ビジネス会計検定で株式投資の指標(EPS・BPS 等)が学べる?

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ビジネス会計検定の財務諸表分析の分野で学ぶ「一株当たり分析」「一人当たり分析」の各指標は、株式投資を行う際の参考指標となります。

具体的には以下の目次にある10指標となります。

そこで今回は、株式投資に役立つビジネス会計検定の各指標について説明していきます。

ビジネス会計検定の詳細については「ビジネス会計検定とは?試験の内容をご紹介!」をご参照ください。

 

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1. EPS(1株当たり当期純利益)

EPS(1株当たり当期純利益)

それではまず、EPS(Earnings Per Share ・1株当たり当期純利益)から見ていきましょう。

式はこちら となります。 

当期純利益/発行済株式数(円)

連結を前提とした場合は分子が「親会社株主に帰属する当期純利益」となります。

会社により発行済株式数は大きく異なるため、本指標で企業間の比較を行うことはできず、あくまで同一企業の期間推移で良し悪しを判断することとなります。

次にお伝えするPER(株価収益率)の分母となります。

 

2. PER(株価収益率)

PER(株価収益率)

次に、PER(Price Earnings Ratio・株価収益率)について見ていきましょう。

式はこちらとなります。

1株当たり株価  /1株当たり当期純利益(倍)

アルファベットは「ピーイーアール」又は「パー」と読みます。

こちらの指標は、企業の利益水準に対して相対的に株価が高いか低いかを判断する指標となります。

一般的にPERが低いとその企業の株は割安PERが高いと割高と言われております。

仮に分子の株価が4,000円で全く同じ企業があり、同じ4,000円の株価でもA社は1,000円の利益を上げている一方で、B社は500円の利益しか上げていなかった場合、1,000円の利益を上げているA社の方がお得、つまり割安と判断できます。

PER(Price Earnings Ratio・株価収益率)例題

この際に、1,000円の利益を上げているA社の方が分母の利益が大きくなり、株価収益率が低くなるため、低い方がお得と言うことができます。

しかし、PERが単に高い、低いで判断するのではなく、その業界の平均的なPERやライバル企業のPER、あるいはその企業の成長性などをしっかり見極めて判断する必要があります。

 

3. BPS(1株当たり純資産)

BPS(1株当たり純資産)

次に、BPS(Book-value Per Share・1株当たり純資産)について見ていきましょう。

式はこちらとなります。

純資産/発行済株式数(円)

前述のEPS(1株当たり当期純利益)はそれ自体ではあまり意味を持ちませんが、BPS(1株当たり純資産)はこれ自体でも「最低株価の目安」としての意味を持っております。

仮に今すぐに会社を解散した場合、資産を売却して負債を返済し、残った純資産を株主に分配します。

この際に1株当たり純資産は1株当たりで株主に払い戻される金額となります。

したがって、株価はこの金額を下回らないとされています。

 

4. PBR(株価純資産倍率)

PBR(株価純資産倍率)

次に、PBR(Price Book-value Ratio・株価純資産倍率)について見ていきましょう。

式はこちらとなります。

1株当たり株価  /1株当たり純資産(倍)

分母の1株当たり純資産は先ほどお伝えしたように、会社を今解散した際の価値、つまり解散価値を表しており、最低株価の目安と考えられます。

一方で、分子の1株当たり株式時価は、貸借対照表などの貨幣額にあらわされる価値「以外も」加味したものであり、企業活動が継続すると仮定した場合の対象企業の将来性を市場がどう評価しているかを表しております。

一般的に、PBRが1倍より高ければ、つまり、分母の解散価値よりも分子の企業が継続した場合の価値の方が高いと判断できる場合は割高となり、反対に1倍より低ければ割安と判断されますが、こちらもあくまで1つの目安に過ぎず、他の指標と合わせて総合的に判断する必要があります。

 

①~④については大きく分けて損益計算書に関する指標と貸借対照表に関する指標とにわかれます。

EPSはPERの基礎指標として、BPSはPBRの基礎指標として用いられる、という関係も意識すると覚えやすいかと思います。

EPS PER BPS PBRの関係

 

5. 一株当たり配当額

一株当たり配当額

次に、1株当たり配当額について見ていきましょう。

式はこちらとなります。

配当金総額/発行済株式数(円)

皆さんの中には、配当はそもそも1株当たりいくらで公表されているからこの指標はいらないのではないか?と思われた方もいるかもしれません。

ただ、年度の配当とは別に期中に中間配当を実施している会社もあり、年度の配当と中間配当で1株あたりの配当額は異なるため、一会計期間中の平均額として1株当たり配当額という指標が使用されます。

 

6. 配当性向

配当性向

次に、配当性向について見ていきましょう。

式はこちらとなります。

1株当たり配当額/1株当たり当期純利益 × 100(%)

配当性向とは、当期純利益のうち配当金として分配された割合のことをいいます。

株主は出資したお金を会社からは直接回収ができず、株式市場で第三者に株を売却することでお金を回収できますが、配当というかたちであれば会社から直接回収することができます。

そのため株主からしてみれば、会社が稼いだお金のうちいくら配当してくれるかというのは非常に重要な指標となります。

ただし注意していただきたいのは、配当性向が高ければ高いほどいいのかというと、必ずしもそうとは言えません。

配当性向が高いということは、逆に、企業内に留保される利益が少なくなり、将来に向けて投資をするための原資がなくなってしまい、結果として将来配当が貰えなくなる、あるいは株価が上がらなくなる可能性があります。

そのため、一概に配当性向が高いからといって良いとは限りません。

 

7. 配当利回り

配当利回り

次に、配当利回りについて見ていきましょう。

式はこちらとなります。

1株当たり配当額/1株当たり株価 × 100(%)

配当利回りとは、株主の出資額に対する配当額の割合を示す指標となります。

他人資本の借入金で発生する利息の自己資本バージョンだと思っていただければと思います。

つまり、借入金の場合は銀行などの債権者に対して毎年利息何%を支払っており、これと同様に株主に対しては株価を基準として配当を毎年何%支払っている、といったことがわかる指標となります。

投資する側から見てみれば、配当利回りが預金利息以上であれば、銀行に預けるより株を買った方がお得かもしれないといった判断材料になります。

 

8. 株式益回り

株式益回り

次に、株式益回りについて見ていきましょう。

式はこちらとなります。

1株当たり当期純利益    /1株当たり株価 × 100(%)

株式益回りは先ほど説明したPER(株価収益率)の逆数となっており、株価収益率と同様に考えることができるため、詳細は割愛します。

 

9. 時価総額

時価総額

次に、時価総額について見ていきましょう。

式はこちらとなります。

1株当たり株価 × 発行済株式数(円)

時価総額とは、企業に対する資本市場の総合的な評価額のことをいいます。

1株当たり株価に発行済株式数をかけて計算される絶対額となります。

従来より株式投資をする際は、1株当たりの価値の方が注目されておりましたが、近年では会社全体としての価値を表す時価総額も海外企業などと比較しやすく注目が集まっております。

 

以上①~⑨までが1株当たり分析となります。

 

10. 一人当たり分析

一人当たり分析

最後に、1人当たり分析について見ていきましょう。

1人当たり分析は売上高・営業利益・総資産・有形固定資産などを従業員数で割ったものとなります。

1人当たり売上高を例にとると、従業員1人に換算するといくらの売上をあげているのかを表す指標となり、近年重要性が高まっている指標となります。

企業規模が大きい企業だと、なかなか1人当たりの売上というのは意識しずらいですが、各企業の労働効率を測るうえでは非常に重要な指標となります。

例えば、従業員1,000名で100億円の売上を稼いでいるA社であれば、1人当たり売上は1,000万円となりますが、同じ売上100億円を200名で稼いでいるB社の1人当たり売上は5,000万円となり、B社の方が労働効率が高いということができます。

一株当たり売上例題

また、各従業員が自身にかかっているコストを意識する上でも重要となってきます。

先ほどの例で1人当たり売上が1,000万円のA社の場合、単純計算ですが、自身の年収や福利厚生費などを合計したものが1,000万円を超えていたら会社に対して損失となっている可能性があります。

それであれば問題なさそうと思う方もいるかと思いますが、実際はさらに、広告宣伝費や減価償却費などのその他費用も各従業員で負担していくと、1,000万円を超えることは十分ありえるかと思います。

1人当たり売上を例に説明してきましたが、他の指標でも同様に従業員数で割ることで計算することができます。

1人当たり総資産のことを「労働集約率」といい、1人当たり有形固定資産のことを「労働装備率」と呼び、このあたりの名称は知っておいて損はないかと思います。

 

11. 終わりに

いかがでしたでしょうか?

知識は使用してこそ価値があります。

今回説明した指標を実際の株式投資に応用してみてください。

自分の手を実際に動かして計算してみるのが知識定着のコツです。

そして、今回扱った内容は全てビジネス会計検定の試験範囲ですので、興味のある方はビジネス会計検定の受験も検討してみてください。

 

12. まとめ

Point!

◆PERやPBRなど株式投資に使える指標はビジネス会計検定で学ぶことができる。

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