税理士の予備校おすすめ2選!費用と合格者数を比較してみると..

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税理士試験の予備校には、以下のような選択肢があります。

・大原
・TAC
・スタディング
・LEC
・ネットスクール
・クレアール

迷うかもしれませんが、予備校選びに時間をかけるのは勉強時間を削るだけであり、得策ではありません。

そこで本記事では、公認会計士講座など難関資格の運営経験がある筆者が、「費用」と「合格者数」の2つの観点から、おすすめの税理士予備校を2つ紹介いたします。

筆者の情報
・公認会計士
・前職の資格予備校で複数の講座運営を経験
・会計ショップのビジネス会計検定講座講師

 

 

1. 講座選びの2つの判断基準

税理士試験の予備校選びの判断基準としては、合格者数(パフォーマンス)と費用が考えられます。

以下で順に、見ていきましょう。

 

1) 合格者数

税理士試験の予備校選びにおいて、合格者数は重要です。

一方で、実は大原とTAC以外は、官報合格(5科目合格)者数を公表しておりません。

そのため本記事では、以下の前提のもとで、各予備校の合格者数を比較してみます。

【前提】
・大原、TAC:官報合格者数
・その他:科目合格含む合格体験記数
2020年 2021年 2022年
大原 373名 294名 310名
TAC 255名 248名
スタディング 52名 168名 272名
クレアール 11名 22名 23名
LEC 4名 5名 8名
ネットスクール 6名 5名 4名

*「-」は判明次第、更新予定。

官報合格者数が600~700名前後であることを考えると、大原とTACが官報合格者のほとんどを占めていることがわかります。

特にここ数年は大原が一番の合格者数を輩出し、2022年は全国の官報合格者620名のうち大原生が310名と50%を占有しており、実績で選ぶなら大原がNo.1と言えます。

 

2) 費用

税理士試験の予備校選びにおける費用とは、講座の金額のことを指します。

本記事では、多くの受験生がまず受験する簿記論・財務諸表論(簿財)、かつ場所を選ばずに誰でも受講できる通信講座(Web講座)を前提として、各予備校の費用を比較してみます。

【前提】
・簿財
・通信講座
スクール 講座費用
(2023年5月)
スタディング 74,800円
クレアール 133,400円
ネットスクール 183,900円
LEC 190,500円
大原 383,000円
TAC 390,000円

上表の通り、スタディングが圧倒的に安い価格となっております。

さらに、スタディングは大原とTACに次ぐ合格者数を誇っているため、コスパで選ぶならスタディングがNo.1と言えます。

次項では、コスパNO.1予備校のスタディングと、実績No.1予備校の大原について、順に紹介していきます。

 

2. おすすめ通信講座2選

1) スタディング(コスパ重視)

2023年5月スタディング税理士講座

2015年に税理士講座を開講した、スタディング。

まだ日は浅いですが、合格に必要な要素だけに特化したスマホ学習で、合格者が毎年急増中。(2018年4名⇒2022年272名)

2020年に上場しており、会社としても社会的な信用を得ております。

一方で官報合格者の数は、最大手のTACや大原に、まだ遠く及んでいません。

 

メリット&特徴

・圧倒的な低価格
・合格者数が右肩上がりに増加
・スキマ時間のスマホ学習に特化
・教材は全てWeb上なので持ち運び不要
・見て、聴いて、書く理論学習ツール
・4段階の充実したアウトプット*

*スマート問題集⇒トレーニング⇒テーマ別演習⇒実力テスト

 

デメリット

・質問はチケット制で有料
・紙媒体のテキストがない
・紙媒体の問題集は有料
・官報合格者はまだ少ない

 

③ 合格体験記

細切れの講義動画と理論暗記ツールのおかげで通勤時間やお昼休みを有効に活用できました。仕事で疲れていても、さっと取り掛かれる手軽さがよく細切れ勉強を重ねられます。紙とノートを用意しなくてもいい、スマホ一台で取り掛かれるという点が最大の利点でした。
私は簿記会計が初学であり、日商簿記試験も持っていなかったため授業についていけるか不安でした。しかし、中村先生のわかりやすい指導の下で、簿記会計の知識が少しずつ身についていき、9ヶ月で簿財に合格することができました。

 

④ 詳細情報

・Twitter(公式)

・Youtube(合格者インタビュー)

・公式HP

スタディング税理士講座

 

2) 大原(実績重視)

2023年5月大原税理士講座

毎年多くの合格者を輩出しており、実績No.1の大原。(2022年官報合格者の50%が大原)

1950年代から簿記講座を運営するなど、会計資格分野では一番の歴史を誇ります。

長年蓄積されたノウハウが詰め込まれたテキスト・問題集や、専任の講師陣のわかりやすい解説が、多くの合格者輩出につながっております。

一方で講座代金は非常に高く、科目ごとに複数年・複数回にわたり受験することを考えると、50万円~100万円程度の金銭的負担を覚悟する必要があります。

 

メリット&特徴

・合格者数No.1
・長年の合格ノウハウを詰め込んだ教材
・専任講師によるマンツーマン学習指導
・講義時間を1/3に短縮した時間の達人*

*教室講義の内容をそのままに、講義時間を最長60分に圧縮した講義。(有料オプション)

 

デメリット

・講座代金が非常に高い

 

③ 合格体験記

どういうふうに直前期を過ごしたら良いのか通信生にもわかりやすく説明していただいて本当にありがとうございました。大原の教材を信じて反復練習し、先生の指示通りの計画や戦略を立てたことが合格に繋がったと思います。
先生の講義内における説明はとてもわかりやすく、かつ、他の項目などの関連性を簡潔にまとめてくださっていました。そのこともあり、混乱しがちな項目の整理など、私自身の学習に大いに役立たせていただきました。

 

④ 詳細情報

・Twitter(公式)

・Youtube(時間の達人)

・公式HP

大原税理士講座

 

3. 税理士のおすすめ記事

ここでは税理士に関する以下の4つの点について、おすすめ記事を紹介していきます。

・税理士試験の難易度
・まず考えるべき4つのこと
・税理士ってどんな仕事?
・税理士のやりがい、魅力

気になる記事がありましたら、ぜひ読んでください。

 

1) 税理士試験の難易度

税理士試験を検討した際に、まず気になることと言えば、試験の難易度ではないでしょうか?

本記事では、税理士試験の難易度だけでなく、独学で合格することができるのか?予備校の講座を受けるメリットは何なのか?といった点について、順に解説しております。

税理士試験の難易度とは?独学での合格は難しい?

 

2) まず考えるべき4つのこと

本記事では、税理士になりたい人がまず考えるべきことについて、以下の4つを紹介しております。

・受験資格はあるか?
・税理士に向いているか?
・一発合格しようとしてないか?
・業務内容を把握しているか?

税理士試験を受験するか否かの判断材料として、ぜひ考えてみてください。

税理士になりたいなら、まず考えるべき4つのこと

 

3) 税理士ってどんな仕事?

税理士という職業に興味はあっても、実際に仕事内容のイメージがわく人は、少ないのではないでしょうか。

試験勉強の途中や実際に合格してから「税理士の仕事って思っていたのと違うな..」とならないためにも、税理士の仕事の概要を事前に確認してください。

税理士ってどんな仕事?わかりやすく解説してみました!

 

4) 税理士のやりがい、魅力

税理士試験の勉強は長期間となるため、モチベーションを保つのは容易ではありません。

モチベーションを保つには、目指している税理士という仕事の、やりがいや魅力を理解しておくことも大切です。

そこで本記事では、税理士のやりがい・魅力について、以下の5つの点を解説していきます。

・顧客からの感謝
・高収入
・多様な働き方
・人脈
・若い世代のチャンス

税理士のやりがい、魅力とは?目指す価値はある?

 

4. 終わりに

コスパと実績の観点から、おすすめの税理士講座を紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?

早めに予備校を決めて、その予備校を信じて1日でも早く勉強を開始する方が、予備校選びに時間をかけるよりも有意義です。

本記事を参考にして、ぜひ今日予備校を決めましょう!

 

5. まとめ

Point! ◆コスパ:スタディング
◆実績:大原