ビジネス会計検定はメリット・価値がない!?

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ビジネス会計検定と聞くとかなり専門的な資格で、財務や経理、もしくは税理士や会計士などの専門家以外の人は関係ないと思いますよね。

また、会計の検定で有名な簿記検定は、会計書類を『作成する』能力が身に付きますが、一般の生活にはなじみの薄いものです。

ところが、ビジネス会計検定に合格するための知識は、ビジネスパーソンとしての生活だけでなく、家庭生活の中でも非常に役立つことをご存知でしょうか?

ビジネス会計検定で得られるスキルは、企業を『分析する』能力です。

したがって、何かしら企業と関わり合いを持つ日本社会では、とても有用なのです。

また、試験の難易度も3つの級に分かれているため、初心者からでも対策がしやすく、各種講座を受ければ受験対策などをサポートしてくれます。

そこで本記事では、ビジネス会計検定の知識やスキルにどのようなメリットや価値があるのかについて、解説します。

ぜひ最後までご覧ください。

【筆者の情報】
・公認会計士のマツタロウ
・ビジネス会計検定講座講師
・大手監査法人→経理部に出向
 →教育×ITベンチャー→自営業

 

 

1. コミュニケーションスキルの向上

コミュニケーションスキルの向上になる:メリット①

企業の業績を語るうえで、様々な会計用語が飛び交います。

新聞の企業情報でも、利益について様々な言い方が出てきます。

これらの用語の多くは、ビジネス会計検定に合格するための必須知識として出てきます。

また、業務上の会話でも、会計用語が普通に使われることが多くあります。

さらに、取引先との交渉や会計士や税理士と話をする時も、ビジネス会計検定の知識を用いて話すだけで、相手の理解度は格段に上がります。

例えば、利益について報告する場合、どの時点の利益なのか(営業利益・経常利益など)によって、話の進み具合が大きく変わります。

また、ビジネス会計検定で学ぶ以下の例題のように、各キャッシュフローの区分の違いを意識しながら会話をすると、「(会計をわかってるな!)」と相手から思われるでしょう。

 

(例題)

【問題】

CF分析(2級):CFの循環パターン①ー問題

【解答】

CF分析(2級):CFの循環パターン①ー解答

 

さらに、会社の資産が増えたとだけ伝えるよりも、どういった項目の資産が増えているのかを伝えられれば、相手の理解度は間違いなく向上します。

このように、ビジネスの世界で生きる上で、ビジネス会計検定の知識は常識として必要なのです。

 

2. 人脈の拡大

人脈の拡大になる:メリット②

ビジネス会計検定で得られるスキルがあることは、企業経営に関して一定の知識と能力があることを証明します。

したがって、財務や会計に関する専門家とある程度同じ目線で、会話をすることができるようになります。

会計士や税理士はもちろん、銀行や証券会社に勤める人との会話の理解度が、グッと上がるでしょう。

人脈を作る上で、ある程度会話のレベルが合うことは重要となってくるため、会計・財務に関わる人達との人脈を作るときには、財務分析の知識を有していることが役立ちます。

また、人脈の拡大と言えば、経営コンサルタントの方たちと接触しやすくなる点も、大きいと言えます。

なぜなら、彼らは様々な業種の企業をクライアントにしており、彼らを通じて同業他社の方だけでなく、異業種の方たちとも知り合いになるチャンスがあるのです。

実際にビジネス会計検定の知識があることで、法人の経営幹部になった方の話では、その時に知り合った税理士や経営コンサルタントとは、その法人を退職してからも交流を続けているとのことでした。

ビジネス会計検定の知識は人脈作りのきっかけに過ぎませんが、少なくともマイナスに働くことはないため、とっておいて損はありません。

 

3. 数字で取引先を分析できる

数字で取引先を分析できるようになる:メリット③

ビジネス会計検定のスキルで最も武器になるのは、財務諸表分析ができるようになることです。

財務諸表で企業を分析できれば、テレビや新聞で見聞きする情報を、より客観的に見直すことができます。

仕事では取引先と大きな案件を交渉する時、財務諸表を分析することで、支払い能力や交渉に対する取り組み度合いを測ることができます。

支払能力については、ビジネス会計検定の勉強をすることで、例えば以下のような短期の分析が可能となります。

 

(例題)

【問題】

安全性分析(2級):短期債務の返済資金が不足しているのはー問題

【解答】

安全性分析(2級):短期債務の返済資金が不足しているのはー解答

 

また、家庭生活においても、ビジネス会計検定の知識が役立ちます。

例えば、保険や住宅といった長期的な視点を持った契約を行うとき、せっかく契約したのに取引先が倒産や破綻をされては困ります。

そこで、ビジネス会計検定の知識を用いて、財務諸表を分析するのです。

すると「見積もりでは安くても経営が不安定な会社だから契約しない」という選択肢を、自信を持って選択することができるようになります。

ビジネス会計検定の詳細については「ビジネス会計検定とは?試験の内容をご紹介!」をご参照ください。

★ビジネス会計検定講座
短期間でビジネス会計検定に合格したいなら、会計ショップのビジネス会計検定講座がおすすめです。

頻出論点短時間で講義するので、効率的に合格を目指すことができます。

・3級講義時間:約15分×20回
・2級講義時間:約20分×19回
・確認テスト、予想問題つき

 

4. 就職・転職・キャリアチェンジで有利

就職・転職・社内キャリチェンジで有利になる:メリット④

ビジネス会計検定の知識があれば、皆さんが望まれる仕事に就けるチャンスが広がります。

例えば、在学中にビジネス会計検定に合格していれば、希望企業の財務分析を行い面接の材料を揃えることで、内定を勝ち取る有効な対策になります。

また、経営コンサルタントへの転職や経営企画の業務へのキャリアチェンジを望むときも、財務分析を強みとすることができ、ビジネス会計検定の知識を活かすことができます。

さらに、ビジネス会計検定の高い知識があれば、経営幹部として採用される可能性も高まります。

ビジネス会計検定と就職・転職の関係については、「ビジネス会計検定は就職・転職に有利?関係ない?」も合わせてご確認ください。

 

5. 安全かつ健全な株式投資ができる

安全かつ健全な株式投資ができるようになる:メリット⑤

ビジネス会計検定の知識が役に立つのは、仕事だけではありません。

個人の資産形成において重要な、株式投資を賢明に行うことができるようになります。

資産形成を目的に株式投資を行う場合、短期間の株価の変動よりも、長い年月をかけて利益を出せる企業を、適切な株価で買うことが重要になります。

その時、ビジネス会計検定の知識で財務諸表を分析し株価の水準を見極めることで、大きな失敗を最小限にすることができます。

例えばビジネス会計検定では、以下のような株式投資の基礎的な指標について、学ぶことができます。

・EPS(1株当たり当期純利益)
・PER(株価収益率)
・BPS(1株当たり純資産)
・PBR(株価純資産倍率)

これからの日本人は、年金に頼らない資産形成能力が必要とされています。

したがって、ビジネス会計検定の知識は、日本人全員が身につけておいて、損はありません。

 

6. 起業することが楽になる

起業することが10倍楽になる:メリット⑥

最後にビジネス会計検定のメリットとして挙げるのは、「起業がスムーズにできること」です。

一般的に起業は、1人もしくは数名で始めるものです。

会社員時代は他の部署の方が担っていた業務についても、限られた人間で全て行わなければなりません。

その中でも、会計や財務の業務は、特別な知識が必要となります。

近年は会計ソフトやアプリが発達しましたが、簿記機能が自動化しただけのものが多いです。

つまり、簿記機能によって出来上がった財務諸表を分析し、経営戦略に役立てるには、それら書類を読み解く知識が必要となるのです。

ビジネス会計検定の知識があれば、自分の企業を数値化して分析できるので、金銭的に無理のない経営を続けられるようになります。

★自営業でも最低限の財務分析スキルは必要!
自営業として働いてみて思うのは、自営業でも財務分析スキルは必須だということです。

自社の現状を把握する上で必要という意味もあるのですが、競合の財務分析をする際に財務分析スキルが役に立ちます。

ベンチマークとしている会社がある程度の規模の会社であれば、公開されている情報をもとに財務分析を行うことが可能となります。

また、小規模の会社であれば、ネット上やSNSで公開されている情報をかき集めて、そこから財務分析を行うという、少し応用的な方法となりますが、この際も基礎的な財務分析スキルを身に付けておくと役に立ちます。

将来的に会社にとどまるのではなく、自分の力で稼いでいこうと考えている方は、今のうちにビジネス会計検定を勉強して、財務分析スキルを身に付けておいて損はありません。

 

7. 終わりに

ビジネス会計検定に合格することによるメリットについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?

ビジネス会計検定のスキルは、世の中にあふれる情報を、より客観的に分析できる能力だと言えます。

皆さんもぜひビジネス会計検定の講座を受けて、より良い人生を送るための知識を得られてみては、いかがでしょうか?

 

8. まとめ

Point! ◆ビジネス会計検定=「企業を数字で分析できる能力」を測る試験。
◆ビジネス上の語彙力が上がる。
◆経営や金融の専門家たちと対等に交流することができる。
◆取引や契約においてより客観的に相手企業を分析できる。
◆よりハイレベルな就活ができるようになる。
◆「負けない」株式投資には必須。
◆1人で起業しても会計や財務で困りにくい。

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