経理は大変!?5つの大変あるあるをご紹介

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経理として働かれている皆様であれば、一度は「経理って大変だな。。」と感じたことはあるかと思います。

あるいは経理に興味はあるけど、まだ経理として働いたことがない皆様も、何となく「経理って大変そうだな。。」というイメージ持っているかもしれません。

そこで今回は、経理の大変あるあるを5つ紹介していきます。

経理の皆様は、「自分が大変と思っていたことは経理あるあるなんだな」と思うことで、気が楽になるかと思います。

また、これから経理として働くことを検討している皆様は、経理の大変さを正しく理解することで、漠然とした不安を消すことができるでしょう。

【筆者の情報】
・公認会計士のマツタロウ
・大手監査法人→経理部に出向
 →教育×ITベンチャー→自営業

 

 

1. 他部署に大変さを理解されにくい

他部署に大変さを理解されにくい

経理の大変あるあるの1つ目としては、「他部署に大変さを理解されにくい」ことが挙げられます。

経理の業務をあまり理解していない他部署の人からすると、経理は書類を作って、請求書を整理して、経費を承認して、定時で帰っている楽な職業と思われていることも多いです。

経理の人達からすれば、「そんなに楽な業務ではない!一度でもいいからやってみたら大変さがわかる!」と思うかもしれませんが、現実的にはなかなか大変さが理解されることはありません。

経理はバックオフィスと呼ばれ、各部署からの数字情報が最終的に集まる部署であるため、経理には各部署の大変さはある程度わかりますが、逆に、経理の情報が各部署に共有される機会は少ないので、経理の大変さは理解されにくいです。

また、経理はお金の周りの「最後の番人」であり、社員の経費や取引先とのお金の入出金について、不正がないように厳しくチェックする立場にあり、場合によっては社員から疎まれることもあります。

、、、と聞くと、「経理って人間関係めんどくさそうだな。。」と思うかもしれませんが、逆に言えば、無駄な人間関係を避けることができるため、仕事に集中したい人には向いているかもしれません。

以上より、「他部署に大変さを理解されにくい」ことは、経理の大変あるあると言えます。

★筆者の体験談
監査法人で働いていた際は、クライアントに不正がないかをチェックする立場でした。

監査法人の場合はクライアントからお金を貰って、クライアントの不正の有無をチェックする、つまりお金を貰っている相手を詰めいていくという、パッと聞くと矛盾を感じる構図となっておりました。
そのため、監査対応をしているクライアント側の経理担当者から、監査の大変さを理解されることは少なかったです。

仕事で関わる周りの人達に大変さを理解されないのは、つらいことではありますが、社会的・会社的に必要があるためその仕事があり、必ずあなたが今やっている仕事を必要としてくれている人がいます。
腐らずに自分に信念を持って頑張っていきましょう。

 

2. ミスがないように注意を払うのが大変

ミスがないように注意を払うのが大変

経理の大変あるあるの2つ目としては、「ミスがないように細心の注意を払うのが大変」なことが挙げられます。

経理の仕事はミスとの戦いです。

営業であれば「何件契約をとれたのか?」という成果が注目されますが、経理の場合は「数字間違いはないか?」といったミスが注目されます。

(経理と営業については「経理と営業はどちらがおすすめ?」も合わせてご参照ください。)

ミスしないように細心の注意を払うと、肉体的にも精神的にも疲弊してしまいます。

月次作業であれば、仮にミスをしても翌月修正することができますが、年次の決算書の作成においては、ミスが許されず、数字が合うまで帰れないといったことも多々あります。

「やっぱり経理って大変そうだな。。。」と重い気持ちになるかもしれませんが、安心してください。

まず、そもそも経理の一担当者がミスをしたところで、大した影響はないです。

会社が潰れるわけではありませんし、インパクトの大きい数値ミスであれば、そもそも上司ないし経営層が気付きます。(だからミスをしていいというわけではありませんが。)

自分の評価が下がると思われるかもしれませんが、よほどのミスをしない限り、減給されることも、ましてやクビを切られることもありません。

ただいずれにしろ、ミスはないにこしたことはありませんので、以下の点を意識して日々の業務に取り組んでみてください。

・作業日程に予備日を設ける。(突発的な事象に対応するため。)
・翌日など日にちをおいて、もう一度見返してみる。
・必ず自分以外の人とダブルチェックし合う。
・重要な資料ほど、一度紙に印刷してチェックする。

目新しい方法ではないですが、ミスをなくすのに効果的な方法なので、ぜひ一度試してみてください。

以上より、「ミスがないように細心の注意を払うのが大変」なことは、経理の大変あるあると言えます。

★ミスに気付いた場合は初動が一番大事!
ミスに気付いた場合にまず何をすべきでしょうか?

ミスを修正することでしょうか?
ミスの原因を分析して再発を防止することでしょうか?

これらも大事ですが、一番大切なのは、包み隠さずすぐに上司に報告することです。
自分のミスを認めるのは非常に勇気のいる行動ですが、経理部全体としては、報告が早ければ早いほど、総力戦でミスを挽回することができます。

早く報告すれば、ほとんどのミスは何とかなります。
最終的になんとかなれば、自身がとがめられる可能性もグッと減りますので、自分自身を守る意味でも、すぐに報告しましょう。

 

3. 評価されにくい

評価されにくい

経理の大変あるあるの3つ目としては、「評価されにくい」ことが挙げられます。

先ほどお伝えした通り、経理の場合ミスが注目され、営業のように成果をあげた分だけ評価される職種とは少し異なります。

もちろん、作業スピードを上げて決算資料の提出を1日早めるなど、目に見えた成果が出せれば評価されやすいですが、かなり稀なケースであり、継続して出せる成果ではありません。(決算提出日を1日早めるだけでも相当な工夫と努力が必要となります。)

では経理は全く評価されないのか?というと、そんなことはありません。

個々人が評価されるためには、適切な目標設定が必要となります。

人事面談などで決定した目標に対して、目標を上回る成果を出せば、それは当然評価の対象となります。

経理の目標設定の例としては、以下のようなものが考えられます。

・決算業務や予算管理などまだやったことがない業務。
・簿記などの資格取得。
・労働時間削減。
・業務効率化。
・経理に関する読書。

(詳細については「経理の目標設定とは?人事面談の前に押さえておきたい目標例7選!」をご参照ください。)

ほんの少しだけ背伸びをした目標を設定して、それを上回るように努力していきましょう。

以上より、「評価されにくい」ことは、経理の大変あるあると言えます。

★経理の転職エージェント
転職エージェントを利用するなら、管理部門特化型の中規模エージェントである、以下の3つがおすすめです。

・MS-Japan
・Hupro(ヒュープロ)
・WARCエージェント

ただし、地方求人がないため、地方での転職の場合は大手エージェントのdoda(デューダ)がおすすめです。

詳細は「経理の転職エージェントの選び方とおすすめ4選!」をご確認ください。

 

4. 最新の会計知識を学ぶのが大変

最新の会計知識を学ぶのが大変

経理の大変あるあるの4つ目としては、「最新の会計知識を学ぶのが大変」なことが挙げられます。

会計というのは実際の取引を仕訳に起こして報告するものであるため、新しいビジネスや取引が発生した場合、それに関連して新たな会計論点が発生します。

つまり、自社を取り巻くビジネス環境が変化し続ける現代においては、経理は常に新たな会計知識を学び続ける必要があります。

「日々の業務に追われているのに、さらに最新の知識をキャッチアップする時間を作るなんて無理だよ。。。」と思われるかもしれません。

確かに楽ではありませんが、「経理の自動化後も必要になる経理スキルとは?」でお伝えした通り、最新の正しい会計知識は、AIやRPAにより自動化された後も経理に要求される重要なスキルですので、これを機に身に付けておくべきです。

コツとしては、情報収集の方法を確立して、習慣化することです。

例えば、以下のような方法が考えられます。

・監査法人のホームページの確認。
・企業会計基準委員会のホームページの確認。
・金融庁のホームページの確認。
・キュレーションアプリの活用。
・SNSで専門家をフォローする。

(詳細については「経理の勉強方法とは?おすすめ4選をご紹介!」をご確認ください。)

経理として生き抜く力をつけるためにも、最新の会計情報をキャッチアップしていきましょう。

以上より、「最新の会計知識を学ぶのが大変」なことは、経理の大変あるあると言えます。

 

5. 常に期限に追われるのが大変

常に期限に追われるのが大変

経理の大変あるあるの5つ目としては、「常に期限に追われるのが大変」なことが挙げられます。

経理は他の職種と比較しても、期限が明確に決まっていることが多いです。

これは、金融商品取引法や会社法により、有価証券報告書や計算書類といった財務諸表関連書類の提出期限が定められているためです。

最終的な期限が法律によって規定されているということは、各プロセスの期限も社内で明確に決められています。

例えば、〇営業日目までに費用関連の計上を済ませて、〇営業日目までに売上関連の計上を済ませて、〇営業日目までに人件費関連の計上を済ませるといった、科目ごとの期限が明確に区切られていたりします。

毎月期限に追われて大変ですが、逆に言うと終わりがはっきりしているため、仕事がしやすいとも言えます。

上司の鶴の一声で、無駄に期限が伸びることもありません。

期限のある環境は、慣れてしまえば案外心地の良いものですので、慣れるまでは頑張りましょう。

以上より、「常に期限に追われるのが大変」なことは、経理の大変あるあると言えます。

 

6. 終わりに

経理の5つの大変あるあるを紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?

自分にも当てはまるものがありましたら、多くの人が通る道だと思って、少し気を楽にしてください。

どんな大変さでも、解決方法はきっとありますので、あきらめずに頑張っていきましょう。

 

7. まとめ

Point! ◆大変さを他の部署が理解してくれない。
◆ミスしないよう注意を払うのが大変。
◆評価されにくい。
◆会計知識のキャッチアップが大変。
◆期限に追われるのが大変。

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