ファイナンシャル・プランナーを大学生におすすめする6つの理由

posted in: FP | 0

「大学生のうちに何か資格をとりたいけど、何がいいんだろうか?」

「FPはためになるって聞くけど、主婦の人とかがとるものでしょ?」

大学生であればこのように考えたことが、一度はあるのではないでしょうか?

実は、FP(ファイナンシャルプランナー)は、大学生こそ勉強しておくべき資格と言えます。

そこで今回は、FPを大学生におすすめする6つの理由について、お伝えしていきます。

後半では、大学生におすすめの勉強法についも解説しておりますので、ぜひご一読ください。

【筆者の情報】
・公認会計士のマツタロウ
・FP3級&2級合格
・前職でFP講座の運営責任者を担当

 

 

1. FPが大学生におすすめな6つの理由

FPが大学生におすすめな6つの理由

1) お金の基礎を学べる

FPを大学生におすすめする1つ目の理由としては、「お金の基礎を学べる」ことが考えられます。

そもそもFPで、具体的にどのような内容が学べるか、ご存知でしょうか?

名前は知っていても、中身までは知らない人が、多いかもしれません。

実は私も大学生時代は、FPという名前しか知りませんでした。

ここで、FPで学ぶ内容を一言で表せば、「個人のお金に関する知識」となります。

具体的にFPの試験では、以下の6分野について学習します。

・ライフプランニングと資金計画
・リスク管理
・金融資産運用
・タックスプランニング
・不動産
・相続・事業承継

大学生であれば、上記の内容を見ても、あまりピンとこないかもしれません。

しかし、どの分野も生きていく上で欠かせない、お金の知識となります。

例えば、何の職業に就くにしても関わってくる、税金周りの知識について、タックスプランニングで学ぶことができます。

会社員となった際に、給料から天引きされる税金を見て、その意味を理解しているかどうかは、大きな違いとなります。

以上より、「お金の基礎を学べる」ことは、FPを大学生におすすめする理由となります。

 

2) 学ぶ時期が若いほど特をする

FPを大学生におすすめする2つ目の理由としては、「学ぶ時期が若いほど特をする」ことが考えられます。

「FPでお金周りの知識が学べることはわかったけど、社会人になってから勉強するから今はいいや。」

このように考える人もいるかと思います。

確かに、大学生活を楽しむことも大切であり、サークルやアルバイトなどに精を出すのも、1つの考えです。

ただ、FPの知識というのは、学ぶ時期が早ければ早いほど、得をする知識と言えます。

例えば、ライフプランニング(*)について大学生のうちに学習しておけば、計画的にキャリアに応じた資金計画・資産設計を行うことができ、最終的に手にする資産の金額を、より大きなものとすることが可能となります。

(*「医療保険の加入」「住宅は購入か?賃貸か?」「生命保険」「住宅ローンの借り換え」「子供の教育資金」「退職金、年金」「結婚、出産に伴うキャリアプラン」「昇進、転職、起業などのキャリアプラン」といった、ライフイベントやキャリアを考慮した資金計画を立てること。)

整理すると、大学生のうちにFPを学んでおくことで、以下のメリットを受けることができます。

・より現実的な将来設計ができる。
・生涯獲得資産額を最大化できる。

以上より、「学ぶ時期が若いほど特をする」ことは、FPを大学生におすすめする理由となります。

 

3) 金融機関への就職に有利

FPを大学生におすすめする3つ目の理由としては、「金融機関への就職に有利」なことが考えられます。

「資格を持っていても、大して評価されないのではないか?」

「簿記検定などの方が、評価されるのではないか?」

このような疑問を持つ人もいるかと思います。

確かに、FPを持っていたからといって、金融機関で働く実力があることを、証明できるわけではありません。

ただ、大学生が金融機関への就活の際にFPを持っておくことで、以下の2つの点から、就職に有利に働くと考えられます。

 

① 志望動機を評価される

金融機関の採用面接において、基本的にどの応募者も「金融業界を第一に考えております!」と回答します。

業界に対する興味関心というのは、就職後のモチベーションの観点から、非常に重要となります。

そのため、面接官は金融業界への志望動機の強さを見極めたいのですが、面接の場で見極めるのは至難の業です。

この点、FPは金融資格で最もメジャーな資格であり、銀行のリテール部門(個人営業)で必須とされるほど、金融業界では重要視されています。

そんなFPの資格を大学生のうちから取得しているということは、本当に金融業界を志望していることの証明となり、志望動機の点から評価される可能性が高いです。

 

② 勉強能力を評価される

勉強してみればわかるのですが、FP3級はともかくとして、FP2級は難易度が高く、継続的な勉強が必要となります。

前述の通り、FPは金融業界においてメジャーな資格であり、面接官もFPの難易度を理解しているケースが多いです。

つまり、FPを取得しているということは、継続的に学ぶことができることの証明になります。

金融業界に入ったら、毎日学びの連続です。

そのため、採用する側としては、継続的に勉強し続けられる人材を求めており、この点でもFPが評価される可能性があります。

 

なお、金融業界への就職で評価されるためには、FP2級までの取得が望ましいです。

FP2級については、「ファイナンシャルプランナー2級の難易度/合格率は?3級と何が違う?」をご参照ください。

以上より、「金融機関への就職に有利」なことは、FPを大学生におすすめする理由となります。

 

4) 成功体験を積むことができる

FPを大学生におすすめする4つ目の理由としては、「成功体験を積むことができる」ことが考えられます。

過去に努力をして結果を出した経験が、何か思い浮かびますでしょうか?

勉強・運動・部活動・アルバイト、何の分野でもかまいません。

このような努力と成果が結びついた経験のことを、「成功体験」と言います。

そして、FPの勉強をして、その結果合格することができたら、1つの成功体験を積むことができます。

、、、成功体験を積んで何か意味があるの?と思われたかもしれません。

実は、成功体験を積むことで、「努力すればきっと結果が出る」と信じることができ、以下のメリットを受けることができます。

・何事も途中で投げ出さなくなる。
・自信が付き心に余裕ができる。
・何事にも積極的に挑戦できる。
・他人に対する嫉妬がなくなる。

成功体験は1つ1つの深さも大切ですが、数多くの成功体験を積むことも大事です。

そのため、FPの勉強をして合格を勝ち取ることも、立派な成功体験の積み方と言えます。

以上より、「成功体験を積むことができる」ことは、FPを大学生におすすめする理由となります。

 

5) 金融業界に対する適性を測れる

FPを大学生におすすめする5つ目の理由としては、「金融業界に対する適性を測れる」ことが考えられます。

「金融業界に興味があるけど、自分に本当に合っているのだろうか。。」

金融業界を志望する学生の中には、このように考えている人も多いかと思います。

確かに、学生時代に自分の適性を理解することは、容易なことではありません。

私も学生時代は、自分に何の職業が合っているか、全くわかっていませんでした。

この点、FPは金融、つまりはお金に関する知識を学習する資格であり、FPの内容に興味を持てるか否かで、金融業界に対する自分の適性を測ることが可能となります。

例えば、金融資産の運用や不動産の運用といった金融分野には、必ずと言っていいほど数値の計算が必要となり、FPレベルの内容で拒否反応を示した人には、金融業界は向いていないかもしれません。

もちろん、金融業界でも何の職種に就くかで適性は変わりますので、あくまで1つの適性を測る方法として考えてください。

興味関心も大切ですが、仕事をしていく上では、その分野に対する適性も当然のことながら重要となるため、金融業界を志望する学生は、とりあえずFPの勉強をしてみるのが良いかもしれません。

以上より、「金融業界に対する適性を測れる」ことは、FPを大学生におすすめする理由となります。

 

6) Webライターとして稼げる

FPを大学生におすすめする6つ目の理由としては、「ライターとして稼げる」ことが考えられます。

「FPを取ったからといって、大学生のうちから直接的に収入に結びつくわけではないんでしょ?」

と思うかもしれません。

確かに、学生のうちにお金を手っ取り早く稼ぎたいのであれば、アルバイトをした方が早いです。

ただ、やり方次第では、FPの資格を活かして大学生のうちから稼ぐことは十分可能であり、通常のアルバイトと比較して知識もお金も手に入るため、一石二鳥となります。

具体的には、金融関係のWebライターとして稼ぐことが考えられます。

ランサーズなどのクラウドソーシングサイトでは、Webライターを募集している案件が多数あります。

そして、副業ブームの昨今において、資産運用系の金融関連記事を書くことができる人は重宝され、FPを持っていることは金融知識が一定以上あることの証明となります。

実際に私もランサーズで記事の発注を行っており、応募者が資格の保有者であれば、安心して記事を発注しやすいです。

ランサーズなどのサイトを見ていただければわかるのですが、大学生のライターもたくさんいるため、ライターとして学生が稼ぐことは、十分可能だと考えられます。

以上より、「ライターとして稼げる」ことは、FPを大学生におすすめする理由となります。

★FPのおすすめ通信講座
FP講座の元運営責任者が、以下の7つの通信講座を比較して、おすすめ4つのメリット・デメリットや、講座の特徴について解説してみました。

・TAC
・大原
・LEC
・ユーキャン
・フォーサイト
・アーティス
・ECC

詳細は「FPの通信講座おすすめ4選:FP講座の元運営責任者が解説します!」をご確認ください。

 

2. 大学生におすすめの勉強法

大学生におすすめの勉強法

ここでは、FPの勉強をするにあたり、大学生におすすめの勉強法について、順に3つお伝えしていきます。

FPの勉強をする際に、ぜひ活用してみてください。

 

1) 勉強する時間・場所を固定する

1つ目の大学生におすすめの勉強法は、「勉強する時間・場所を固定する」ことです。

大学の授業やアルバイト・サークル活動などがあり、毎回その日の気分で、勉強時間や勉強場所を決めていないでしょうか?

実は、勉強時間・勉強場所を固定しないことには、以下のようなデメリットがあります。

 

① 脳が疲れてやる気がなくなる

人の脳は1日の間に、数万回の決断を繰り返していると言われており、決断するたびに脳は疲弊していき、やる気がなくなっていきます。

つまり、1日の決断の回数をできるだけ減らすことが、やる気低下を防止することにつながるのです。

この点、「いつ勉強するのか?」「どこで勉強するのか?」といった決断をするには、非常に多くのことを考える必要があり、脳にとって大きな負担となってしまいます。

 

② 勉強が習慣化しない

資格試験というのは、継続して勉強すれば、基本的に誰でも合格することが可能です。

つまり、毎日何も考えず歯を磨くのと同じように、勉強を習慣化させることが、何よりも重要となります。

この点、同じ行動を意識的に繰り返すことで自然と習慣化していき、一度習慣化してしまえば、人間の脳は変化を嫌うため習慣をやめることを拒否するようになり、習慣が長続きします。

しかし、勉強時間・勉強場所を固定しないと、毎回異なった行動をすることとなり、勉強を習慣化することが難しくなってしまうのです。

 

以上より、「勉強する時間・場所を固定する」ことは、大学生におすすめの勉強法と言えます。

 

2) 朝の時間を利用する

2つ目の大学生におすすめの勉強法は、「朝の時間を利用する」ことです。

毎日同じ時間に勉強した方がいいと言われても、予定が不規則になりがちな大学生には、少し難しいかもしれません。

そこでおすすめしたいのが、朝の時間に勉強することです。

朝の勉強には、以下のようなメリットがあります。

・早朝であれば他の予定が入ることがなく、必ず勉強時間を確保できる。
・1日のうちで一番脳の疲労が少ない時間帯であり、集中して勉強できる。
・朝はアドレナリンやドーパミンが大量に出ており、やる気に満ちている。
・夜であれば次の予定がないためだらだら勉強してしまうが、朝であれば次の予定があり締め切りがあるため集中できる。
・早寝早起きの習慣ができ、健康的。

以上より、「朝の時間を利用する」ことは、大学生におすすめの勉強法と言えます。

 

3) スマホでスキマ時間に勉強する

3つ目の大学生におすすめの勉強法は、「スマホでスキマ時間に勉強する」ことです。

スキマ時間ができたら、ついついスマホを見て、ネットサーフィンやSNSチェックをやって無駄に時間を潰してしまった経験が、誰しもあるのではないでしょうか?

そこでおすすめしたいのが、スマホで勉強できるものを用意しておくことです。

FPであればスマホの問題集アプリがいくつか出ており、また、テキストの重要な内容・覚えにくかった内容の写真をとっておき、スマホで確認することもできます。

ちょっとしたスキマ時間の勉強を積み重ねていけば、1日1時間は勉強時間を増やすことができるため、ぜひ試してみてください。

以上より、「スマホでスキマ時間に勉強する」ことは、大学生におすすめの勉強法と言えます。

 

3. 終わりに

大学生にFPの勉強をおすすめする理由についてお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか?

大学生活は、長いようであっという間に過ぎていきます。

大学生活を終えたときに後悔しないように、何か形に残る成果として、FPに挑戦してみてはいかがでしょうか?

 

4. まとめ

Point! ◆マネーリテラシーを高める。
◆できるだけ若いうちに勉強した方がお得。
◆金融機関への志望動機をアピールしやすい。
◆成功体験を増やす。
◆金融業界の適性を測る。
◆Webライターとして稼ぐ。

費用と相性でFP通信講座を比較 >>