『商工会議所』という名前は聞いたことがあるけど、実際にどんな所かはよく知らない…。
そんなイメージを持たれている人も、多いと思います。
商工会議所は、資格試験の主催やビジネスに繋がるセミナーの開催、経営支援など、社会人や経営者向けの様々な支援、取り組みを行っている団体となります。
今回はそのなかでも、「ビジネス会計検定」を主催する大阪商工会議所について、東京商工会議所と比較しながら見ていきましょう。
1. 大阪商工会議所とは?
『大阪商工会議所』とは、商業や工業の発展と改善などのため、商工会議所法という国の法律に基づいて設立された営利を目的としない公益経済団体で、全国に515カ所ある商工会議所のうち大阪の地域に密着した商工会議所をいいます。
大阪市内で営業している商工業者なら規模・業種を問わず入会可能で、会員数は30,171件(2020年3月末現在、公式HP参照)。
経営支援や融資活動、人材育成のための研修やセミナーのほか、後ほど紹介するビジネス会計検定などの資格検定の企画・運営を行っています。
2. 大阪商工会議所主催の検定試験
【ビジネス会計検定】
①内容
『ビジネス会計検定』とは、会計のなかでも財務諸表に関する知識や分析力を問う資格試験となります。
経理担当者に限らず、営業や企画担当者・経営者など、あらゆるビジネスパーソンにとって、スキルアップのきっかけとなる検定です。
会計系の資格で知名度が高い『簿記検定』とは、主な目的の点において、以下の違いがあります。
日々の取引を記録し、仕訳などを通じて貸借対照表や損益計算書という財務諸表を作成する事
・ビジネス会計検定
作成時に用いられた会計基準や法令を理解し、財務諸表を分析して企業の経営状況を把握する事
つまり、管理会計や経営についてより専門的な知識や財務数値に対する判断力を、ビジネス会計検定の試験勉強を通じて学ぶことができるのです。
②受験要項
実施回 | 第35回 |
試験日 | 2024年10月20日 |
実施級 | 3級・2級 |
申込期間 | 2024年8月23日~9月12日 |
受験料 | 3級:4,950円 2級:7,480円 1級:11,550円 |
受験資格 | 制限なし |
受験地 | 札幌・仙台・さいたま・東京・横浜・新潟・金沢・静岡・名古屋・京都・大阪・神戸・岡山・広島・山口・松山・福岡の中から選択制。 |
備考 | 希望の級から受験可能で、連続する2つの級を同日に 受験することが可能。 |
実施回 | 第36回 |
試験日 | 2025年3月9日 |
実施級 | 3級・2級・1級 |
申込期間 | 2025年1月10日~1月30日 |
受験料 | 同上 |
受験資格 | 同上 |
受験地 | 同上 |
備考 | 同上 |
ビジネス会計検定の詳細については、「ビジネス会計検定とは?試験の内容をご紹介!」をご参照ください。
短期間でビジネス会計検定に合格したいなら、会計ショップのビジネス会計検定講座がおすすめです。
頻出論点を短時間で講義するので、効率的に合格を目指すことができます。
・3級講義時間:約15分×20回
・2級講義時間:約20分×20回
・確認テスト、予想問題つき
3. 東京商工会議所主催の検定試験
【ビジネス実務法務検定】
①内容
『ビジネス実務法務検定』とは、民法や商法などの試験勉強を通じて、法務部門に限らず営業・販売・総務・人事など、あらゆる職種で必要とされる法律知識が習得できる検定です。
例えば、契約1つ取ってみても、契約内容に不備や不利益がないか確認し、正しい判断ができればトラブルを未然に防ぐことが可能です。
企業の不祥事などが発生すると、刑事責任や損賠賠償だけでなく、社会から厳しいペナルティーを受けます。
個人情報の漏洩など、1つのミスで会社に大きな損害を与えるケースも起こり得ます。
よって、個人で法律知識を習得していることは、会社にとってリスク回避に対する大きな武器となるのです。
②受験要項
実施回 | 第55回 |
試験期間 | 2024年6月21日~7月8日 |
実施級 | 3級・2級 |
申込期間 | 2024年5月17日~5月28日 |
合格発表 | 即日 |
受験料 | 3級:5,500円 2級:7,700円 |
受験資格 | 制限なし |
受験地 | IBT試験のため自宅 |
備考 | CBT試験もあり。 |
実施回 | 第56回 |
試験期間 | 2024年10月25日~11月11日 |
実施級 | 3級・2級 |
申込期間 | 2024年9月20日~10月1日 |
合格発表 | 即日 |
受験料 | 同上 |
受験資格 | 同上 |
受験地 | 同上 |
備考 | 同上 |
【その他の検定について】
上記で紹介した検定のほか、『日商簿記検定』や『販売士検定』など様々な検定試験が開催されております。
また、東京商工会議所では『東京シティガイド検定』、大阪商工会議所では『なにわなんでも大阪検定』など、それぞれの商工会議所独自の検定試験も存在します。
詳細については、それぞれの公式HPを確認いただければと思います。
4. セミナー情報
大阪商工会議所では検定試験だけでなく、ほぼ毎日のスケジュールでセミナーが開催されています。
検定試験対策やビジネススキル、マナー、実務家研修など多岐にわたって実施されており、費用がかかるものもありますが、申し込みをすれば自由に参加することができます。
先ほど紹介した『ビジネス会計検定』についても、申込期間前にセミナーが開催されており、無料で受講可能となっております。
5. 終わりに
いかがでしたでしょうか?
今回は大阪商工会議所について、検定試験とセミナーにしぼって紹介させていただきましたが、経営支援や融資相談、人材確保や育成支援など、紹介した以外でも様々な取り組みを行っています。
興味を持たれた人は、ぜひ一度HPなどをチェックしてください。
6. まとめ
◆『ビジネス会計検定』などの検定試験を実施。
◆検定試験対策や実務家研修も充実しており、無料で参加可能なものもある。
◆融資相談や人材育成などの支援活動も行っている。