FP2級と宅建、難易度が高いのはどっち?FP3級の次はこの資格!

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FP2級と宅建は、それぞれ金融系と法律系の登竜門的な資格であり、難易度を比較されやすいです。

また、FP3級に合格した人が、次のステップとしてFP2級と宅建を検討するケースも多いです。

そこで今回はまず、FP2級と宅建の難易度について、比較していきます・

後半では、FP3級の次に取るべきおすすめ資格として、

・FP2級
・宅建
・日商簿記検定3級
・ビジネス会計検定3級

の4つについて順にお伝えしていきますので、ぜひご一読ください。

筆者の情報
・公認会計士
・監査法人➡経理に出向➡ベンチャー➡自営業
・ベンチャー時代にFP/宅建/簿記講座を運営

 

 

1. FP2級と宅建の難易度

FP2級と宅建、難易度が高いのはどっち?

1) FP2級の難易度

① FPとは?

FPとはファイナンシャルプランナーの略称であり、「個人のお金の専門家」のことを指します。

FPに関する検定試験は、大きく分けて以下の2つがあります。

【FP技能検定】
・国家資格
・1~3級の3段階
・FP協会、きんざいの2団体が主催
【AFP・CFP】
・民間資格
・AFP≒FP技能検定2級
・CFP≒FP技能検定1級
・FP協会が主催

本記事ではこのうち、FP技能検定の2級を前提として、解説しております。

 

② 試験範囲

1. ライフプランニングと資金計画
2. リスク管理
3. 金融資産運用
4. タックスプランニング
5. 不動産
6. 相続・事業継承

 

③ 受験者数

FP協会ときんざいの学科試験の受験者数を足し合わせると、以下の通りとなります。

年間約15万人が受験している試験と言えます。

FP2級 受験者数
2020/1 64,078
2019/9 52,306
2019/5 46,338
2019/1 58,250
2018/9 50,926
2018/5 48,484

 

④ 難易度・合格率

FP協会が公表している、FP2級の学科・実技同綬受験者の合格率は、以下の通りとなります。

毎年40%前後の合格率となっており、中程度の難易度の資格試験であると言えます。

FP2級 合格率
2020/1 42%
2019/9 43%
2019/5 41%
2019/1 40%
2018/9 37%
2018/5 40%

 

⑤ 勉強時間

約200時間

 

⑥ 受験資格

・AFP認定研修修了
・FP3級合格
・2年以上の実務経験

 

2) 宅建の難易度

① 宅建とは?

宅建(宅地建物取引士)とは、土地・建物の売買や賃貸物件の斡旋を行う、宅地建物取引業者に関連する国家資格となります。

賃貸物件を契約する際に行われる重要事項説明は、宅建士だけが行うことのできる業務となり、また、不動産業を営む場合は5人に1人以上は宅建士である必要があるため、社会的に非常にニーズの高い資格となります。

さらに、民法など基礎的な法律内容を学ぶため、法律系資格の登竜門的な資格として位置づけられています。

 

② 試験範囲

・権利関係
・宅建業法
・法令上の制限
・税金その他

 

③ 受験者数

宅建 受験者数
2019 220,797
2018 213,993
2017 209,354
2016 198,463
2015 194,926
2014 192,029

 

④ 難易度・合格率

毎年15%前後の合格率となっております。

合格率だけを見ると非常に難易度の高い資格試験に見えますが、受験者数も多く記念受験者も多いため、合格率から単純に予想できる難易度よりは、簡単に感じられるかもしれません。

FP2級同様に、資格試験全体から見ると、中程度の難易度の試験だと言えます。

宅建 合格率
2019 17%
2018 16%
2017 16%
2016 15%
2015 15%
2014 18%

 

⑤ 勉強時間

約300時間

 

⑥ 受験資格

制限なし。(誰でも受験可能)

 

3) 難易度が高いのはどっち?

合格率や合格までに必要な勉強時間を考えると、「宅建の方が難易度が高い」と言えます。

【合格率】
・FP2級:約40%
・宅建:約15%
【勉強時間】
・FP2級:200時間
・宅建:300時間

また、宅建は法学部生や法律系難関資格を目指している人、あるいは法務部に所属している人などが受験するケースも多く、法律分野に明るい一定の受験者層が難易度を上げているというのも、FP2級より難易度が高い原因となります。

さらに、FP2級は年金・保険や住宅ローンといった比較的なじみが深い用語が出てきますが、宅建の場合は不動産関連の法律を中心に学ぶため、今まで法律関係の勉強をしたことがない人にとっては、余計に難しく感じるかもしれません。

 

2. FP3級の次はこの資格!

FP3級の次はこの資格!

FP3級からのステップアップとして、FP2級や宅建の受験を検討している人も多いかと思います。

そこでここでは、FP3級に合格した人におすすめの資格について、順に4つ紹介していきます。

 

1) FP2級

1つ目のおすすめ資格は、「FP2級」です。

前述の通り、FP2級の受験資格の1つにFP3級合格が含まれており、FP3級からのステップアップとして、一番王道の道と言えます。

難易度は上がりますが、当然に試験範囲はかぶっており、FP3級の知識を一番活かすことのできる資格となります。

FP3級からFP2級を目指すメリット・デメリットについては、以下をご確認ください。

 

メリット

・FP3級の知識を活かせる
・より実践的な金融知識を学べる

 

デメリット

・知識が深くなるが広くはならない
・「資格取得=職」とはなりづらい

 

以上より、「FP2級」はFP3級からのステップアップ資格として、おすすめと言えます。

★FPのおすすめ通信講座
元FP講座の運営者である筆者が、目的別に以下の7つの通信講座を比較して、おすすめ2つのメリット・デメリットや、講座の特徴について解説してみました。

・TAC
・大原
・LEC
・ユーキャン
・ECC
・スタディング
・フォーサイト

詳細は「FPの通信講座おすすめ2選!元講座運営者が目的別に比較したところ…」をご確認ください。

 

2) 宅建

2つ目のおすすめ資格は、「宅建」です。

そもそもなぜ宅建?と思われたかもしれません。

一般的にFP3級の次の候補として宅建が挙げられる理由には、試験範囲がかぶっていることが考えられます。

具体的には、FP3級の試験範囲の「不動産」と「リスク管理」の部分となります。

とは言ってもあくまで一部分であり、大部分は異なる試験であるといった点には、注意が必要です。

また、特に不動産周りに関する実務的な相性の良さも、FPと宅建のダブルライセンスを検討する理由として考えられます。

例えば住宅購入を考えた場合、宅建の知識で不動産取得に対する法的問題点を検討するとともに、FPの知識でローンの返済や住宅購入を踏まえたライフプランの設計を検討することが可能となります。

これは不動産を提供する側でも同様であり、顧客目線で法的問題点やライフプランを考えるのに、非常に相性がいい資格なのです。

さらに、宅建には不動産関連の資格という側面の他に、前述の通り法律資格の入門資格としての位置づけもあるため、法務分野の適性を測りたい人にもおすすめの資格と言えます。

FP3級から宅建を目指すメリット・デメリットについては、以下をご確認ください。

 

メリット

・FP3級の不動産部分を深堀りできる
・「金融×法律」を強みにできる
・不動産業への転職に役立つ
・自身の法律分野への適性を測れる

 

デメリット

・難易度が高く挫折する可能性あり

 

以上より、「宅建」はFP3級からのステップアップ資格として、おすすめと言えます。

 

3) 日商簿記検定3級

3つ目のおすすめ資格は、「日商簿記検定3級」です。

資格試験の中でも最大級の受験者数を誇る、日商簿記検定。

その中でも入門的な位置づけである簿記3級では、ビジネスの共通言語とも言われる会計分野の基礎知識を学ぶことができます。

そして、FP3級と簿記3級を学習することで、「金融×会計」の基礎がわかる人材になれるのです。

…基礎だけでは意味がないのでは?と思われたかもしれません。

確かに基礎だけでは、実用的な知識とは言えません。

ただ、そもそも基礎を知らないと、その分野について深く学ぼうという気がおきません。

また、基礎を知らないと、日頃のニュースや周りの人の会話から金融・会計に関する情報が発信されても、その情報をキャッチアップすることができません。

そのため、まずは金融や会計に関する基礎知識を得るためにFP3級や簿記を学ぶことは、非常に大切なことなのです。

FP3級から日商簿記検定3級を目指すメリット・デメリットについては、以下をご確認ください。

 

メリット

・「金融×会計」の基礎を学べる
・比較的簡単に取得できる
・転職要件になっていることがある
・会計分野の適性を測れる

 

デメリット

・3級で学べるのはあくまで基礎
・数字が苦手な人は苦戦しやすい

 

FPと簿記については、「簿記とFPとるなら両方?それとも片方?」も合わせてご確認ください。

以上より、「日商簿記」はFP3級からのステップアップ資格として、おすすめと言えます。

 

4) ビジネス会計検定3級

4つ目のおすすめ資格は、「ビジネス会計検定3級」です。

会社の決算書類を『作る』知識を学べる簿記検定に対して、出来上がった決算書類を『読む』知識を学べるのがビジネス会計検定となります。

経理部に所属している人の場合は、日々仕訳を切り決算書類を作成する必要があるため、簿記検定の知識が必要となります。

一方で、経理部以外の部署の場合は決算書類を『作る』必要性はありませんが、取引先や自社の決算情報、あるいは投資対象企業の決算情報を『読む』必要性はあります。

そのため、ビジネス会計検定は、多くのビジネスパーソンにおすすめしたい資格と言えます。

FP3級からビジネス会計検定3級を目指すメリット・デメリットについては、以下をご確認ください。

 

メリット

・実践的な会計知識を学べる
・株式投資の基礎指標が学べる

 

デメリット

・就職/転職で直接は評価されない

 

ビジネス会計検定3級の詳細については、「ビジネス会計検定3級とは?なぜ今注目を集めているの?」をご参照ください。

以上より、「ビジネス会計検定3級」はFP3級からのステップアップ資格として、おすすめと言えます。

 

3. 終わりに

FP2級と宅建の難易度比較や、FP3級からのステップアップとしておすすめな資格についてお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか?

もしかしたら、どの資格を勉強すべきか、余計に迷ったかもしれません。

その場合は、勉強すべき・すべきでないといった軸ではなく、勉強したい・したくないといった軸で、検討してみるのも1つの方法です。

ぜひ後悔のない選択をしてください。

 

4. まとめ

Point! ◆合格率や勉強時間の点からは宅建の方が難易度が高い。
◆金融知識を深堀りしたい:FP3級⇒FP2級。
◆「金融×法律」知識を強みにしたい:FP3級⇒宅建。
◆「金融×会計」知識を強みにしたい:FP3級⇒日商簿記検定3級、ビジネス会計検定3級。
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