「公認会計士試験もう無理だと思うなら、あきらめていいよ。」
こう言われてドキッとした人は、まだ心のどこかで未練があるはずです。
実は私も受験生時代に、「合格するのは無理かもしれない。。」と思ったことがあります。
だから気持ちは痛いほどわかります。
ただ未練が少しでもあるのであれば、本記事で紹介する5つの質問について、自問自答してみてください。
もしかしたら、またやる気が出てくるかもしれません。
1. 最近しっかり寝ているか?
2. なぜ公認会計士になりたいのか?
3. 周りの人に感謝しているか?
4. 何時間勉強しているか?
5. つらいのは自分だけと思ってないか?
6. 終わりに
7. まとめ
1. 最近しっかり寝ているか?
公認会計士試験はもう無理、と思ったら考えるべき1つ目の質問としては、「最近しっかり寝ているか?」が挙げられます。
人が何かを無理だと判断するケースは、大きく分けて二パターンあります。
・感情的に無理だと判断する。
もし、公認会計士試験合格という目標に対して、論理的に無理だと判断したのであれば、勉強をやめることに何ら問題はありません。
例えば、少し極端な例ですが、何かしらの事情で次の試験しか受験のチャンスがなく、かつ、次の試験まで数か月しかないといった状況であれば、早めに勉強を諦めた方が良いかもしれません。
一方で、公認会計士試験合格という目標に対して、感情的に無理だと判断したのであれば、一度冷静になって、自身の「睡眠」について見つめなおしてみてください。
と言いますのも、感情的に無理と判断するということはつまり、やる気をなくしているだけであり、やる気は多くの場合、睡眠をとることで回復するためです。
ここで、人がやる気を出すには、以下の2つが前提条件となります。
・脳の記憶が整理されている。
そして、この2つの前提条件を整えるために必要となるのが、睡眠となります。
しかし、中には「自分はしっかり眠っている」という人もいるかもしれません。
そのような人は、確かに睡眠の「量」はしっかりとっているかもしれませんが、「質」については必ずしも十分と言えない可能性があります。
やる気不足の解消には、睡眠の「質」と「量」を共に改善する必要があるのです。
具体的な改善方法については、以下をご参照ください。
・寝る2時間前までに風呂に入る。
・寝る前2時間はスマホを見ない。
・寝る前2時間は間接照明で過ごす。
・寝る前にストレッチをする。
・7時間は最低限寝る。
・朝起きたら太陽の光を浴びる。
(体内時計がリセットされるため。)
・昼寝をする。
睡眠の「質」と「量」を改善して、やる気を取り戻しましょう。
以上より、公認会計士試験はもう無理と思ったら、「最近しっかり寝ているか?」と自問自答してみてください。
睡眠の質・量ともに改善するためには、毎日同じ時間に寝て、同じ時間に起きることが大切です。
そのため、夜更かしは厳禁となります。
例えば、普段夜2時間勉強している人が、今日は調子がいいからと5時間勉強して、睡眠時間を削るのは言語道断です。
であれば、今日は3時間勉強して余力を残し、明日も3時間勉強した方が、最終的な勉強の成果は出やすいです。
2. なぜ公認会計士になりたいのか?
公認会計士試験はもう無理、と思ったら考えるべき2つ目の質問としては、「なぜ公認会計士になりたいのか?」が挙げられます。
試験勉強に切羽詰まってくると、「どうやったら効率的に点数をとれるのか?」「勉強時間をいかに確保するか?」といったことばかりを考えがちです。
その結果、次第に疲弊していって、「公認会計士試験の勉強はもう無理だ。。」となってしまいます。
そんな時は、「どうやって(How)」ではなく、初心にかえって「どうして(Why)」を考えてみると良いかもしれません。
つまり、「なぜ公認会計士を目指しているのか?」といった原点に立ち返るのです。
ある人はお金のため、ある人は手に職をつけたいため、ある人はモテたいため、ある人は一発逆転したいため、ある人は見返したい人がいるため、ある人は公認会計士という仕事に魅力を感じたためなど、公認会計士を目指す人の数だけ目指す理由があります。
(公認会計士の魅力については、「公認会計士は魅力的な仕事ではないと言われる5つの理由」も合わせてご確認ください。)
そのような理由を思い返して初心にかえることで、以下のようなメリットがあります。
・自分がやりたくて公認会計士を目指しているということを再認識することができ、悔いのない選択をすることができる。
・目的を思い出すことで、他の選択肢が見つかる可能性がある。
公認会計士試験合格は「手段」であって、「目的」ではありません。
達成したい目的を思い出すことで、もうひと踏ん張り頑張ることができるかもしれません。
以上より、公認会計士試験はもう無理と思ったら、「なぜ公認会計士になりたいのか?」と自問自答してみてください。
原点回帰と言うと、「自分が目指した理由は何となくかっこよかったから程度のもので、そんな立派な理由ではないよ、、」と思う人がいるかもしれません。
安心してください。
合格者に聞くと大層な目指した理由を語る人もいますが、後付けの場合が多いです。
多くの人は漠然とした気持ちで、勉強をスタートさせています。
かく言う私も、将来自分で稼ぐ力をつけるために、「何か専門分野がほしいな、、」程度の気持ちで勉強をスタートさせました。
漠然とした思いでもいいですし、後付けの理由でもいいので、「なぜなりたいのか?」といった思いを大切にしてください。
3. 周りの人に感謝しているか?
公認会計士試験はもう無理、と思ったら考えるべき3つ目の質問としては、「周りの人に感謝しているか?」が挙げられます。
最近誰かに感謝した記憶はありますでしょうか?
勉強中は卑屈になりがちで、なかなか誰かに感謝する余裕はないかもしれません。
ただ、誰にも感謝していないということが、もしかしたら「公認会計士試験はもう無理」という気持ちを生んでいる可能性があります。
周りに感謝することで、自分一人で勉強しているわけではないと気づかされます。
両親やパートナー、友達や予備校の先生、会社の同僚など、多くの人に支えられてあなたは公認会計士試験の勉強ができています。
綺麗事に聞こえるかもしれませんが、事実でもあります。
自分一人で勉強していると勘違いしている人は、勉強をやめるのも自分一人があきらめればいいだけと思ってしまい、安易に勉強をやめてしまいます。
また、周りの人に感謝することで、自分の気分もよくなり、物事を肯定的に考えることができるようになります。
気付くと、公認会計士試験は無理と思っていた気持ちが、嘘のように晴れることもありますので、騙されたと思って周りの人に感謝の言葉を伝えてみましょう。
以上より、公認会計士試験はもう無理と思ったら、「周りの人に感謝しているか?」と自問自答してみてください。
感謝することには、多くのプラスの効果があると言われています。
例えば、以下のようなものが考えられます。
・自分自身の気分が良くなり、モチベーションが上がる。
・人間関係が良くなる。
・免疫力がアップして、病気にかかりにくくなる。
周りの人に感謝することは、実は自分自身にとても良い効果をもたらす行為なのです。
4. 何時間勉強しているか?
公認会計士試験はもう無理、と思ったら考えるべき4つ目の質問としては、「何時間勉強しているか?」が挙げられます。
「これだけ勉強しているのに成果が出ない。。もう公認会計士試験は無理だ。」
成果が出ていない人であれば、このように考えたことが、誰しも一度はあるのではないでしょうか?
確かに勉強している時は、自分の中では限界まで頑張っているつもりであり、これ以上どうすればいいのかわからないと感じることがあります。
ただ、残念ながら成果が出ないのは、単に量が足りないだけ。
「これだけ勉強しているのに」と思っている皆様、それは具体的に何時間でしょうか?
3,000時間でしょうか?6,000時間でしょうか?
ちなみに、私は公認会計士試験に合格するまでに、9,000時間かかりました。
(詳細については「公認会計士試験の勉強時間は3,000時間?私は3倍必要でした」をご確認ください。)
私も勉強している時は、「何千時間も勉強しているのに。。」と思っていましたが、最終的に合格するのに必要となった9,000時間と比較すると、圧倒的に勉強量が足りていませんでした。
難易度的にあなたが合格するには無理があるのではなく、単に合格に必要な勉強時間に足りていないだけかもしれません。
以上より、公認会計士試験はもう無理と思ったら、「何時間勉強しているか?」と自問自答してみてください。
勉強にかけた時間と、周りからの評価は比例しません。
3,000時間かけて公認会計士試験に合格しようが、6,000時間かけて合格しようが、周りから見たら同じ公認会計士試験合格者です。
ただ、かけた時間は必ず本人の中に積もります。
その時間同じことに打ち込み続けたという事実が、次の自信につながります。
無駄だった時間などないので、もう少し頑張ってみてください。
5. つらいのは自分だけだと思っていないか?
公認会計士試験はもう無理、と思ったら考えるべき5つ目の質問としては、「つらいのは自分だけだと思っていないか?」が挙げられます。
公認会計士試験はもう無理と思うほど追い詰められた人の中には、「何で自分だけうまくいかないんだ、、」と思っている人も、一定数いるのではないでしょうか?
確かに、周りで目に付くのは勉強がうまくいっている人ばかりで、自分以外はみんな順調であるかのように見えてしまいます。
しかし、そんなことはないです。
公認会計士試験レベルの難易度になると、例外なく皆つらいです。(一部の天才はつらくないかもしれませんが、、)
どんなに順調そうに見える人でも、皆あなたと同じようにつらいです。
つらくなると言うのは、裏を返せば頑張っている証拠でもあります。
また、皆つらい時期を経験するということは、逆に言えば、この時期に「公認会計士試験なんて自分には無理だ」とあきらめる人や一時勉強を中断する人も多く、周りの人と差をつけるチャンスです。
もう無理だと思うほどつらい気持ちはわかりますが、むしろ今はチャンスの時期だと頭を切り替えて、もう少し勉強を頑張ってみましょう。
以上より、公認会計士試験はもう無理と思ったら、「つらいのは自分だけだと思っていないか?」と自問自答してみてください。
以上の内容を踏まえても、公認会計士試験は自分にはもう無理だと思った方は、いさぎよくあきらめるのも1つの道です。
「今まで何千時間も勉強してきたのに、全部無駄になってしまう、、」
このような思いから踏みとどまる人もいますが、その他に続ける理由がないのであれば、やめた方がいいです。
気持ちはわかりますが、今後の選択をするのに、今までかけた勉強時間は関係ありません。
公認会計士だけが、あなたの道ではないはずです。
いずれにしろ、後悔のない選択をするためにも、しっかりと自分で考え抜いてください。
6. 終わりに
公認会計士試験はもう無理、と思ったら考えるべきことについてお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか?
私ももう無理かもしれないと思った経験がありますが、自分があきらめない限り、無理なことはありません。
もしかしたらあと少し努力すれば、合格が手に届くところにあるかもしれません。
もうひと踏ん張り、勉強を頑張ってみませんか?
7. まとめ
◆そもそもなんで公認会計士を目指したのか?
◆最近誰かに感謝した記憶があるか?
◆今まで何時間勉強しているか?
◆自分だけがつらいと思っていないか?