公認会計士試験業界において、TACや大原といった大手資格スクールと肩を並べ、ついにNo.1の合格者数を記録した、CPA会計学院。
公認会計士のスクールや通信講座を探し始めた人であれば、以下のようなCPA会計学院の評判を目にしたことがある人も、多いかと思います。
・講義、講師の質が高い
・テキストがわかりやすい
一方で、「この評判は本当なの?」と疑いたくなるかもしれません。
そこで今回は、実際のところCPA会計学院ってどうなの?といった点について、解説していきます。
また後半では、講座選びのポイントについても紹介しておりますので、ぜひご一読ください。
1. CPA会計学院の評判:No.1の合格者数
1) CPA会計学院の評判
2) 合格者占有率50.9%
2. CPA会計学院の公認会計士講座
1) 初学者対象講座
2) 学習経験者対象講座
3) 講座の特徴
3. 講座選びの3つのポイント
1) 通学or通信は自分に合う方を選ぶ
2) 合格目標年度は現実的に選ぶ
3) 講座代金は無理ない範囲にする
4. 終わりに
5. まとめ
1. CPA会計学院の評判:No.1の合格者数
1) CPA会計学院の評判
まずは、SNS上での実際のCPA会計学院の評判について、見ていきましょう。
① 大学生の合格率が高い
【CPA会計学院】
— 東大生協駒場書籍部 (@komababook) November 19, 2020
東大生の皆様へ!
公認会計士を目指すなら大学在学中一発合格率54.2%のCPA会計学院!
将来について、資格について悩んでいる方は是非1度相談してください
・Zoomによるご相談https://t.co/usQLQZKmTy
・来校・お電話でのご相談https://t.co/43NJKpRtGp
大学生協でのお申込は5%OFF! pic.twitter.com/erGgt5H04p
② 講義がわかりやい&講師の人気が高い
管理会計講義完走!!
— noa@CPA受験生 (@noaCPA193666) August 17, 2024
植田先生の講義は本当に終始分かりやすかった!
途中から植田先生に乗り換えたんだけど
1番最初に受けた個別原価計算の講義の
衝撃は今でも忘れない。
ここからはIKBさんの元で
さらに精度を上げて
必ず12短合格レベルまで持っていく!#植田先生 #CPA
CPAラーニングの登川さんがめちゃめちゃわかりやすい
— 🧑⚖️ (@sho50_creator) August 1, 2024
CPAは会計士だけのコースじゃなくて
簿財の講義もやってほしいな
③ チューターが親切
わかります!
— かまる@会計士受験日記 (@kamaru21438) January 30, 2024
新しい科目やる時って、なんかわからんところ出てきやすいですよね…😂
ただ、cpaのチューターさんもお優しくてわかりやすいので、本当に助かります😭
④ 他校から移籍しても合格できる
今回の公認会計士短答式試験が上手くいかなかった受験生の皆さんへ。あくまで一例にすぎませんが私は東京cpaに移籍したおかげでほぼ初学者の状態からたった7ヶ月で短答に合格できましたよ。諦めるのはまだ早い。東京cpaに駆け込め!!#公認会計士
— あゆむ (@ayuayu_ichigeki) September 19, 2020
20年11月 TAC会計士講座申込
— ゆうすけ (@hnmychy) November 22, 2023
21年 5月 短答 不合格(?%)
21年 6月 前職の会社を退職
21年12月 短答 不合格(60.2%)
21年12月 CPAに移籍
22年 5月 短答 合格(80.1%)
22年 8月 論文 不合格(企業法免除)
23年 8月 論文 合格
一方で、高すぎる合格率には、以下のような意見もありました。
⑤ 合格率が高いのには理由がある?
個人的には、東京CPAの合格率はやや高めかなぁという印象があるのですが、早稲田校や日吉校の早慶生が合格率を押し上げている可能性もありますからね。
— みぃや@20年論文/DM休止中 (@Miiya_cpa) July 8, 2019
移籍組とか通信生の扱いによっても数値は動きそうですし。
真実はいつもひとつ!・・・ではないんですねぇ(^_^;)
2) 合格者占有率50.9%
① 高い合格率を背景に拡大
2021年までは「高い合格率」を武器に、合格者数を拡大してきたCPA会計学院。
例えば、2021年度の公認会計士試験において、平均合格率9.6%に対してCPA会計学院の合格率は35.0%と、非常に高い割合となっておりました。
一方で、この高い合格率には、以下の2つのカラクリがあります。
つまり、直前模試まで勉強が続かなかった人達が除かれて、かつ勉強ができる優秀な層を囲い込んでいたため、合格率が高かったのです。
② 合格者占有率50.9%
合格率が高い理由がわかったところで、結局のところCPA会計学院ってどうなの?という疑問が残ります。
そもそも合格者数が少ないから、合格率で勝負していたのでは?と思ったかもしれません。
しかし実は、CPA会計学院は毎年合格者数を、着実に伸ばしてきました。
2019 | 2020 | 2021 | 2022 | 2023 | |
合格者数 | 357 | 359 | 510 | 606 | 786 |
そして2023年には、合格者占有率50.9%(*)を記録しており、業界No.1のポジションを確立したのです。(*CPA会計学院の合格者数786名を、全体の最終合格者数1,544名で割った数値。)
この占有率は、一部の優秀層を囲い込んだからといって、達成できるものではありません。
つまり凡人でも、CPA会計学院の講師、教材、カリキュラムを信じて最後まで勉強すれば、一定の割合で合格できるということです。
2018年に水道橋校(日本大学の近く)と大阪梅田校を、2021年に新宿校を開校し、また全国各地にラウンジ(大宮、津田沼、渋谷、国立、横浜、名古屋、京都、神戸、難波、博多)や自習室も展開しており、受講生の対象を広げてもやっていけるという、CPA会計学院の自信がうかがえます。
2. CPA会計学院の公認会計士講座
それでは、CPA会計学院の講座の詳細について、見ていきましょう。
1) 初学者対象講座
基本的に、論文式試験の合格年度に応じて、各コースが設定されております。
例えば、2024年9月から勉強を開始する場合、以下のコースが設定されています。
⇒1.8年速習コース(短答3回)
⇒1.8年スタンダードコース(短答2回)
⇒1年スタンダードコース(短答1回)
各コースの金額は、以下をご参照ください。
(税込) | 通学 講座 |
通信 講座 |
1.8年速習コース (短答3回) |
780,000 | 740,000 |
1.8年スタンダード コース(短答2回) |
760,000 | 720,000 |
1年スタンダード コース(短答1回) |
700,000 | 660,000 |
*通学講座と通信講座を併用する場合は、通学講座の金額にプラス3万円。
初学者の場合、直近の試験合格を目指す1年コースは避けたが方が賢明です。
1年でも早く合格したい気持ちはわかりますが、公認会計士試験合格には3,000時間以上の勉強時間が必要と言われており、1年以内に合格するのは現実的ではありません。
実際に私の場合は、一般的に言われている勉強時間の3倍程度かけて、何とか合格することができました。(詳細は「公認会計士試験の勉強時間は3,000時間?私は3倍必要でした」をご確認ください。)
2) 学習経験者対象講座
初学者と異なり、合格年度ごとにコースが用意されているわけではなく、直近(試験日が違い場合は次回)の論文式試験までの上級コースが主な講座となります。
短答と論文の組み合わせで、以下の3つのコースが設定されています。
⇒上級総合コース
⇒短答受験コース
⇒上級論文コース
上記以外にも、答練のみなどのコースもあります。
また、通学講座と通信講座どちらを選択しても、講座の金額に違いはありません。(併用の場合はプラスで3万円発生します。)
さらに、科目ごとに初学者用の「レギュラー講義」と学習経験者用の「圧縮講義」を自由に選択することが可能です。
各コースの金額の目安としては、以下をご参照ください。
(税込) | 通学講座 通信講座 |
上級総合Wチャンスコース | 480,000 |
短答受験コース | 300,000 |
上級論文マスターコース | 350,000 |
3) 講座の特徴
・校舎開講時間中はいつでも質問OK
・質問対応は全て専任講師が担当
・通信でも電話で質問ができる
・テキストの質が非常に高い
・短答問題集をWeb上で解ける
・Webテキストも使用できる
・予約不要で自習室が使える
・バーチャル空間で交流できる
公認会計士講座の元運営責任者が、費用と合格者数の観点から、以下の5つの公認会計士スクールを比較してみました。
・CPA会計学院
・TAC
・大原
・LEC
・クレアール
詳細については「公認会計士スクールを費用と合格者数で比較!元講座運営者のおすすめは?」をご参照ください。
3. 講座選びの3つのポイント
それでは最後に、講座選びのポイントについて、3つ紹介していきます。
1) 通学or通信は自分に合う方を選ぶ
講座選びの1つ目のポイントとしては、「通学or通信は自分に合う方を選ぶ」ことが考えられます。
通学講座には以下のデメリットがあるため、基本的には通信講座をおすすめしております。
・気軽に質問でき考えるくせがつかない
・必要以上に受験仲間ができてしまう
・通学自体が目的となってしまう
(詳細は「公認会計士試験は通信講座の方がいい?通学講座の3つの落とし穴」をご参照ください。)
ただ、通学講座には以下のメリットもあるため、一人で勉強すると怠けてしまいやすい人などは、通学講座の方が向いているかもしれません。
・緊張感を持って勉強することができる
・モチベーションを保ちやすい
以上より、「通学or通信は自分に合う方を選ぶ」ことは、講座選びのポイントと言えます。
2) 合格目標年度は現実的に選ぶ
講座選びの2つ目のポイントとしては、「合格目標年度は現実的に選ぶ」ことが考えられます。
講座を選んでいる時は非常に公認会計士試験に対するモチベーションが高く、最短の合格目標年度を選択しがちです。
ただ、当然のことながらモチベーションには波があり、勉強に身が入らない日も多いです。
また、急な用事で勉強できなくなることもあります。
そのため、毎日何時間も勉強し続けることを前提とした最短の合格目標は、ほとんどの場合挫折に終わってしまいます。
であれば、最初から現実的な合格目標年度を見定めて、そこに向けてコツコツと勉強を積み重ねていく方が、合格可能性は上がります。
以上より、「合格目標年度は現実的に選ぶ」ことは、講座選びのポイントと言えます。
3) 講座代金は無理ない範囲にする
講座選びの3つ目のポイントとしては、「講座代金は無理ない範囲にする」ことが考えられます。
「1回分であれば何とか..」と考えて、高額な公認会計士講座を申し込む人もいるかと思います。
ただ、公認会計士試験に1発合格するのは非常に難しく、通常は複数回受験することを覚悟する必要があります。
(「公認会計士の短答式試験に4回目で合格した私の体験談&攻略法3選」でお伝えしている通り、私は短答式試験合格までに4回必要でした。)
つまり、講座代金も複数回支払う可能性が高いのです。
そのため、複数回受験する場合でも支払えるのか?といった現実的な視点で、講座を選ぶ必要があります。
以上より、「講座代金は無理ない範囲にする」ことは、講座選びのポイントと言えます。
4. 終わりに
CPA会計学院の評判について紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
CPA会計学院を信じて勉強を続けていけば、合格可能なレベルまで実力をあげることは十分可能です。
この機会に、ぜひ受講を検討してみてください。
5. まとめ
◆業界No.1の合格者占有率41.6%。
◆CPA会計学院のカリキュラムを最後まで修了すれば、合格するための実力は十分つく。