FPは就職・転職に役立つの?実際の求人から実態を調査してみると…

posted in: FP | 0

FPに興味を持った人、あるいは既にFPを取得している人の大きな関心事として、「FPは就職・転職に役立つの?」といったものがあります。

そこで今回は、FPの実際の求人を紹介しながら、その実態を見ていきます。

また後半では、FPを就職・転職に活かす際のポイントや、就職・転職以外のFPの活かし方についても紹介しておりますので、ぜひご一読ください。

筆者の情報
・公認会計士
・監査法人➡経理に出向➡ベンチャー➡自営業
・ベンチャー時代にFP講座を運営

 

 

1. FPの就職・転職の求人例

FPは就職・転職に役立つの?実際の求人から実態を調査してみると...

FPを主な対象とした求人は、実際に数多く存在します。

つまり結論としては、FPは就職・転職に役立つ資格と言えるのです。

注意点として、金融機関の個人営業が主な対象職種となるため、金融機関以外で働きたい場合、あるいは営業以外で働きたい場合は、FPが必ずしも有利に働くわけではありません。

それでは、具体的な求人について見ていきましょう。

 

1) 大手保険会社:新宿支社

【仕事内容】

・生命保険/損害保険の販売
・既存顧客へのフォロー活動

 

【経験の有無】

・未経験者歓迎

 

【雇用形態】

・正社員

 

【給与】

・23万円~35万円
・賞与年2回

 

【転職経験者の声】

Q.初めての転職で嬉しかった点は?

入社時に前職年収を考慮してもらえたことです。生活面の心配を抱えることなく、安心してスキルアップに専念できました。今後は営業として高い成果を出し、前職以上のキャリアアップをするのが目標です。

 

2) 大手保険会社のグループ会社:東京

【仕事内容】

・ファイナンシャルアドバイザー
*顧客の将来の資金計画を提案

 

【経験の有無】

・未経験者歓迎

 

【雇用形態】

・正社員

 

【給与】

・25万円or30万円
*経験/スキルで判断

 

【転職経験者の声】

Q:転職にあたり、不安はありませんでしたか?

まったくの未経験で心配でした…。でも研修制度がしっかりしており、少しずつスキルアップできました。現在はFPの最高資格であるCFPも取得!BtoBのセミナーも任せてもらえるようになり、うれしいですね。

 

3) 大手保険会社:全国各都市

【仕事内容】

・資料請求者に対する訪問コンサルティング

 

【経験の有無】

・未経験者歓迎
・39歳以下

 

【雇用形態】

・正社員

 

【給与】

・25万円~50万円
・賞与年4回

 

【転職経験者の声】

年齢や性別に壁がなく、フラットなイメージを持って入社しました。それは今も変わっておらず、一人ひとりの意見や働き方を尊重でき、女性の私も長く働ける環境だと実感しています。

 

4) 来店型保険ショップ:全国

【仕事内容】

・来店されたお客様に対する営業または営業支援

 

【経験の有無】

・未経験者歓迎
・36歳未満

 

【雇用形態】

・正社員

 

【給与】

・営業:23万円~30万円
・営業支援:19.1万円~25万円
・賞与年2回

 

【転職経験者の声】

加入したら終わりではなく、お客さまやそのご家族・知人と長い関係性を築ける仕事です。こうした「人とのつながり」という財産を大事に保ち広げ続けるところが、この仕事の一番のやりがいだと思います。

 

★最新の求人を確認してみよう!
上記の求人はdoda に登録後、職種の条件を「金融個人営業・ファイナンシャルプランナー」に絞った際に見ることができます。

最新の求人をチェックして、気になる求人があったら実際に応募してみましょう。

 

2. 就職・転職におけるポイント

就職・転職におけるポイント

ここでは、FPとして前述のような会社に就職・転職する際のポイントについて、順に4つ紹介していきます。

 

1) 2級まで取得する

FPの就職・転職における1つ目のポイントとしては、「2級まで取得する」ことが考えられます。

FPの試験であるFP技能検定には、3級から1級までの階層が設定されています。

ここで問題となるのが、FPとして働く上で何級まで取得する必要があるのか?といった点です。

結論としては、FP2級までの取得をおすすめします。

FP1級は非常に難しく、取得するまでに多くの時間が必要となり、費用対効果が高くありません。

また、FP3級の内容は基礎的であり、以下のようなより実践的な内容を学べるFP2級の方が、実務上はおすすめと言えます。

【ライフプランニングと資金計画】
・中小法人の資金計画
【タックスプランニング】
・法人税
・法人住民税
・法人事業税
・消費税
・会社、役員間及び会社間の税務
・決算書と法人税申告書
・諸外国の税制度
【相続・事業継承】
・事業承継対策
・事業と経営

個人を相手にする営業であれば、上記のような法人を対象とした知識は関係ないのでは?と思われたかもしれません。

しかし、FPの顧客となる個人の中には、個人で事業を営んでいる人も含まれるため、FPとしての幅を広げる意味でも、2級までの取得が必要となるのです。

以上より、「2級まで取得する」ことは、FPの就職・転職におけるポイントとなります。

 

2) FP以外のアピールポイントを持つ

FPの就職・転職における2つ目のポイントとしては、「FP以外のアピールポイントを持つ」ことが考えられます。

FPの求人に応募してくる人は当然にみんなFPなので、FPであること自体は差別化要素になりません。

そのため、その他のアピールポイントを、事前に考えておく必要があります。

その他のアピールポイントの例としては、以下のようなものが挙げられます。

・営業/接客経験
営業に必須の対人スキルについては経験が物を言うため、営業/接客の経験はアピールポイントとなります。
・マネジメント経験
金融機関の営業の場合、個人でやることはある程度定型化されており、チームとしていかに成果を最大化するかが大切となります。
そのため、マネジメント経験もアピールポイントとなります。
・保険の利用経験
保険などを販売するにあたり、実際にその商品を使用した経験があるか否かは、大きな差となります。
そのため、保険などの利用経験もアピールポイントとなります。
・PCスキル
PCスキルは営業職というよりは、営業支援職に就く場合に活きてきます。
顧客データの集計や営業が見やすい形式に資料を整えるなど、PCスキルも立派なアピールポイントとなるのです。

以上より、「FP以外のアピールポイントを持つ」ことは、FPの就職・転職におけるポイントとなります。

 

3) とりあえず動いてみる

FPの就職・転職における3つ目のポイントとしては、「とりあえず動いてみる」ことが考えられます。

就職・転職においては「○○をすれば大丈夫」という方法論が巷に溢れていますが、極論を言えば人ごとに状況は異なりますので、実際に就職・転職をやってみないと分かりません。

就職・転職の場数を踏むことで、自分に足りないものが見えてきたり、FPの就職・転職事情を肌で感じたりすることができます。

また、FPに限らずですが、就職・転職活動というのはタイミングが非常に大切となり、「あと少し早く申し込めば採用していたいのに…(もう別の人を採ってしまった)」といったことが、頻繁に起こりえます。

そのため、とりあえず就職・転職活動をしてみることで得られるものは、非常に多いのです。

以上より、「とりあえず動いてみる」ことは、FPの就職・転職におけるポイントとなります。

 

4) 試験勉強を頑張る

FPの就職・転職における4つ目のポイントとしては、「試験勉強を頑張る」ことが考えられます。

当たり前のことですが、FPとしての就職・転職活動をするためには、FP試験に合格する必要があるため、まずは試験勉強をしっかりと頑張る必要があります。

また、試験勉強を頑張り、より多くの内容を学び、かつ、より早く合格することで、以下のメリットを得られます。

・豊富な知識がつく
顧客はお金の専門家であるFPに相談しに来ており、専門家としての網羅的な知識がFPには求められます。
もちろん実務の中で学んでいく内容も多いですが、体系的に全範囲を学習する試験勉強で学んだ内容が、お金の専門家としての土台となるのです。
・転職チャンスを逃さない
より早く合格することで、就職・転職活動ができる状態をより早く整えることができます。
就職・転職市場の状況は常に変化しているので、いつでも動ける状態にしておくことは大切です。

以上より、「試験勉強を頑張る」ことは、FPの就職・転職におけるポイントとなります。

★FPのおすすめ通信講座
元FP講座の運営者である筆者が、目的別に以下の7つの通信講座を比較して、おすすめ2つのメリット・デメリットや、講座の特徴について解説してみました。

・TAC
・大原
・LEC
・ユーキャン
・ECC
・スタディング
・フォーサイト

詳細は「FPの通信講座おすすめ2選!元講座運営者が目的別に比較したところ…」をご確認ください。

 

3. 就職・転職以外のFPの活かし方

就職・転職以外のFPの活かし方

それでは最後に、就職・転職以外でのFPの活かし方について、順に3つ見ていきましょう。

 

1) 家計管理

1つ目の就職・転職以外のFPの活かし方としては、「家計管理」が考えられます。

顧客のお金の相談にのる知識があるということは、自分自身のお金の悩みを解決する知識があることを意味しております。

つまりは、FPの知識を日々の家計管理に活かすことができるのです。

例えば、以下のような活かし方が考えられます。

・国民年金や国民保険などの公的制度について学ぶことで、不要な民間保険を解約することができ、支出を削減できる。
・ライフプランに合わせた将来の資金計画表を作成することができ、長期的に家計を安定させることができる。
・NISAやiDeCoを利用することで、安定して資産を運用することができる。

以上より、「家計管理」は、就職・転職以外のFPの活かし方と言えます。

(「ファイナンシャルプランナーは意味のない資格?それとも役に立つ?」も合わせてご確認ください。)

 

2) 副業

2つ目の就職・転職以外のFPの活かし方としては、「副業」が考えられます。

例えば、特定の企業に就職・転職せずに、フリーのFPとして副業程度に頑張ることも、FPの活かし方の1つと言えます。

給料は安定しませんが、柔軟に働くことができ、かつ、現在本業がある人は本業をそのまま維持できるので、リスクの少ない選択肢となります。

また、FPの知識を利用して、金融系Webライターとして副業することも考えられます。

ライティングの実力が認められるまでは、Webライターとしての単価は安く、割に合わないかもしれません。

しかし、実力が認められればFPという肩書も考慮され、それなりの単価で仕事を引き受けることも十分可能です。

さらに、講演やセミナーを開催することも考えられます。

副業にしてはハードルが高いと感じるかもしれませんが、ストリートアカデミーなどのスキルシェアサービスを利用すれば、むしろハードルが低い副業となるかもしれません。

以上より、「副業」は、就職・転職以外のFPの活かし方と言えます。

 

3) 資格のステップアップ

3つ目の就職・転職以外のFPの活かし方としては、「資格のステップアップ」が考えられます。

FP3級は難易度がそこまで高くなく、難しい計算があるわけでもありません。

一方で、全く勉強せずに受かるほど、甘い試験でもありません。

そのため、学生以来久しぶりに何か勉強したいと思った人が、とりあえず勉強の勘を取り戻すのに、おすすめの資格と言えます。

特に、難関資格に興味があるけど勉強に不安がある人は、FP3級からステップアップしていくのも、1つの方向性です。

FP3級からのステップアップ資格としては、例えば以下のようなものが考えられます。

・FP2級
・宅建
・日商簿記検定
・ビジネス会計検定

詳細は「FP2級と宅建、難易度が高いのはどっち?FP3級の次はこの資格!」をご確認ください。

以上より、「資格のステップアップ」は、就職・転職以外のFPの活かし方と言えます。

 

4. 終わりに

FPの就職・転職事情について、実際の求人を見ながら解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?

FPは就職・転職以外にも活かすことができる、実用的な資格です。

少しでも興味を持ったのであれば、ぜひ勉強を開始してみてください。

 

5. まとめ

Point! ◆保険会社などの個人営業の求人は多くある。
◆それ以外の場合は必ずしも有利に働くわけではない。
◆家計管理・副業などの活かし方もある。
おすすめFP講座2選