「公認会計士試験の勉強、最近なんだかだるいな。。」
こう感じている人も多いのではないでしょうか?
何を隠そう、私も受験生時代は、定期的にこのような状態になっていました。
そして、モチベーションが低下している状態を放置しておくと、どんどんやる気がなくっていきます。
そこで今回は、まずなせ公認会計士試験のモチベーションが低下するのかについて解説した上で、モチベーションアップ方法についてお伝えしていきます。
今回お伝えする方法のうち、どれか1つでいいので取り入れて、モチベーションを回復させましょう。
1. なぜモチベーションは低下するのか?
2. モチベーションアップ方法6選
1) 目標の先に目標を設ける
2) 自分の価値観を利用する
3) ロールモデルを見つける
4) プロセスを記録・評価する
5) アメ又はムチを利用する
6) 勉強スイッチを作る
3. 終わりに
4. まとめ
1. なぜモチベーションは低下するのか?
1) 成果が出ない
モチベーションが低下する1つ目の原因としては、「成果が出ない」ことが挙げられます。
勉強の成果というのは、短期間で出るものではありません。
そのため、成果が出ないという状況は、誰にでも何度でも訪れます。
成果が出ないこと自体にモチベーション低下の原因があるというよりは、「このまま勉強を続けても、成果が出ないのではないか?」という将来の不安、今やっている勉強に対する無力感から、モチベーションが低下します。
以上より、「成果が出ない」ことは、モチベーションが低下する原因と言えます。
2) 過程が評価されない
モチベーションが低下する2つ目の原因としては、「過程が評価されない」ことが挙げられます。
100時間勉強しようが、1,000時間勉強しようが、最終的に合格しないと、その過程は誰にも評価されないことが多々あります。
私自身は、9,000時間勉強して合格したという過程に意味がないとは思っておらず、今では自分の自信になっていますが、特に勉強中の人達にとっては、勉強している今を評価してほしくても、なかなか評価されないのが実情です。
(私の勉強時間については、「公認会計士試験の勉強時間は3,000時間?私は3倍必要でした」をご参照ください。)
成果も出ず、その過程も評価されなければ、モチベーションが下がってしまうのは、当然のことと言えます。
以上より、「過程が評価されない」ことは、モチベーションが低下する原因と言えます。
3) 資格に魅力を感じなくなった
モチベーションが低下する3つ目の原因としては、「資格に魅力を感じなくなった」ことが挙げられます。
公認会計士を目指す動機は人それぞれですが、勉強していく中で、当初魅力を感じていた資格のはずが、だんだん魅力を感じなくなってしまうこともあるかもしれません。
「公認会計士を目指すのなら待って!その理由なら他の道がいいかも」でお伝えした通り、目指す理由次第では、公認会計士以外の道もあり得るかもしれません。
目指している目標自体に魅力がなくなれば、当然勉強のモチベーションも下がってしまいます。
以上より、「資格に魅力を感じなくなった」ことは、モチベーションが低下する原因と言えます。
4) 心身の疲れがたまっている
モチベーションが低下する4つ目の原因としては、「心身の疲れがたまっている」ことが挙げられます。
客観的には比較的容易にわかることなのですが、主観的には「自分が疲れている」ということに、なかなか気づけないものです。
単に疲れて一時的にモチベーションが下がっているだけのはずが、何か他に理由があるのではないかと自分自身で考えすぎてしまい、余計に疲れてモチベーションが低下するという、負のループにはまる可能性もあります。
以上より、「心身の疲れがたまっている」ことは、モチベーションが低下する原因と言えます。
2. モチベーションアップ方法6選
1) 目標の先に目標を設ける
1つ目のモチベーションアップ方法は、「目標の先に目標を設ける」ことです。
公認会計士試験の勉強をしている人にとって、当面の目標は公認会計士試験に合格することかと思います。
この目標だけだと、とても高い目標に感じられて、モチベーションが下がってしまうこともあります。
そこでおすすめしたいのが、公認会計士試験に合格するという目標の先に、別の目標を設定してみることです。
例えば、以下のような目標が考えられます。
・CFOとして経営に関与しながら活躍したい。
・公認会計士の肩書を活かしながら起業したい。
・司法試験にも挑戦して会計×法律領域で活躍したい。
公認会計士試験合格の先にある目標が明確になればなるほど、公認会計士試験の合格という目標が単なる通過点であることがわかり、モチベーションが上がります。
以上より、「目標の先に目標を設ける」ことは、モチベーションアップの方法となります。
試験合格後の目標やキャリアプランについては、紙に書き出して机の前に貼っておくとよいと思います。
実際に私は公認会計士試験受験時代に、自分のキャリアプランを紙に書き出して、机の前に貼っていました。
そして不思議なことに、実は今その通りのキャリアを歩んでいます。
紙に書き出す時のコツとしては、手書きで、かつ、可能な範囲で絵にしみることです。
私の場合は、高い山に登っていくことをイメージした絵を書き、その途中途中にキャリアプランを書いていきました。
2) 自分の価値観を利用する
2つ目のモチベーションアップ方法は、「自分の価値観を利用する」ことです。
この方法はまず、自分が何に価値を感じているのか、特定する必要があります。
「楽しさ」「自由さ」「心地よさ」「おいしさ」「触れ合い」「社会的意義」「他人からの承認」「モテること」「新しいことへの挑戦」など、自分が価値を感じているものを洗い出してみてください。
そして、その価値と勉強や目標を結びつけるのです。
例えば、以下のような結びつけが考えられます。
1週間の目標勉強時間や勉強範囲を決めておき、それを達成できたら好きなものを食べられる。
・「他人からの承認」と勉強を結びつける
勉強過程を毎日SNSに投稿して、他者からの承認を得る。
・「モテること」と目標を結びつける
公認会計士になってモテている自分を想像する。あるいは、そういった事例をネットから集める。
何に価値を感じるかは人それぞれですが、自分の価値観をうまく利用することで、モチベーションを上げることができるかもしれません。
以上より、「自分の価値観を利用する」ことは、モチベーションアップの方法となります。
3) ロールモデルを見つける
3つ目のモチベーションアップ方法は、「ロールモデルを見つける」ことです。
ここで言うロールモデルとは、手本になる人のことを指します。
やる気はあっても、どう頑張ればいいのか、頑張った先が具体的にどうなっているのか、といった想像ができず、その結果としてモチベーションが下がってしまうケースもあります。
そんな時は、自分の手本となる人を探してみてください。
勉強と仕事の両面でそれぞれ見つけてください。
つまり、「公認会計士の勉強を頑張っている人」と「公認会計士として活躍している人」をそれぞれ見つける必要があります。
必ずしも自分の身近な人でなくてOKです。
というか、そんな人が2人も身近にいることの方が一般的にはめずらしいです。
テレビや書籍、あるいはSNSやネット上でかまいませんので、「こんな風になりたいな」と思える人を探してください。
そして大切なのは、ただ見つけるだけでなく、その人を徹底的にマネてください。
その人の思考・ふるまい・使っているもの・実践していることなどを、とにかくマネてください。
マネているうちに、自然とモチベーションが上がってくるかもしれません。
以上より、「ロールモデルを見つける」ことは、モチベーションアップの方法となります。
4) プロセスを記録・評価する
4つ目のモチベーションアップ方法は、「プロセスを記録・評価する」ことです。
モチベーションが低下する原因として、プロセスが評価されない点を先ほど説明しました。
この点については、プロセス、つまり勉強過程を記録し、評価することで、解決できる可能性があります。
誰が評価するの?と思われたかもしれませんが、自分自身で自分の勉強過程を評価するのです。
初めはシンプルに、毎日何時間勉強しているかを記録するだけでかまいません。
アプリを使ってもいいですし、手帳などに手書きで書くことも考えられます。
記録することで、後から見返した時に、「こんなに頑張ってきたんだな」と自分で自分を評価することができます。
頑張ってきた過程は、必ず自分の中に積もって自信になります。
そのためにも、自分の過程をしっかりと記録しておきましょう。
以上より、「プロセスを記録・評価する」ことは、モチベーションアップの方法となります。
公認会計士講座の元運営責任者が、費用と合格者数の観点から、以下の5つの公認会計士スクールを比較してみました。
・CPA会計学院
・TAC
・大原
・LEC
・クレアール
詳細については「公認会計士スクールを費用と合格者数で比較!元講座運営者のおすすめは?」をご参照ください。
5) アメ又はムチを利用する
5つ目のモチベーションアップ方法は、「アメ又はムチを利用する」ことです。
モチベーションアップの定番の方法である、アメとムチの利用。
しかし本記事ではあえて、アメ「又は」ムチを利用することをおすすめします。
どういうことかと言いますと、人によってアメが効果的な人と、ムチが効果的な人が異なるため、まずは自分にどちらが合うか判断した上で、より効果的な方を利用してほしいという意図となります。
例えば、お金を利用してアメ又はムチを実行する場合、以下のような方法が考えられます。
今週の目標を達成できたら、1万円自由に使える。
【ムチ】
今週の目標を達成できなかったら、1万円を寄付する。
あなたにとって、どちらの方がモチベーションが上がりそうでしょうか?
より上がりそうな方を、ぜひ利用してみてください。
以上より、「アメ又はムチを利用する」ことは、モチベーションアップの方法となります。
アメもムチは、使いすぎると効果がどんどん薄れていきます。
アメであれば、グレードをアップさせていかないと、効果がなくなっていきます。
勉強ではなく、アメとなる報酬の方に興味が移ってしまう可能性もあり、注意が必要です。
また、ムチであれば、ストレスがかかり逆効果になってしまうこともあります。
ムチを避けるために、無意識のうちに目標を下げてしまうことも考えられます。
アメもムチも、適度な使用がおすすめとなります。
6) 勉強スイッチを作る
6つ目のモチベーションアップ方法は、「勉強スイッチを作る」ことです。
この方法は、モチベーションをアップさせるというよりは、モチベーションに関係なく勉強できるようにする方法となります。
勉強スイッチとは、この行動をとると勉強モードに変わる、といった行動を作ることを指します。
方法としては、毎回勉強を始める前に、特定の行動をとるようにしてください。
これを繰り返すことで、その行動をとると自然に勉強モードに入れるようになります。
勉強スイッチの例としては、以下のようなものが考えられます。
・ハンカチに香水などの匂いをしみ込ませておき、それを嗅ぐ。
・コーヒーを飲む。
・特定の音楽を聴く。
以上より、「勉強スイッチを作る」ことは、モチベーションアップの方法となります。
(公認会計士試験の勉強方法については、「公認会計士の勉強法7選!私と同じ失敗をしないために伝えたいこと」をご確認ください。)
一番理想的なのは、勉強スイッチが不要な状態です。
この状態とは、「毎日、○○時から(いつ)、△△で(どこで)、□□(何の)の勉強をすることになっている。」という、勉強が習慣化されている状態を指します。
脳には、いつもと異なる行動をとろうとした場合、拒絶しようとする習性があります。
つまり、一度勉強が習慣化されると、わざわざ勉強スイッチを用意しなくても、勉強しないことを脳が拒絶するため、自然と勉強ができます。
勉強を習慣化していきましょう。
3. 終わりに
公認会計士試験のモチベーションアップ方法についてお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか?
誰でもモチベーションが低下することはあります、
大切なのは、低下しないように日頃からモチベーションを維持する、あるいは、低下した際にモチベーションをアップすることです。
今回ご紹介した方法を、ぜひ試してみてください。
4. まとめ
◆価値を感じるものと勉強を結びつける。
◆見本となる人を探す。
◆勉強過程を記録・評価する。
◆飴または鞭の利用。
◆勉強スイッチを作る。