「営業はもう無理だけれど、どうすればよいのか?」
「自分は営業に向いていないのか?」
「営業は向いてないと思うけれど、転職するべきなのか?」
「営業ではない自分にあった仕事はあるのか?」
こんな悩みを持っている人は多いかと思います。
そこで今回は、営業はもう無理と思ったら考えるべきことを、具体的に5つ解説していきます。
1. 営業は無理だと思ったら自己分析する
2. 営業はキツイが自己成長できる仕事
3. 営業に向いていない人の特徴とは?
4. 営業が無理なら転職するのもあり!?
5. 営業が無理なら営業の種類を変える!
6. 終わりに
7. まとめ
1. 営業は無理だと思ったら自己分析する
営業が無理だと思ったら、なぜ無理だと思っているのか?を、自己分析することが大切となります。
営業をやっていて楽しいことはなんなのか?つまらないことはなんなのか?を洗い出してみましょう。
楽しいことと、楽しくないことを洗い出し、楽しくないことの思いが強ければ、違う道を考えるべきかも知れません。
まずは、自分がなぜ営業はもう無理だと思っているのか?を把握することから始めましょう。
1) 営業をやっていて楽しいこと
営業をやっていて楽しいことは人それぞれだと思いますが、ここでは楽しいと感じることの例をいくつ出してみます。
① お客様から喜んでもらったとき
何か商品を提案して、お客様から喜んでもらった時は嬉しいですよね。
また、お客様と直接関われることが、営業の醍醐味です。
クライアントからすれば、営業として接する相手が会社の顔となるので、中途半端な対応をするわけにはいきません。
会社の看板を背負って、責任感のある仕事がしたいと思えた時は、営業をやっていて楽しいと感じるでしょう。
② 成果をあげた時
営業の醍醐味は成果をあげた時です。
成果を出せば、上司から褒められたり、給与がアップすることもあるかも知れません。
また、会社に貢献している実感が直接感じられるのも、営業の魅力でしょう。
自分の出した利益が、自分の給料だけではなく、会社全体の利益に繋がることは大きなやりがいと言えます。
営業は、もちろん数字のノルマなどがあるケースが多く、大変な時もあります。
しかし、大変なことを経験しながら頑張ってきたからこそ、成果を上げた時は人一倍嬉しさを感じることができます。
新卒一年目は毎日50件以上の飛び込み営業をし、1件も受注できなかったことがありました。
しかし、1年間めげずにやり続けた結果、2年目で大きな契約をとった時は、ものすごく嬉しかったですし、自信になったことを覚えています。
2) 営業をやっていてつまらないこと
営業はもう無理と感じている方は、営業をやっていてつまらないことの方が多いのではないかと思います。
なぜつまらないのか?を知っておくことは、今後のキャリアを考える上で重要なことです。
営業をやっていてつまらないことを、例に出してみます。
① 他人と付き合うことでストレスがたまる
営業は、新規開拓であれば初対面の人に会い、製品やサービスを提案する必要があります。
他人と会うことがストレスになる人は、営業は辛い仕事になるでしょう。
何度か経験しても、ストレスになる方は、上司や親しい人に相談するなどして、客観的なアドバイスをもった方が良いです。
私も慣れるまでは、お客様を訪問する前は、吐き気を催したこともありました。
しかし経験を積んでいくにつれて、だんだんストレスは無くなってきました。
経験を積めば慣れてくる人と、何度経験しても慣れない人はいると思いますので、自身がどちらに当てはまるのか、冷静に見極める必要があります。
② なかなか契約がとれない
営業は必ずと言ってよいほど、ノルマがあります。
数字を追うことには、ある程度のメンタルの強さが必要となります。
ノルマは、簡単には達成できない数字を掲げることが多いです。
能力の120%を目標設定することが大切と言われています。
過去に、何か小さなことでも達成してきた経験がないと、正直メンタルがきついでしょう。
営業でなければ、数字を追える人もいるので、向き不向きももちろんあります。
自分が営業職に向いているのか?向いていないのか?自分でわからない方は、親しい人にアドバイスをもらうことをオススメします。
(営業の向き・不向きについては「営業に向いている人・向いていない人の8つの特徴」も合わせてご確認ください。)
2. 営業はキツイが自己成長できる仕事
営業は大変な仕事ですが、自己成長したい人には最高の仕事です。
大変な分、成長速度は速いです。
営業はもう無理と思ったとしても、今一度どのような自己成長のチャンスがあるのか、見つめ直してみましょう。
1) コミュニケーション能力が鍛えられる
コミュニケーション能力とは、ただ喋るのが上手いのではなく、相手が何を求めているのか?という相手の潜在的ニーズを発掘するのが上手く、それに対してしっかり解決策を提案できる能力のことを言います。
営業職はたくさんのクライアントと会う仕事なので、コミュニケーション能力は他の仕事より格段に磨かれます。
意識しなくても、自然とコミュニケーション能力を鍛えることができるのです。
コミュニケーション能力は、仕事上だけではなく、夫婦関係、家族関係、友達関係などプライベートでも生かすことができます。
社会は人が作っているので、生きていく上で鍛えておいて損はない能力と言えるでしょう。
2) 自分の成長を感じることができる
どの仕事も自分の成長を感じることはできると思いますが、営業職の特徴は、数字で自分の成長を客観視することができる点です。
成果が出なかった時は、何故数字が上がらなかったのか?を分析することができますし、成果が出た時は、どこが上手く言って数字が上がったのか?を分析することができます。
もちろん運や、たまたま条件が上手くいったなどのケースもあるので、一概に数字と成長は比例するとは言えませんが、自分がステップアップしているのを数字で確認できることは、一つのやりがいと言えるでしょう。
3. 営業に向いていない人の特徴とは?
営業に向いていない人の特徴は、営業をやっていて楽しいと感じることと、トレードオフの関係にあります。
営業に向いていない人の特徴をご紹介していきます。
1) ノルマなど数字を追うことが嫌い
営業は数字を追わなければいけない時も多く、数字を達成していくことにやりがいを感じられない人は、営業を続けていくことは極めて難しいでしょう。
数字を追うために、日々お客さんとの人間関係や、社内の決済などの人間関係で、ストレスを感じることも多いでしょう。
すぐに切り替えることができるメンタルの強い人であれば問題ないですが、ずっと考え込んでしまう方は、営業に向いていないと言えます。
一方で、今メンタルが強くなかったとしても、営業をすることでメンタルを鍛えたいと思う向上心のある方は、たとえ今成果が出ていなかったとしても、営業にチャレンジし続けてみるべきでしょう。
(営業のモチベーションを上げる方法については「営業のモチベーションを上げる7つの方法」もご確認ください。)
2) 人と接することが苦手【コミュニケーションが苦手】
コミュニケーションが苦手と思っている人には、営業はストレスになるでしょう。
一方で、コミュニケーションは苦手だけれど、ストレスは感じない方は営業に向いている可能性があります。
人見知りで営業は向いていないという人もいますが、人見知りは相手の立場に立って物事を考えられるということです。
相手の気持ちがわかるからこそ、人見知りというケースもあります。
営業で成果を出すためには、相手の立場で考える能力は必要です。
コミュニケーションが苦手だけれど、ストレスにはならないのであれば、営業は向いている可能性があります。
好きか?嫌いか?よりも、ストレスにならず、大変だけれど成長することを楽しめるのであれば、向いている可能性もあるでしょう。
3) 言われたことをやることが好きな人【指示待ち人間】
言われたことをキッチリこなす仕事が好きな人は、営業には向いていないでしょう。
営業は、人対人なので、臨機応変に対応していく必要があります。
自分で考えて、自分でわからないことを見つけ、情報収集していく習慣がない人は営業には向いていないです。
(その他の営業に向いている人・向いていない人の特徴については「営業に向いている人・向いていない人の8つの特徴」をご参照ください。)
4. 営業が無理なら転職するのもあり!?
ここまで読んで、営業は向いていないなと感じる方は、転職するのも一つの方向性です。
そこで本項では、転職する時に気をつけるべきことをご紹介していきます。
1) なぜ営業は向いていなかったのか?理由を明確にする
なぜ営業が向いていないのかの理由を明確にすることが、もっとも大切です。
理由がわかっていないと、転職しても同じことを繰り返します。
営業ではなく、別の職種に転職するのであれば、営業から新しい職種に変える理由を考える必要もあります。
なぜ営業は無理だったのか?をしっかり考える時間を作りましょう。
2) どんな仕事が向いているのか?を明確にする
営業がなぜ向いていないかがわかったら、どんな仕事が向いているかを明確にしてみましょう。
どんな仕事が向いているかを考えるときに大切なことは、何をしている時が楽しいか?を考えてみることです。
楽しい仕事が思い浮かばないのであれば、やっていてつまらなくはない仕事は何か?を考えてみると良いでしょう。
サラリーマンとして仕事をするのであれば、仕事は人生の3分の1を占めます。
仕事が苦痛で仕方ないと、人生の3分の1がつまらないということになるのです。
人生楽しくするためにも、悩むのではなく、どうしたら自分の人生が楽しくなるのか?について考える時間を多く作ることが大切となります。
3) スキルを身に付ける
将来の安定を考えるなら、転職する前に、身に付けたいスキルを考えてみることも大切です。
営業職はどちらかというと、臨機応変に自分で考えて行動する仕事です。
論理というより、経験から得られる感覚が大切となります。
教えてもらって、マネすることが難しい職種とも言えますので、スキルは現場で学ぶこととなります。
これに対して、経理などはある程度答えが決まっている職種であり、転職する前にその答えを資格の勉強などで学ぶことで、事前のスキルアップが可能となります。
実現したいキャリアがあるのであれば、それに向けて必要なスキルを学んでみるのも大切なことです。
4) 転職エージェントを使ってみる
転職が初めての方は、不安要素も多くなかなか行動に移せないと思います。
不安な方は、転職エージェントを使ってみてください。
転職エージェントはプロの目線で、営業が本当にあっていないのか?あっていないのであれば、どの職種に転職するべきなのか?についてアドバイスしてくれます。
自分が自分自身のことを、一番わかっていないケースは多いです。
そのため、第三者からアドバイスをもらうことは、大切なこととなります。
今すぐに転職する気が無くても、転職サービスを利用しておいた方が良いです。
今、営業はもう無理だと思っているということは、メンタル的に大分疲れているということです。
将来転職する先をストックしているだけで、精神的余裕が生まれますし、もし過労で倒れそうになったとしても、転職という手が打てることは大きな選択肢の一つとなります。
転職エージェントへの相談は無料なので、気軽に登録してみるのも1つの方法です。
5. 営業が無理なら営業の種類を変える!
営業が無理なら、違う職種に転職するのも1つの方法ですが、営業の中でも色々な営業があり、他の種類の営業に移るということも考えられます。
なかなか未経験の職種に転職することは、不安に感じることも多いかと思いますので、営業の種類を変えることを候補に入れてみても良いかと思います。
新規開拓、ルートセールス、既存のフォロー、BtoB、BtoCなど色々なタイプの営業があります。
今、新規開拓している人であれば、既存の営業を経験すると、精神的には楽と感じるケースが多いでしょう。
知識がなければ、一度転職エージェントに相談して知識を蓄えると、人生の幅が広がるかもしれませんね。
私も、違う職種に転職する勇気がなかったので、新規開拓から、既存の営業に転職したことがあります。
転職したばかりの時は、全く違う仕事のように感じましたし、メンタルが楽になったのを覚えています。
6. 終わりに
今、営業はもう無理と思っていても解決策はいくらでもあります。
焦らず、なぜ営業は無理だと思っているのか?について考えてみましょう。
考えてみて、営業は自分に向いていないと判断したのであれば、転職を検討する必要があります。
知識がなくどうすればよいかわからない方は、転職サイトに登録して、転職のプロに求人の相談をしてみましょう。
この記事が、皆様の仕事を考えるうえで、少しでも参考になれば幸いです。
7. まとめ
◆自己成長できる仕事だと理解する。
◆向いていない人の特徴を押さえる。
◆転職も候補に入れる。
◆営業の種類を変えることを候補に入れる。