ビジネス会計検定を勉強するにあたって多くの人が直面するのが、覚えた内容をいかに「暗記」するか?です。
財務諸表分析の力をつけるビジネス会計検定において、暗記は不要なのでは?と思われるかもしれません。
しかし、何の分野を勉強するにしても、勉強する以上は最低限の暗記は不可欠です。
そこで今回は、すぐ実践できるちょっとした暗記のコツ6選を、お伝えしていきます。
1. 青ペンで暗記力・集中力アップ!
2. 問題を作成してSNSでに投稿する
3. 24時間・1週間・1か月の3回復習
4. 「これだけノート」を作成する
5. スキマ時間を利用する
6. 忘れることを受け入れる
7. 終わりに
8. まとめ
1. 青ペンで暗記力・集中力アップ!
1つ目の暗記法は、普段の作業に「青ペン」を使用することです。
一般的に重要な箇所は、赤ペンや黄色の蛍光ペンで強調するイメージがあるかと思います。
これとは別に、実は青ペンには暗記力・集中力をアップする効果があります。
これは科学的にも証明されており、青色には集中力を高める効果や幸せホルモンと呼ばれるセロトニンを分泌する効果があり、興奮を沈め暗記力を高めてくれます。
また、シャーペンではなくボールペンを使用してください。
消すことができないので抵抗があるかもしれませんが、その緊張感がより集中力を高め、結果として暗記することができます。
注意点としては、あまりキレイに書こうとしないことです。
書きなぐりでいいので、ビジネス会計検定のテキストに思ったことを書いてください。
その方が記憶が定着しやすいです。
2. 問題を作成してSNSでに投稿する
2つ目の暗記法は、「問題作成&SNSへの投稿」です。
「わかった気がする」ことと「理解する」ことの間には、大きな差があります。
テキストをみてわかった気がしても、実際に問題を解けない、あるいは他の人に説明できないことはよくあるかと思います。
他の人に説明するというアウトプットができるようになって初めて、「理解した」ということができます。
そこでおすすめしたいのが、テキストや講義で学んだ範囲から、簡単でかまわないので問題を作成してみる方法です。
問題は誰かが解くことを想定しており、問題を作成することは他人に対して説明することと大差がないためです。
さらに、可能ならSNSに自身が作成した問題・解説を投稿してみてください。
誰からも反応はないかもしれませんが、誰かに見られるかもしれないという適度な緊張が、より理解を深めます。
気軽に投稿ができる、X(旧Twitter)がおすすめです。
勉強法について会計ショップの公式X(旧Twitter)でもつぶやいておりますので、ぜひ参考にしてみてください。
3. 24時間・1週間・1か月の3回復習
エビングハウスの忘却曲線をご存知でしょうか?
時間の経過とともに、どの程度記憶したことを忘れていくのかを数値化した、研究結果のことを指します。
例えば、1日経過すると記憶した内容の67%を忘れ、1か月経過すると記憶した内容の79%を忘れるといった結果などが、研究結果として残っております。
一方で、①24時間、②1週間、③1か月の3回のタイミングで記憶した内容を復習することで、忘却を遅らせ短期記憶を長期記憶に変えることができると言われております。
そのため、24時間・1週間・1か月の3回のタイミングで復習をして、ビジネス会計検定の知識を定着させましょう。
復習のタイミングについては、アプリを利用するのも1つの方法です。
ビジネス会計検定のアプリについては、「ビジネス会計検定おすすめアプリ3選!」もご参照ください。
4. 「これだけノート」を作成する
4つ目の暗記法は、「これだけノート」です。
毎回復習をするたびに、多くのことを忘れているのに気づかされるかと思います。
そこで、暗記できなかったことのうち、一番覚えていなかったことを1つ「これだけノート」に記入してください。
そして、そのノートを定期的に見返すクセをつけてください。
ここで重要なのは、1回の復習につき「これだけノート」に記載するのは毎回「1つ」という点です。
1度の復習で全てを覚えるのは無理なので、毎回1つずつ積み重ねていくことがコツとなります。
そして、「これだけノート」を見返す際に、もう覚えたと言い切れるものは、ノートから削除してください。
斜めに線を入れるなど、わかりやすくした方が良いかと思います。
5. スキマ時間を利用する
「スキマ時間を暗記に利用する」というのは、暗記のコツとして聞いたことがあるかと思います。
それではなぜ、スキマ時間を利用するのが良いのでしょうか?
心理学の用語で、「初頭効果」と「終末効果」というものがあります。
「終末効果」:最後の出来事は頭に残りやすい。
これを勉強にあてはめると、最初の5分程度は「よし、頑張るぞ!」とやる気がでており、また、最後の5分程度は「あと少し、頑張るぞ!」とやる気がでている状態を指します。
1時間いっきに勉強した場合、最初の5分と最後の5分の計10分しか「初頭効果」と「終末効果」の影響はありませんが、15分のスキマ時間×4に区切って合計1時間勉強した場合、計40分もやる気をだした状態を継続できます。
そのため、スキマ時間を有効利用してビジネス会計検定の勉強をすることで、集中力を持続することができ、効果的な暗記につなげることができるのです。
6. 忘れることを受け入れる
最後にお伝えするのは、精神論になってしまいますが、忘れてしまうということを受け入れることです。
忘れるたびに「なんで暗記できないんだ、、みんなは暗記できているのに、、」と不安に陥ってしまいますが、人は皆勉強したことを忘れます。
一度その事実を受け入れ、1回で全てを覚えようとしないようにしてください。
忘れることになげく時間があるなら、その時間で1回でも多く復習をしてください。
結局のところ暗記とは、いかに多く反復するかにかかっています。
7. 終わりに
いかがでしたでしょうか?
重要なのは暗記のコツを理解することではなく、実際に実践してみることです。
どの方法もすぐに実践できるものばかりですので、この機会にどれか1つ普段の勉強に取り入れてみてください。
8. まとめ
◆問題の作成者となり、X(旧Twitter)などで他人に説明してみる。
◆24時間・1週間・1か月の3回のタイミングで復習する。
◆一番覚えていなかったことを1つ「これだけノート」に記入する。
◆「初頭効果」と「終末効果」を利用してスキマ時間に勉強する。
◆勉強したことは忘れてしまうという事実を受け入れる。