自営業をしたいならちょっと待って!考えるべき5つのこと

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「会社員を辞めて自営業をしたい!」

と考えている皆様、自営業になるのはちょっと待ってください。

私も会社員から自営業になった身なので、気持ちはわかります。

ただ、安易な気持ちで自営業になると、痛い目を見ます。

そこで今回は、自営業として働く筆者の経験も踏まえ、自営業をしたいと思った方がまず考えるべき5つの質問について、お伝えしていきます。

5つの質問全てに答えた上で、やはり自営業をしたいと思った場合は、自営業の道を選択して良いかもしれません。

【筆者の情報】
・公認会計士。
・監査法人⇒経理に出向⇒ベンチャーに転職⇒自営業。
・「ビジネス会計検定と出会うまで:公認会計士が語る体験談!

 

自営業に役立つ資格とは?

 

1. 自営業をしたいなら考えるべき5つのこと

自営業をしたいなら考えるべき5つのこと

1) なぜ自営業になりたいのか?

自営業をしたいなら考えるべき1つ目のことは、「なぜ自営業になりたいのか?」です。

成果を出すには継続的にモチベーションを維持する必要があります。

モチベーションを維持するためには、「やる気」も大事ですが、「動機付け」も大切となります。

やる気は浮き沈みが激しく、抽象的です。

一方で、動機付けは「なぜ自営業を始めたのか?」といった事実に基づいており、浮き沈みもなく具体的なものとなります。

ただ、自分が何で自営業をやりたいのか、しっかりと言語化できている人は意外に少ないです。

自営業を始める動機の一般的な例を列挙しますので、自分に当てはまるものがないか、確認してみてください。

 

① お金を稼ぎたい

会社員の場合は、給料という形で安定的にお金を稼ぐことができますが、給料は急に上がるものではなく、また、自分が将来的に稼げる金額の上限も、ある程度決まっています。

一方で自営業の場合、自分の頑張り次第では、稼げる金額の上限はないです。

そのため、お金を稼ぐことは、自営業を始める動機となります。

 

② 職場環境に不満がある

会社員の場合は、一緒に働く同僚を自分で選ぶことはできず、職場環境に不満があったとしても、独力で解決するのは難しいです。

一方で自営業の場合は、自分の働きやすい環境を自分で選択することができます。

そのため、現状の職場環境に不満があることは、自営業を始める動機となります。

 

③ 自由に働きたい

会社員の場合は、どこで働くのか?何時間働くのか?といったことを、自分で決めることはできません。

一方で自営業の場合は、どこで働こうが、何時間働こうが、自分で自由に設定できます。

そのため、自由に働けることは、自営業を始める動機となります。

 

④ 自分の能力を証明したい

「自分の能力がどこまで通用するか、一度試してみたい。」と思ったことがある方もいるのではないでしょうか?

会社員の場合は、与えられた作業や既にマニュアル化された作業を淡々とこなす機会が多く、自分の能力を最大限試せる環境ではないとも言えます。

自営業の場合は、良くも悪くも自分の実力次第となります。

そのため、自分の能力を証明したいことは、自営業になる動機となります。

 

⑤ 成し遂げたいことがある

「自分は将来的に○○を成し遂げたい!」

という明確な思いがある方は、自営業としてその道を突き進むのも、1つの方向性です。

自分の使命と思えることを見つけられたのであれば、それは自営業になる立派な動機と言えます。

 

⑥ 自営業の方が向いている

自営業に向いている人には、いくつかの特徴があります。

「行動力が高い」「プラス思考」「自責思考」などです。

(詳細については、「自営業に向いてる人・向いてない人の特徴とは?」をご参照ください。)

自分の性格・特徴が、会社員よりも自営業に向いているということも、自営業になる動機と言えます。

 

以上より、自営業をしたいなら、「なぜ自営業になりたいのか?」と自分に問いかけてみてください。

 

2) 逃げではないか?

自営業をしたいなら考えるべき2つ目のことは、「逃げではないか?」です。

会社員から自営業になる理由が、「現状を変えたい」というよりは、「現状から逃げたい」という思いからきていることも少なくありません。

今の仕事で結果を出せていないのを環境のせいにして、「自営業になったら誰にも邪魔されず、きっとうまくいくはずだ。」といった思考になっている人は、要注意です。

意識的か無意識的かを問わず、逃げて自営業になった場合は、逃げるのが癖となってしまう可能性があります。

そして、逃げる癖がついた人は、自営業で同じような苦境に立たされた場合、逃げる道を選択してしまい、自営業として成功できなくなってしまいます。

(自営業の成功と失敗については、「自営業で成功する人・失敗する人の特徴とは?」も合わせてご確認ください。)

そのため、単に現状から逃げたくて自営業を選択することは、おすすめいたしません。

以上より、自営業をしたいなら、「逃げではないか?」と自分に問いかけてみてください。

★逃げることも大切
一方で、体力面や精神面に限界を感じているのであれば、迷わず逃げてかまいません。
逃げるのも立派な戦略の1つであり、逃げることは甘えることではありません。
自分の体が一番大事であり、それを壊してまで現状の環境に留まり続ける必要はありません。

ただ、逃げる場合は変に建前を作らずに、「〇〇から逃げるために自営業になった。」と自分の中でしっかりと認識しておくことが大切です。
対外的にどう説明しようが、自分の中ではしっかりと事実と向き合うことが、次へとつながります。

 

3) 他に選択肢はなのいか?

自営業をしたいなら考えるべき3つ目のことは、「他に選択肢はなのいか?」です。

自営業になりたい理由はもっともな理由であったとしても、自営業以外の道でそれを達成することができないのか、一度真剣に検討する必要があります。

先述の自営業になりたい理由の例示をもとに、自営業以外の選択肢として何があるのか以下で解説しますので、参考にしてみてください。

 

① お金を稼ぎたい

お金を稼ぎたいのであれば、会社員のまま副業を始めてみるのも1つの選択肢です。

副業であれば、自営業になるよりはるかにリスクが少なく、お金を稼げる可能性があります。

副業に関しては、以下も合わせて参考にしてみてください。

・「自営業は副業をやるべきでない4つの理由

・「経理におすすめの副業6選!経理代行の他には何がある??

 

② 職場環境に不満がある ③自由に働きたい

職場環境に不満がある、あるいは、自由に働きたいのであれば、転職や転属を考えてみるのも1つの選択肢です。

自営業になった場合、切磋琢磨し合う同僚など、プラスの職場環境も失うこととなります。

また、安定して稼げるようになるまでは、ある程度がむしゃらに働き続ける必要があり、必ずしも自由に働けるわけではありません。

そのため、希望する職番環境や自由な働き方できる会社に転職する、あるいは同じ会社内の他部署に転属する、といった選択肢も考えてみてください。

 

④ 自分の能力を証明したい。

自分の能力を証明したいのであれば、今の会社で出世する、あるいは、よりレベルの高い会社に転職するのも1つの選択肢です。

「肩書なんて意味がない!」と批判的な人もいるかもしれませんが、会社内で出世して得た肩書は、自分の能力が認められた1つの証拠となります。

また、より良い条件の会社に転職することは、市場に自分の価値が認められた証拠となります。

自営業となる前に、自分の能力を証明できる他の道についても、しっかりと検討してみてください。

 

⑤ 成し遂げたいことがある。

成し遂げたいことがあるのであれば、転職も1つの選択肢です。

一から自分でその分野を開拓していくよりは、既にその分野に取り組んでいる企業に転職した方が、達成の可能性は高いです。

「自分の力で」で成し遂げることが大切なのか、それとも誰かの力を借りてでも「達成すること」が大切なのかについて、今一度考える必要があります。

後者であれば、自営業よりも転職をおすすめします。

 

以上より、自営業をしたいなら、「他に選択肢はなのいか?」と自分に問いかけてみてください。

 

4) まず何をやるのか?

自営業をしたいなら考えるべき4つ目のことは、「まず何をやるのか?」です。

意外に盲点なのが、具体的に自営業としてまず何をやるのか?といった点です。

「自営業になる」こと自体が目的化してしまい、開業届を提出するなどの手続き面にばかり目が行ってしまう人も多いです。

ただ、自営業としてまずやるべきは、稼ぐための計画を立てて、稼ぐための行動を起こすことです。

手続き面を怠って損をすることはあっても、事業の継続に支障をきたすことはまずないです。

しかし、稼がなければ、そもそも事業自体をたたまなければならない事態に陥ります。

そのため、まずは「稼ぐために何ができるのか?」について、考えて行動に移してください。

例えば、以下のようなものが考えられます。

・販売物を作成し始める。
・ホームページを作る。
・集客を始める。
・毎月の目標値を仮でいいので立てる。

まずは販売物がないと始まりませんので、販売物を作成する必要があります。

ある程度販売物ができたら、次は集客のためにホームページなどの作成を始めます。

「販売物が完成してから集客に取り組むべきでは?」と思われるかもしれません。

ただ、特にWebでの集客に言えることですが、集客に取りかかってから数カ月程度は全く無反応だと思った方がいいです。

そのため、販売物の完成への道筋がある程度見えてきた段階で、できるだけ早く集客活動を始める必要があります、

また、売上や顧客数などの毎月の目標数値を立てるのは、ある程度事業を進めた後でも問題ありません。

と言いますのも、実際に販売し始めないとどの程度反応があるのか全く予想がつかず、事前に計画を立てている時間がもったいないからです。

(一方で、ある程度販売が進んで数値予測ができる段階となったら、計画数値の作成は必須となります。)

とにかくまずは、稼ぐための行動を起こしてください。

以上より、自営業をしたいなら、「まず何をやるのか?」と自分に問いかけてみてください。

 

5) 撤退基準を設定したか?

自営業をしたいなら考えるべき5つ目のことは、「撤退基準を設定したか?」です。

撤退基準とは、この条件を達成できなければ、事業をたたむという判断基準となります。

撤退基準を設けることで、以下のようなメリットがあります。

・致命的な事態を避けられる。
・自分で自分を追い込むことができ、お尻に火が付く。
・家族など周りの人を説得する材料となる。

そのため、自営業を始めるにあたって、撤退基準を設けることは大切となります。

撤退基準としては、例えば以下のような基準が考えられます。

・1年後に月の売上(利益)が○○○千円に達していなかったら撤退。
・1年後に月のユーザー数が○○○人に達していなかったら撤退。
・毎年黒字化できなければ撤退。
・キャッシュフローがマイナスになった時点で撤退。

ポイントとしては、「1年後」「毎年」「~になった時点」といった、「時期・タイミング」について言及するという点が挙げられます。

時期に関して設定していないと、そもそも基準としての意味を持ちません。

また、事業の状況に応じて、撤退基準を変更することも大事です。

もちろん、あまり頻繁に撤退基準を変更すると、基準が形骸化してしまいます。

ただ、全く変更しないのも問題です。

と言いますのも、先述の通り事業はそもそも始めてみないとわからないことがほとんであり、始めに設定した撤退基準を絶対視し過ぎると、絵に描いた餅になる可能性があるからです。

以上より、自営業をしたいなら、「撤退基準を設定したか?」と自分に問いかけてみてください。

 

2. 終わりに

自営業をしたい人がまず考えるべきことについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?

5つの質問に答えてもなお、自営業をしたいと思えたのであれば、自営業という道を選択してみて良いかと思います。

反対に、自営業になるのに迷いが生じたのであれば、別の道を選択することも大切です。

悔いの残らない選択をしてください。

 

3. まとめ

Point!

◆なぜ自営業になりたいのか?
◆単に現状から逃げたいだけではないのか?
◆自営業以外の選択肢は検討してみたか?
◆まず何から取り組むのか?
◆撤退基準は設定したか?

自営業に役立つ資格とは?