営業に向いている人・向いていない人の8つの特徴

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営業に興味がある人、営業への転職を考えている人、既に営業として働いている人など、どの立場の人でも一度は気になるのが、「自分は営業に向いているのだろうか?」ということではないでしょうか。

そこで今回は、営業に向いている人・向いていない人の特徴を8つお伝えしていきます。

自分に当てはまることが多いのであれば、迷わず営業の道に進んでください。

 

 

1. 営業に向いている人の特徴8選

営業に向いている人の特徴8選

1) 負けず嫌い

営業に向いている人の1つ目の特徴としては「負けず嫌い」であることが挙げられます。

営業は大きい単位で見れば「他社」より多くの成果を出すことが大事であり、小さい単位で見れば、「他者」より成果を出すことが大事となります。

そのため、「他社・他者」には負けたくないという負けず嫌いは、営業にとって重要な特徴と言えます。

同期であれ、上司であれ、後輩であれ、同じ営業であれば全員しのぎを削るライバルであり、負けるわけにはいきません。

例えば、「あの人が1週間で3契約とっているのなら、自分は4契約とってみせる」「自分より成果をだしているあの人が1日100件電話をかけているのなら、自分は150件かける」といった負けん気を発揮することで、営業として成果を出すことができます。

営業の就職活動・転職活動で、学生時代の体育会系の部活動が評価されることがありますが、これはスポーツをしている人には負けず嫌いな人が多いためと考えられます。

「負けず嫌い」というのは営業に向いている人の特徴として、まず押さえておきたいポイントとなります。

★筆者の体験談
ベンチャー時代に営業としても成績を残していたのですが、毎月数字との戦いでした。
「他社・他者」に負けたくないという思いに加え、「過去の自分」にも負けたくないという気持ちで、日々の仕事に取り組んでいました。

具体的には、先月の自分が稼いだ売上金額、かけた電話の回数、送ったメルマガの本数、お客様と会った回数などを毎月更新することで、「過去の自分」と戦っていました。
「負けず嫌い」というのは、営業成績がいい人に共通していたので、営業に向いているか否かを判断する1つの材料になると思います。

 

2) 数字を追うのが好き

営業に向いている人の2つ目の特徴としては、「数字を追うのが好き」なことが挙げられます。

営業は最終結果である契約をとるために、多くの数字を追う必要があるためです。

例えば、「架電数」「受電数」「顧客訪問数」「見込み顧客数」「割引率」「資料請求数」などの各種数値を日次で追う必要があります。

また、法人営業の場合は、クライアント企業の「売上高」「費用」「利益」「資産」「負債」「純資産」「株価」「従業員数」などの数字を追う必要もあります。

少なくとも、数字に対してアレルギーがないことは、必須条件となります。

数字が苦手でも、感覚的に営業をして成果を出す人もいますが、あくまで短期的な成果で終わってしまうことが多いです。

長期的な成果を出す場合は、営業の各作業を数字に置き換えて考えていく必要があります。

「数字を追うのが好き」という特徴は、営業に向いている人の特徴と言うことができます。

★企業の決算情報を見るのが苦手、、
法人営業の人で、相手先企業の決算情報を事前に何となく見てはいるが、頭に全く入ってこないという人も多いかと思います。
そんな方はまず、決算書分析の基礎を学ぶのがおすすめです。

売上・費用・利益・資産・負債などに対する基本的な理解から、収益性分析・安全性分析・成長性分析といった各種分析手法などを学ぶことで、クライアント企業への理解を深めることができます。

決算書分析の基礎を体系的に学ぶのであれば、「ビジネス会計検定」がおすすめです。
詳細につきましては「決算書分析の資格と言えばビジネス会計検定!」をご確認ください。

 

3) 人懐っこい

3つ目の営業に向いている人の特徴としては、「人懐っこい」ことが挙げられます。

当たり前のことですが、営業である以上、程度の大小はあるにしろ、人との会話は必須となり、人懐っこい性格であれば相手に可愛がられることも多くなります。

お客様にいい意味で可愛がられることは、営業にとって契約を取る上で、プラスに働きます。

例えば、競合商品との差別化要素に欠ける商品を販売する際は、「○○社の商品と何が違うの?おたくの商品を選ぶメリットあるの?」と聞かれることがあります。

この場合、人懐っこい営業であれば、会話の中でお客様に気に入られて、「△△さんが販売している商品だから買ってあげるよ」と販売に成功することがあります。

「□□を買いたい」のではなく、「△△さんから買いたい」と言われる状態に持っていけば、もはや商品が何であれ販売できるので、営業としては最高の状態と言えます。

お客様に気に入られ、営業としてより有利な状況に持っていくことができる「人懐っこさ」は、営業に向いている人の特徴と言うことができます。

★嫌われることを恐れない・相手に合わせない
人懐っこくなるためには、嫌われることを恐れないことが重要です。
人に好かれる人は、それと同じくらい、あるいはそれ以上に嫌われることがあります。
そのため、嫌われることを覚悟した上で、相手の懐に飛び込んでいく必要があります。

また、相手に興味を持つことは大事ですが、必ずしも相手に合わせる必要はありません。
人懐っこい人は、相手の言いなりになるよりも、自分基準で相手を振り回すくらいの方がうまくいきます。
例えが適切かわかりませんが、犬タイプというよりは、猫タイプの人の方が、人懐っこさをうまく利用できると思います。

 

4) 聞き上手

4つの目の営業に向いている人の特徴としては、「聞き上手」であることが挙げられます。

営業と聞くと、契約をとるために一方的に自社の商品について話しているイメージを持たれている方も多いかと思います。

しかし、一方的に話すのは二流の営業がやることです。

一流の営業は、相手に応じて話す内容を変えており、相手との会話の中で自社の商品の良さが刺さりそうなポイントを探ります。

例えば、証券会社の営業が、A株式という商品をお客様に販売する際に、お客様との会話に応じて、以下のような提案方法を変えるといったことが考えられます。

「とにかく稼ぎたい」というお客様に対して
「株式はハイリスクハイリターンのため、リスクはあるがリターンも大きい」と株式全体の話に持っていき、リターンの高さを強調して話す。

「将来が不安で。。」というお客様に対して
「A株式というのは株式の中でもリスクを抑えたものとなっており、、、」とA株式個別の話に持っていき、リスクの低さを強調して話す。

相手に応じて商品を提案するために必要な「聞き上手」という特徴は、営業に向いている人の特徴と言えます。

★トークスクリプト
相手によって話す内容を変えるということは、事前に準備はできないのでは?と思われるかもしれません。
しかし、トークスクリプト、つまり話の型をいくつか事前に用意しておくことは大事です。

他の仕事でも勉強でも同様ですが、まずは原則論をしっかり押さえて、そこから自己流にアレンジしていくことが成長の近道です。
事前に原則的にはこれを使うという話の型をいくつか用意しておいて、まずはそれを実践で使用してみましょう。

どういった時にトークスクリプトが使用できなかったのか?を突き詰めていけば、自分オリジナルの話術が身に付いていきます。

 

5) マメ

営業に向いている人の5つ目の特徴としては、「マメ」であることが挙げられます。

営業は契約を取る際のトークが注目されがちですが、それまでのお客様に対するマメな対応の積み重ねが、最終的な成果に繋がります。

クロージング(*)の際の営業トークは、あくまで契約を取る過程の氷山の一角にすぎません。

(*お客と契約を締結すること。)

例えば、事前にアポイントをとる際の対応、お客様情報の事前リサーチ、初めて会った際の身だしなみ・言葉遣い・別れ際の対応、後日のメール対応など、多岐にわたるマメな対応が最終的な成果を生みます。

また、営業は個人戦の側面が強いですが、同僚達からの情報収集も欠かせないため、同僚に対するマメな対応も重要となってきます。

顧客や同僚に対して「マメ」に対応に対応できる人は、営業に向いていると言えます。

★メールの返信は早めに
マメになるためにまず初めに取り組んでいただきたいのが、メールの返信速度です。
早すぎてもダメと言われることもありますが、始めは気にせずメールの返信は即してください。

次回以降の返信速度に対する相手の期待値が上がってしまい、正直なところ少し大変かもしれませんが、これを継続できれば相手の信頼を勝ち取ることができるので、おすすめの方法となります。

 

6) 目標設定が上手い

6つ目の営業に向いている人の特徴としては、「目標設定が上手い」ことが挙げられます。

過度に高い目標だとやる気がなくなり、また、過度に低い目標でも同様にやる気がなくなってしまうのが営業という仕事なので、適切な強度の目標設定が必要となります。

また、契約をとるという最終目標をうまく分解して、週次・日次の目標までブレークダウンすることで、日々の業務のやる気を保つことができます。

例えば、毎月10件程度の契約をとっている営業が、「今月は頑張るぞ!」と気合だけで「今月の目標を20件」としても、達成できずモチベーションが下がってしまいます。

また、現実的に「今月は11件を目指そう!」と思ったら、「週次で100件」の電話をかけるために、「日次で10件」の電話をかけ、「週次で3件」の契約を獲得するなどの、より具体的な目標を設定することができます。

さらに、「どんな顧客リスト」に「何曜日の何時」に「何回」アタックするのか、そのうち「何人の顧客」と「どこで」会うのか、といった具体的な行動目標までブレークダウンする必要があります。

最終成果を生み出すための「目標設定が上手い」ことは、営業に向いている特徴と言えます。

★時にはストレッチした目標も必要!?
目標設定が上手い人は、現状の成果から110%~120%程度の伸びの目標を、毎回うまく設定します。
しかし、時には200%以上の目標を設定してみるのも、成長の方法です。

200%となると、もはや今まで通りの方法では、どう頑張っても無理なことは明確です。
だからこそ、通常では思いつかない新しいアイデアが思いつくものです。
ストレッチした目標ばかりだと疲弊しますが、1年に1回など、ごくたまに設定してみる分には、成長の機会となるかもしれません。

私自身も前職の際に、3ヶ月の間、毎月会社全体で売上3,000万円を達成し、3か月の通算利益1,000万円を達成するというプロジェクトやりました。
このプロジェクトをやる前の会社の実績から考えれば、まず達成は不可能な数字なのですが、とりあえず「やろう!」と決めて、皆でアイデアを出し合い、それを実行することで大幅に達成できました。

今までの常識にとらわれず、ストレッチした目標を立て、それを達成することで、飛躍的に成長することができるので、おすすめの方法となります。

 

7) 自己管理がしっかりしている

営業に向いている人の7つ目の特徴としては、「自己管理がしっかりしている」ことが挙げられます。

営業は毎月成果との戦いで、精神的にも・肉体的にも疲弊していきます。

そのため、常に自分の精神面・肉体面のケアーを怠らないことは、成果を出し続ける上で必須となります。

 

① 精神面

精神面の自己管理方法としては、例えば「瞑想」をしてみたり、「息抜き」をしみたりすることが考えられます。

瞑想には、感情をコントロールしたりプラス思考になったりといった精神面での効果や、集中力・生産性が上がるといった仕事面での具体的な効果もあります。

また、ショッピングや映画を見たり、家族・パートナーと過ごしたりするなどの息抜きも、精神面を充実させる自己管理方法としてはおすすめです。

(その他の営業のやる気を上げる方法については「営業のモチベーションを上げる7つの方法」も合わせてご確認ください。)

 

② 肉体面

肉体面の自己管理方法としては、例えば「筋トレ」をしてみたり、「栄養価の高い食事」をとってみたりするなどが考えられます。

筋トレは適切な量のトレーニングと栄養補給を行うことで、目に見えて成果が出るため、「やった分だけ成果が出る」という成功体験を経験できるという意味でもおすすめです。

筋トレで成果を出し、かつ、栄養配分も考えた食事を学ぶためには、多少お金はかかりますが、パーソナルトレーナーを雇うのも1つの方法です。

 

精神面や肉体面の「自己管理にお金や時間を投資できる」ことは、営業に向いている人の特徴と言えます。

 

8) 外に出歩くのが好き

8つ目の営業に向いている人の特徴としては、デスクワークよりは「外に出歩く方が好き」なことが挙げられます。

営業の種類にもよりますが、フィールドセールスと呼ばれる外勤であれば、クライアント先を出歩く機会が多くなるため、少なくとも外回りを苦痛に感じないことが必要となります。

例えば、休日はアクティブに外出したい人、新しい場所・新しい人に会うのが好きな人は、外回りも好きな傾向がありますが、休日は1日中家にこもっていたい人や、自分のテリトリー以外には足を運びたくない人は、外回りが苦手な傾向にあります。

「外に出歩くのが好き」というのは、営業に向いている特徴と言えますので、自身がどちらに当てはまるのか、冷静に判断する必要があります。

★デスクワークが好きな場合は。。
逆に外回りよりも1日中デスクワークの方が好きという方であれば、インサイドセールスや、あるいは経理などの他の職種をやってみるのもおすすめです。
自分の特性に合わない業務をやっても、苦痛に感じ成果が出ないだけで、自分にとっても会社にとっても良いことはないです。

ただ、1日中デスクワークもそれなりに大変です。
例えばインサイドセールスであれば、極端な話1日中お客様に電話をかける必要があり、安易に外回りが嫌だから内勤がいいと判断するのは避けた方がいいです。

経理との比較については「経理と営業はどちらがおすすめ?」をご参照ください。

 

2. 営業に向いていない人の特徴8選

営業に向いていない人の特徴8選

営業に向いている人の特徴を8つ紹介してきましたが、反対に営業に向いていない人の特徴としてはどのようなものがあるのでしょうか?

結論としては、先ほどご紹介した各項目の反対の特徴が、営業に向いていない人の特徴となります。

詳細については以下をご参照ください。

・勝ち負けにこだわりがない。
・数字アレルギー。
・無愛想。
・人の話を聞くより自分の話をする方が好き。
・ずぼらな性格。
・目標設定が下手。
・自己管理が苦手。
・外回りよりもデスクワークが好き。
★他の職種の場合はどのような特徴がある?
営業の向き・不向きを考える際に、他の職種の向き・不向きも参考になります。
例えば、営業職だけで向き・不向きを考えるのではなく、経理職と比較することで、相対的に自分には営業職の方が向いていると判断することができます。

経理職の向き・不向きの特徴としては「経理に向いていない人、向いている人の特徴10選!」をご参照ください。

 

3. 終わりに

営業に向いている人 ・向いていない人の特徴を8つ紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?

今回の各項目を見て、自分は営業に向いていると思った人は、営業畑の道を突き進んでください。

逆に、自分は営業に向いていないと思った人は、早い段階で職種を変更した方がいいかもしれません。

いずれにしろ、向ているか向いていないか悩みすぎるのは良くないので、まずはできることを1つずつ進めていきましょう。

 

4. まとめ

Point! ◆勝ち負けにこだわる。
◆数字アレルギーがない。
◆愛想がいい。
◆自分の話をするより、人の話を聞く方が好き。
◆マメな性格。
◆目標設定が得意。
◆自己管理に時間やお金を投資できる。
◆デスクワークよりは外回りが好き。

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