これからは会社に頼って生きていくというよりは、「個の力をいかに磨いていくか」が重要になってくる、と言われております。
そんな中で注目されているのが、自営業としての働き方。
ただ、自営業には自営業の辛さ・大変さがあり、自営業になったはいいものの、辛くてやめてしまう人が多いのも事実です。
私も自営業1年目は特に、辛く大変な時期がありました。
そこで今回は私自身の経験談も踏まえながら、自営業は辛いと感じたら考えるべき6つのことについて、紹介していきます。
これから自営業として働こうとしている人は、事前に辛くなった時の対処法について知っておくことで、精神的な余裕ができることでしょう。
また、現在自営業として働いており、まさに今辛いと感じている人は、本記事で紹介する内容を、さっそく実践してみてください。
1. 専門家に相談してみる
2. 休息をとる・体を鍛える
3. ロールモデルを見つける
4. Web集客を強化する
5. とりあえずもう1年頑張る
6. 会社員に戻る
7. 終わりに
8. まとめ
1. 専門家に相談してみる
自営業は辛いと感じたら考えるべき1つ目のことは、「専門家に相談してみる」ことです。
自分一人で悩んでいても、解決策が浮かばず余計に辛くなることもあります。
そんな時は、その道の専門家に相談してみることをおすすめいたします。
では、自営業は辛いと感じた場合は、具体的に何の分野の専門家に相談すれば良いのでしょうか?
以下で順に4つ解説していきます。
① 「経営」の専門家
相談相手の1つ目の候補としては、「経営の専門家」が考えられます。
辛いと感じる原因の多くは、事業そのものがうまくいっていないことに起因します。
そして、どんなに規模が小さかろうが、一人で事業をやっていようが、事業を運営しているのはあなたであり、それはつまり経営をやっていることに他なりません。
そのため、経営の悩みは経営の専門家に相談してみてください。
具体的には、以下のような人達が挙げられます。
・自分の事業分野で成功している人
・中小企業診断士
・コンサル
もちろん簡単に会えるわけではなく、また、会ったからといって必ずしも解決策を提案してくれるわけではありませんので、まずは有料でも相談にのってくれる相手を探すのが良いかと思います。
② 「コーチング」の専門家
相談相手の2つ目の候補としては、「コーチングの専門家」が考えられます。
コーチングという言葉をご存知でしょうか?
コーチングとは、対話を中心としたコミュニケーションにより、相手に自発的に答えにたどり着いてもらうよう促す手法のことを言います。
答えを教えたりアドバイスしたりするのではなく、あくまで相手の意見を聞いて質問を投げかけて、といったスタイルに終始するのが特徴です。
自分の事業のことは自分が一番理解しており、事業がうまくいかない原因について、実は自分では無意識に理解していることも多いです。
そんな時はコーチングの専門家に依頼して、自分が無意識に理解している答えに誘導してもらうと良いかもしれません。
③ 「会計・税務」の専門家
相談相手の3つ目の候補としては、「会計・税務の専門家」が考えられます。
事業を経営する上で、毎月・毎年の業績や財産状況を正確に把握することは必須であり、このために「会計」が必要となります。
また、毎年いくらの税金を支払わなければならないのか?節税する方法はないのか?といった点についても、自営業をやっていく上で当然に理解しておく必要があります。
もしかしたら、自営業は辛いな。。と感じている原因は、会計・税務の基本が理解できていないからかもしれません。
そんな時は、公認会計士・税理士といった会計・税務の専門家に相談してみるのがおすすめです。
自営業の決算となると、個別具体的な会計・税務知識が必要であり、自分一人で全てを理解するのは限界がありますので、早めの段階で専門家に相談した方が得策です。
ただ、専門家とコミュニケーションをとる上で、最低限の会計知識の勉強は必須となりますので、「簿記検定3級」と「ビジネス会計検定3級」程度は勉強しておいてください。
各検定の詳細については、以下をご参照ください。
・簿記検定:「簿記の必要性とは?3級、2級、1級それぞれに分けて解説!」
・ビジネス会計検定:「経営に必要な会計知識とは?おすすめ資格はビジネス会計検定!」
④ 「メンタル」の専門家
相談相手の4つ目の候補としては、「メンタルの専門家」が考えられます。
辛いと感じる程度にもよりますが、もしかしたら精神的に病んでいるのかもしれません。
このままでは病んでしまいそう、、と少しでも感じたら、メンタルの専門家に相談するのも1つの方法です。
心理カウンセラーなど、メンタル管理を専門に扱っている人達に、まずは相談してみてください。
精神面については本当に病んでしまったら、そこから抜け出せなくなることもありますので、早め早めの対応が必須となります。
以上より、「専門家に相談してみる」ことは、自営業は辛いと感じたら考えるべきことと言えます。
2. 休息をとる・体を鍛える
自営業は辛いと感じたら考えるべき2つ目のことは、「休息をとる・体を鍛える」ことです。
以下で順に解説していきます。
① 休息をとる
単純に休息が足りていないので、辛いと感じている可能性もあります。
自営業として頑張らなければならないという思いが強すぎて、休息をおろそかにすると、冷静に物事を考えることができなくなってしまいます。
また、脳は休息している時に情報を整理するため、休息をとることで新たなアイデアを思いつく可能性もあります。
肉体的・精神的に充実した状態で日々の業務に臨むためにも、自営業にとって休息は必須となります。
② 体を鍛える
辛いと感じている時は、思考がネガティブになっています。
ネガティブな思考をなくすのにおすすめなのが、筋トレでなとで体を鍛えることです。
体を鍛えることで、以下の効果を得ることができます。
・悩みそうになったらとりあえず体を鍛えることで、脳から悩む余裕を奪う。
・筋肉が付くと基礎体温が上昇して、思考がポジティブになる。
・やる気成分のドーパミン分泌を促すテストステロンが筋トレで増加する。
体を鍛えている余裕がない、、と言わずに、辛い時こそ騙されたと思って体を鍛えてみてください。
以上より、「休息をとる・体を鍛える」ことは、自営業は辛いと感じたら考えるべきことと言えます。
3. ロールモデルを見つける
自営業は辛いと感じたら考えるべき3つ目のことは、「ロールモデルを見つける」ことです。
辛いと感じる原因の1つに、将来に対する道筋が見えないことが挙げられます。
そんな時は、自分の前を行くロールモデルを見つけて、その人の後を追う方法がおすすめです。
努力して頑張れば、どのような未来が待っているのか具体的にイメージすることができ、将来に対する不安が緩和されます。
ロールモデルとしては、「人」と「会社」の2パターンが考えられます。
以下で順に解説していきます。
① ロールモデルとなる人
ロールモデルと聞いてまず思い浮かぶのが、自分の先を行く「人」かと思います。
自分が憧れるような有名人をロールモデルとしても問題はないのですが、できれば身近な人で一人はロールモデルを見つけてください。
大切なのはロールモデルとなる人をマネることであり、マネるためにはその人の情報が必要となります。
身近な人であればあるほど、情報を入手しやすく、直接会って話を聞くこともできます。
また、有名人でも書籍を多く出していたり、テレビに出ていたり、SNSでよく情報発信をしている人であれば、その人の思考や体験などについて多くの情報を得ることができるため、ロールモデルとしておすすめです。
② ロールモデルとなる会社
ロールモデルは必ずしも人である必要はなく、場合によっては「会社」をロールモデルとして設定することも考えられます。
その会社の歴史を自分に当てはめて、「あの有名な会社もまずはこんな小さな規模からスタートしたんだな。」と思うことで、現状の焦りと将来に対する不安を和らげることができます。
また、自分が運営している事業をロールモデルとなる会社と比較することで、具体的に何を取り入れていけばいいのか見えてくることもあります。
自分が目標とできるものであれば、人でも会社でもそれ以外のものでもかまいませんので、ロールモデルを探してみてください。
以上より、「ロールモデルを見つける」ことは、自営業は辛いと感じたら考えるべきことと言えます。
4. Web集客を強化する
自営業は辛いと感じたら考えるべき4つ目のことは、「Web集客を強化する」ことです。
「お客様から全く問い合わせがこない、、」
何のビジネスでも、このような状態が続けば辛く感じてしまうのも当然です。
この場合、集客方法を改善してお客様からの問い合わせを増やすことで、現状の辛さを改善できる可能性があります。
ここでは具体的に、Web集客の概要についてお伝えしていきます。
① ホームページを作る
Webで集客をする際にまず取りかかる必要があることは、ホームページの作成です。
当たり前ですが、集客する対象がないと集客することはできず、Web集客の場合の集客の対象はホームページとなります。
WordPress(ワードプレス)というホームページ作成ツールを利用すれば、自由にカスタマイズしながらホームページを作成することができます。
「wordpress ホームページ」「wordpress ブログ」などで検索すれば、作成方法を解説した記事がたくさん出てきますので、参考にしてみてください。
最初は事業の概要などを書いたページよりも、販売物の宣伝用のページを作成することをおすすめします。(後述の子供服の例の場合、子供服を実際に購入できるページのことを指します。)
② SEO用の記事を書く
SEOとは「検索エンジン最適化」のことを意味しており、Googleなどで検索した際に、自分のホームページが上位に出てくるように対策することを指します。
例えば、あなたが子供服を販売する事業を運営している場合、子供服を買ってくれそうな人が検索するキーワードをまず考えます。
以下ようなキーワードが考えられるかと思います。
「子供服 通販」
「子供服 サイズ」
「子供服 安い」
「子供服 女の子」
「子供服 男の子」
(Ubersuggestなどを使用すれば、実際に世の中の人がどのような検索ワードで子供服について検索しているか、調べることができます。)
次に、各キーワードに対して1つずつ記事を書いていきます。(SEO用の記事。)
実際にそのキーワードで検索してみて、トップページにくるサイトが高評価されているということなので、その内容を参考にしながら書くのがコツとなります。
最後に、各記事の最初と最後あたりに、①で作成した子供服の販売ページに遷移させるためのボタンを設けます。
全体の構成としては、以下のようになります。
このような構成を構築できれば、後はSEO用の記事を増やしていけば、販売ページへの集客は順調に増えていきます。
ちなみに、上記は例示として簡単な構造で説明していますが、実際は例えば「子供服 サイズ」というキーワードで1記事書いても、検索ボリュームが多くライバルが多いため、上位表示は難しいです。
そのため、「子供服 サイズ」をさらに分解して、それぞれに対して1記事ずつ記事を書いていく必要があります。
以下のようなイメージとなります。
③ 記事の順位を確認する
記事を書いたら、定期的な順位チェックも必要となります。
GRCなどの検索順位チェックツールを使い、毎日、あるいは毎週の習慣にするのがおすすめです。
④ リライトする
検索順位はすぐ上がるものではないですが、数か月経ってもまったく順位が上がらない場合は、リライト(書き直し)の検討も必要となります。
文章を足すだけでなく、不要な文章を消すなどの対応もリライトとなります。
地道な作業ですが、②から④までを繰り返し行うことで、少しずつ集客していくことが可能となり、結果として、辛い現状を打破できるかもしれません。
以上より、「Web集客を強化する」ことは、自営業は辛いと感じたら考えるべきことと言えます。
5. とりあえずもう1年頑張る
自営業は辛いと感じたら考えるべき5つ目のことは、「とりあえずもう1年頑張る」ことです。
何の解決にもなってないと思われるかもしれませんが、辛さを時が解決してくれることは実際によく起こりえます。
また、特に自営業を始めたばかりの人であれば、誰でも初めは苦戦するので、とりあえずもう1年頑張ることで、期待した成果が得られる可能性があります。
ただ、少なくとも以下に該当している必要があり、そうでない場合はもう1年ただ頑張ることはおすすめします。
・少ないながらも利益が出ている。
・続けていけば稼げる見込みがある。
「自営業の大変あるある6選!」なども参考にしながら、大変な時期は誰にでもあるんだということをしっかりと認識して、あと1年頑張ってみるのも1つの方法かと思います。
以上より、「とりあえずもう1年頑張る」ことは、自営業は辛いと感じたら考えるべきことと言えます。
6. 会社員に戻る
自営業は辛いと感じたら考えるべき6つ目のことは、「会社員に戻る」ことです。
これは最終手段とも言えますが、自営業が辛いのであれば、いっそのこと会社員に戻るのも1つの方向性です。
ただ、そもそもなぜ自営業になったのかを思い出す必要があります。
会社員が辛いから自営業になったのであれば、その原因が解消されてない限り、会社員に戻っても結局辛い状態のままです。
一方で、自営業としてやっていく中で専門知識の不足を感じたので、その専門知識を学べる会社に就職して、数年間学んでみるなど、ポジティブな理由で会社員に戻るのであれば、問題ないかと思います。
以上より、「会社員に戻る」ことは、自営業は辛いと感じたら考えるべきことと言えます。
7. 終わりに
自営業は辛いと感じたら考えるべきことについてお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか?
誰しも必ず辛い時期はありますので、事前に対処法を知っておき、その時がきたら実践してみましょう。
8. まとめ
◆体を休め、体を鍛える。
◆目標となる人・会社を探す。
◆Webでの集客に取り組む。
◆もう1年がむしゃらに頑張ってみる。
◆会社員に戻る。