公認会計士試験に社会人が合格するための時短テクニック6選!

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社会人となり日々の業務に追われる中で、「このままで本当にいいんだろうか?」といった疑問から、一念発起して公認会計士を目指す人もいるかと思います。

ただ、社会人受験生は勉強時間の確保が難しく、学生と比べて試験勉強に苦戦しやすいのも事実です。

日中は仕事で手いっぱいで勉強する時間がなく、大学生や専念受験生達に差をつけられてしまう。。と焦る社会人は非常に多いです。

そこで今回は、まず社会人が公認会計士試験に合格することは可能なのか?といった点について解説した上で、社会人受験生におすすめの時短テクニック6選について、紹介していきます。

どれか一つでもかまいませんので、今日からの勉強に取り入れてみましょう。

筆者の情報
・公認会計士
・監査法人➡経理に出向➡ベンチャー➡自営業

 

 

1. 社会人に公認会計士試験は無理?

社会人に公認会計士試験は無理?

1) なぜ社会人の合格は難しいのか?

一般的に公認会計士試験において、社会人よりも大学生の方が合格しやすいと言われております。

その主な理由として考えられるのが、確保できる勉強時間の違いです。

公認会計士試験に合格するためには、最低でも3,000時間程度の勉強時間が必要と言われております。

これだけでも途方もない勉強時間ですが、「公認会計士試験の勉強時間は3,000時間?私は3倍必要でした」でお伝えしている通り、実際はさらに多くの時間がかかることもあります。

社会人の場合は、物理的に3,000時間以上の勉強時間を確保するのが難しく、結果として合格が遠のいていきやすいのです。

 

2) 合格者のうち社会人の割合は?

では、社会人が公認会計試験に合格することは、不可能なのでしょうか?

この点、例えば以下の2019年公認会計士試験の「職業別合格者調」を見てみると、合格者のうち赤枠を合計した「15.3%」が、社会人合格者であることがわかります。

 

2019公認会計士試験職業別合格者調

 

確かに学生の合格者の方が多いですが、だからといって、社会人合格者が全くいないわけではないことがわかります。

 

3) 監査法人での経験談

実際に、大手監査法人時代の私の同期や後輩には、以下のような社会人合格者の人達がいました。

・日系証券会社の営業
・システムエンジニア
・居酒屋の店長
・スポーツ用品店の営業

合格者のデータや私の実際の体験談からも言えるのは、社会人でもしっかりと対策をとれば合格でき、監査法人でも活躍できるということです。

では、社会人が合格するためには、具体的に何が必要なのでしょうか?

前述の通り、社会人は圧倒的に勉強時間の面で不利です。

そのため、勉強の「時短テクニック」を身に付ける必要があります。

この点については、次項で解説していきます。

 

2. 時短テクニック6選

時短テクニック6選

ここでは、社会人が公認会計士試験に合格するための時短テクニックについて、順に6つお伝えしていきます。

 

1) 基礎を徹底する

1つ目の社会人が公認会計士試験に合格するための時短テクニックは、「基礎を徹底する」ことです。

「基礎が大切という話はよく聞くけど、基礎をいくら積み重ねても、答練・模試や試験本番の問題が解けるようにはならないのでは。。」

このような悩みを持つ人も、多いのではないでしょうか?

そして、応用問題の丸暗記に手を伸ばしてしまい、無駄な時間を過ごしてしまいます。

まず頭に入れてほしいのは、試験で出題される応用問題というのは、以下の2パターンに分かれるという点です。

・基礎×基礎
・難問

ここで、基礎がしっかりできていれば、「基礎×基礎」の応用問題は、基礎の組み合わせ方を覚えれば、解けるようになります。

また、「難問」の応用問題は他の受験生も解けず、そこで大きな差はつかないため、捨てて問題ありません。

つまり、基礎を徹底することで、理論上合格に必要な問題は全て解けるようになり、難問に手を出さず時短で勉強することが可能となるのです。

以上より、「基礎を徹底する」ことは、社会人が公認会計士試験に合格するための時短テクニックと言えます。

 

2) 学習教材を絞る

2つ目の社会人が公認会計士試験に合格するための時短テクニックは、「学習教材を絞る」ことです。

公認会計士の独学ならこのテキスト1択!独学合格は可能?不可能?」でお伝えしている通り、公認会計士試験の独学合格は、社会人・学生どちらでも困難です。

つまりは、ほとんどの人が予備校の教材を使用することとなります。

この点、社会人が合格するためには、複数の教材に手を出している時間は当然なく、学習教材を絞る必要があります。

「予備校の教材だけやるから、絞る必要なんてないのでは?」

と思われるかもしれません。

まさにその通りで、予備校を信じて予備校の教材だけをやればいいのですが、特にアウトプット教材については、市販のものや他社のものに手を出したくなってしまいます。

例えば、以下のようなものが考えられます。

・市販の短答式肢別問題集
・他社の答練、模試

今は大丈夫だと思っていても、勉強に行き詰った時に原因を予備校側に求めて、予備校以外の教材に手を出したくなる時期が、誰しも一度はでてきます。

ただ、社会人受験生にそんな暇はありません。

ほとんどの人は、予備校の教材すら満足にこなすことができずに、試験本番を迎えることになるでしょう。

であれば、最初から1つの教材をやり切る覚悟で臨んだ方が、合格できる可能性は上がります。

以上より、「学習教材を絞る」ことは、社会人が公認会計士試験に合格するための時短テクニックと言えます。

 

3) 山を張る

3つ目の社会人が公認会計士試験に合格するための時短テクニックは、「山を張る」ことです。

1つの教材に絞っても、端から端まで覚えることは、現実的ではありません。

意外に思われるかもしれませんが、合格者の中には「予想が当たった!」という人も多いです。

実はこの事前に予想する、つまりは山を張るというのは、短期合格するために大切なテクニックとなります。

山を張るというと、悪いイメージを持つ人も多いですが、馬鹿正直に全ての論点を覚えようとして、結果として試験で全く使えない中途半端な知識が増えるよりは、山を張って「この論点なら絶対解ける!」という知識を増やしていった方が、合格する可能性が高くなります。

また、山を張る過程で出題者の意図を予想する必要があり、作問者の立場になって考えるクセがつくため、特に論文式試験において解答の質が向上するといった効果もあります。

さらに、山を張った方が勉強する範囲を絞ることができ、結果的に勉強時間を短縮することが可能となります。

以上より、「山を張る」ことは、社会人が公認会計士試験に合格するための時短テクニックと言えます。

 

4) 教材を持ち歩く

4つ目の社会人が公認会計士試験に合格するための時短テクニックは、「教材を持ち歩く」ことです。

仕事で忙しい社会人の場合、椅子に座って勉強机で勉強できる時間というのは限られており、この時間だけで3,000時間以上の勉強時間を確保することは、非常に困難です。

つまりは、スキマ時間を有効活用して、勉強を積み重ねていく必要があるのです。

ここで、スキマ時間に勉強するためには、まず何が必要でしょうか?

多くの人は、まずはスキマ時間を確保することから始めようとします。

ただ、具体的に何をするのか決まっていない状態で、時間だけを確保しようとしても、失敗に終わりやすいです。

そこでおすすめしたいのが、『場所を選ばず』『5分でできる』勉強教材を用意して、普段から持ち歩くことです。

例えば、間違えた箇所をまとめたノートであったり、あるいは、わかりづらい箇所を撮ったスマホの写真などが考えられます。

スキマ時間というのは、事前に予想できるものばかりではなく、不意に発生するものです。

どこでも短時間で勉強できる教材を持ち歩いておけば、不意なスキマ時間にも勉強することができ、この繰り返しが社会人の試験勉強には不可欠となります。

以上より、「教材を持ち歩く」ことは、社会人が公認会計士試験に合格するための時短テクニックと言えます。

 

5) 毎晩学習内容を思い出す

5つ目の社会人が公認会計士試験に合格するための時短テクニックは、「毎晩今日の学習内容を思い出す」ことです。

短期間で効率的に知識を定着させるためには、インプットとアウトプットの繰り返しが不可欠です。

ただ、忙しい社会人にとって、毎日インプットするだけでも精一杯なのに、アウトプットに時間を割けと言われても、難しいかと思います。

そこでおすすめしたいのが、毎晩寝る前にその日学習した内容を、頭の中で思い出す方法です。

「ただ思い出すだけ?」と思われるかもしれません。

しかし、「思い出す」というのは、立派なアウトプットの方法となるのです。

ただ単にテキストの内容を書いたり読んだりするよりも、記憶を探りテキストの内容を思い出そうとする方が、記憶が強化されるという認知心理学の研究結果もあり、思い出すことのアウトプット効果は非常に大きいです。

もちろん、その日学習した全ての内容を思い出すことは難しいので、まずは3つ程度でかまいませんので、夕食後から寝る前の間に、思い出す作業をしてみてください。

以上より、「毎晩今日の学習内容を思い出す」ことは、社会人が公認会計士試験に合格するための時短テクニックと言えます。

 

6) 予備校を利用する

6つ目の社会人が公認会計士試験に合格するための時短テクニックは、「予備校を利用する」ことです。

前述の通り、そもそも独学での公認会計士試験合格は難しいため、必然的に予備校を利用することとなります。

そして、予備校の利用は、闇雲に勉強して時間を浪費することを防ぐことができ、結果として時短につながっていきます。

また、どの予備校にすればいいか迷うかもしれませんが、予備校選びにあまり時間を割くことは得策ではなく、早く決断して、その予備校を信じて1日でも早く勉強を開始することが、公認会計士試験に合格するためには大切となります。

公認会計士である筆者が、コストパフォーマンスの観点から、以下の5つの公認会計士予備校を比較してみましたので、ぜひ参考にしてみてください。

・大原
・TAC
・東京CPA
・LEC
・クレアール

公認会計士の予備校比較ベスト5!会計士がコスパ重視で選んでみた

以上より、「予備校を利用する」ことは、社会人が公認会計士試験に合格するための時短テクニックと言えます。

 

3. 終わりに

社会人が公認会計士試験に合格するための時短テクニックについてお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか?

社会人が公認会計士試験に合格することは簡単ことではありませんが、不可能なことでもありません。

本記事で紹介した時短テクニックを利用しながら、合格を目指して勉強を積み重ねていきましょう。

 

4. まとめ

Point!

◆基礎の徹底。
◆複数の教材に手を出さない。
◆山を張る。
◆どこでも短時間でできる教材を持ち歩く。
◆1日の終わりに勉強した内容を思い出す。
◆予備校の講座を利用する。

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