握し、社内に情報提供する。
【営業】
取引先の財務状況を分析して、交渉を有利に進める材料を揃える。
【マーケティング】
他社の広告宣伝活動を分析して、自社のプロモーション活動の参考にする。
【人事】
自社の財務状況を分析することで、応募者に対してより詳しい情報提供が可能となる。
【経営企画】
市場や競合の財務状況を分析して、次に取るべき経営戦略を決定する。
【副業】
株式投資の際に投資対象企業の財務状況を分析して、株価予測の参考とする。

私自身もベンチャー企業に勤めていた時に、経理・営業・マーケティング・人事・経営企画などの多くの役割を経験しましたが、財務数値を分析する力は全ての職種で活かすことができました。

どの立場にいる人でも活かすことができる、非常におすすめの資格がビジネス会計検定となります。
(筆者の経歴については「ビジネス会計検定と出会うまで:公認会計士が語る体験談!」をご参照ください。)

 

3. 簿記検定試験との違いは?

簿記検定試験との違いは?

1) 難易度の違い

◆簿記検定試験:(合格率)

  3級40%2級20%1級10%

◆ビジネス会計検定試験:(合格率)

  3級60%2級40%1級15%

「2. ビジネス会計検定試験の難易度は?」で記載した通り、ビジネス会計検定試験の合格率はおおよそ3級60%前後、2級40% 前後 、1級15% 前後となります 。

一方で、簿記検定試験の合格率は以下の通り3級40%前後、2級20%前後 、1級10%前後 となります。

 

3級
(回)
受験者 受験者
(実)
合格者 合格率
153 99,820 80,130 34,519 43%
152 91,662 72,435 40,624 56%
151 104,357 80,360 44,302 55%
150 111,657 88,774 38,884 44%
149 101,173 79,421 35,189 44%
148 102,212 78,243 38,246 49%
147 113,559 88,970 35,868 40%
146 102,077 80,227 40,880 51%
145 105,356 80,832 38,289 47%
144 120,096 94,411 42,558 45%
143 106,558 83,915 28,705 34%

 

2級
(回)
受験者 受験者
(実)
合格者 合格率
153 62,206 48,744 13,195 27%
152 55,702 41,995 10,666 25%
151 66,729 49,776 6,297 13%
150 64,838 49,516 7,276 15%
149 52,694 38,352 5,964 16%
148 65,560 48,533 14,384 30%
147 63,757 47,917 10,171 21%
146 58,359 43,767 20,790 48%
145 78,137 60,238 15,075 25%
144 72,408 56,530 7,588 13%
143 58,198 44,364 11,424 26%

 

1級
(回)
受験者 受験者
(実)
合格者 合格率
153 9,481 7,520 735 10%
152 8,438 6,788 575 9%
150 9,852 7,588 680 9%
149 9,429 7,501 1,007 13%
147 10,675 8,286 487 6%
146 9,064 7,103 626 9%
144 11,062 8,416 783 9%
143 9,845 7,792 846 11%

 

単純に比較することはできませんが、合格率だけで判断すると簿記検定試験の方が難しい試験となっております。

 

2) 「作る側」と「使う側」の違い

◆簿記検定試験:財務諸表を作成するまでの手続を中心にして出題

◆ビジネス会計検定試験:財務諸表を分析・利用する手続を中心にして出題

会社・事業運営だけでなく、株式投資や就職・転職においても企業の財政状態・経営成績を把握することは非常に重要であり、財務諸表を「分析・利用」するためにビジネス会計検定試験の知識が必要となります。

そのためには分析対象となる財務諸表の「作成」が必須となり、簿記検定試験の知識が求められます。

財務諸表が「作成」されなければ分析・利用ができず、また、財務諸表が作成されても「分析・利用」できなければ作成した意味がありません。

つまり、簿記検定試験・ビジネス会計検定試験双方を習得することではじめて生きた会計知識を得ることができます。

 

3) 主催者の違い

◆簿記検定試験:日本商工会議所

◆ビジネス会計検定試験:大阪商工会議所

 

簿記検定との違いや共通点の詳細につきましては、「ビジネス会計検定と簿記検定の共通点、相違点は?」をご参照ください。

 

4. 使用教材

ビジネス会計検定試験の勉強をするにあたり利用する必須教材が「公式テキスト」と「公式過去問題集」となります。

内容的にはこの2つをしっかりやりこめば合格は十分可能です。

使用教材の詳細につきましては「ビジネス会計検定の過去問・問題集・テキスト・参考書おすすめ&勉強法!」をご参照ください 。

 

◆3級:公式テキスト&過去問題集

ビジネス会計検定3級公式テキスト&公式問題集
・公式テキスト3級 第4版
・公式過去問題集3級 第4版

 

◆2級: 公式テキスト&過去問題集

ビジネス会計検定2級公式テキスト&公式問題集
・公式テキスト2級 第5版
・公式過去問題集2級 第4版

 

◆1級: 公式テキスト&過去問題集

ビジネス会計検定1級公式テキスト&公式問題集
・公式テキスト1級
・公式過去問題集1級 第3版

 

5. 終わりに

いかがでしたでしょうか?

簿記検定試験とは似て非なるビジネス会計検定の内容・難易度を理解した上で、しっかりと試験対策をして合格を勝ち取りましょう。

 

6. まとめ

Point!

◆知識としての「会計」と実際の「ビジネス」を結びつけるのがビジネス会計検定試験。
◆3級の合格率は60%前後・2級は40%前後、1級は15%前後。
◆財務諸表を「作成」するまでが簿記検定試験、「分析・利用」するのがビジネス会計検定試験。

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