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自営業から会社員に転職するのは、難しいと思っているかもしれませんが、必ずしもそうとは言えません。
自営業ならではのポイントを押さえて転職活動をすれば、むしろ自営業であることが評価される可能性すらあります。
そこで今回は、面接官としての経験を持つ筆者が、自営業から会社員に転職するための、5つのコツについてお伝えしていきます。
後半では、転職先の探し方についても解説しておりますので、ぜひご一読ください。
1. 自営業から会社員に転職するコツ
1) 自営業となった理由を伝える
2) 成果を数値で表す
3) 失敗から学んだことを伝える
4) 年齢を気にしない
5) 迷わずとりあえず応募する
2. 転職先の選び方
3. 終わりに
4. まとめ
1. 自営業から会社員に転職する5つのコツ
1) 自営業となった理由を伝える
自営業から会社員に転職する1つ目のコツとしては、「自営業となった理由を伝える」ことが挙げられます。
自営業であったことが転職で不利になると思い込み、とにかく面接や履歴書において、自営業の話題を避けようとしていないでしょうか?
あるいは、自営業の前に勤めていた会社のエピソードばかり、伝えようとしていないでしょうか?
確かに、自営業であった期間を空白の期間と捉えられて、マイナスの評価を受ける可能性はゼロではありません。
ただ、「そもそもなぜ自営業という道を選択したのか?」といった理由をしっかり説明できれば、自営業の期間がマイナスの評価を受ける可能性は、ほとんどないかと思います。
例えば私の場合は、妻の出産を機に、前職での激務な勤務状況のままでは、産後の大変時期に子育てに専念できないと考えて、子育てをしながら自分のペースで働ける自営業という道を選択しました。
この場合、今回転職する理由が、子供を保育園に預けられるようになり、会社員として安定してまた働きたいと思ったなど、自営業になった理由と矛盾していなければ、マイナスの評価を受ける心配はありません。
以上より、「自営業となった理由を伝える」ことは、自営業から会社員に転職するコツとなります。
2) 成果を数値で表す
自営業から会社員に転職する2つ目のコツとしては、「成果を数値で表す」ことが挙げられます。
自営業をやっていた期間の説明について、単に「○○の事業をやっていました。」とだけ、伝えようとしていないでしょうか?
確かに、そもそも成果が出なかったから会社員に戻ろうとしている場合は、具体的な実績を書こうとしても、思い当たらないこともあるでしょう。
私も自営業1年目は、目立った成果を出せなかったので、気持ちはわかります。
ただ、どんな切り口でもいいので、必ず成果を数値で表してください。
数値は誰が見ても客観的なものであり、一定の活動実績を示すことができます。
一方で、数値情報のない自己申告の成果は、場合によっては自営業期間に何もやっていなかったのでは?との疑念を転職先から持たれてしまいます。
数値情報を用いた実績の例としては、例えば以下のようなものが考えられます。
・名簿を6ヶ月で1,000件集めた。
・月に100件お客様と面談した。
・メルマガの開封率10%を維持した。
・月10万の売上を上げていた。
「大した成果ではないな。。」と思われたかもしれませんが、少なくとも自営業として活動していた証明になり、かつ、曖昧にぼかすよりは、採用する側に好印象を与えることが可能となります。
以上より、「成果を数値で表す」ことは、自営業から会社員に転職するコツとなります。
3) 失敗から学んだことを伝える
自営業から会社員に転職する3つ目のコツとしては、「失敗から学んだことを伝える」ことが挙げられます。
自営業に失敗したので会社員に戻る場合、失敗したという事実から、目をそらしていないでしょうか?
面接の際にもついつい本音を隠して、自営業としては成功したが、何か別の理由で会社員に戻ろうとしていると、うそをついていないでしょうか?
確かに、失敗を認めることは簡単なことではなく、目を背けたくなる気持ちはわかります。
ただ、面接官が見ているのは過去の失敗や成功そのものというよりは、その後どう行動したか?といった点です。
つまりは、自営業としての失敗から何を学び、どのように対応したのか?するつもりなのか?といった点を、応募者側は伝える必要があります。
失敗したこと自体は、本人とっては大きな問題でも、面接官側からしたら、実は大した問題ではないのです。
実際に私が面接官をしていた際は、「過去に一番失敗した経験」について必ず質問しており、その人の意思決定の過程を見ていました。
そのため、まず失敗を素直に認め、そこから何を学んだのかについて、箇条書きして自分の中で整理してみてください。
以上より、「失敗から学んだことを伝える」ことは、自営業から会社員に転職するコツとなります。
(もし、会社員に戻るかどうかまだ迷っているのであれば、「自営業は辛いと感じたら考えるべき6つのこと」も合わせてご確認ください。)
4) 年齢を気にしない
自営業から会社員に転職する4つ目のコツとしては、「年齢を気にしない」ことが挙げられます。
「自営業に時間を費やして一定の年齢になってしまったので、会社員に戻るのは年齢的に無理かも。。」
特に30・40代の人の中には、このように年齢を気にして転職に踏み切れない人も、多いのではないでしょうか?
確かに、自営業者に限らず転職において年齢は、誰しもが気になる要素となります。
ただ、正直なところ、気にするだけ時間の無駄です。
当たり前ですが、どんなに年齢を気にしたところで、年齢を変えることはできません。
自分ではどうしようもできないことに対して、悩むだけ時間がもったいないです。
年齢を気にしている人は、本人が口に出さなくても、面接の場で少し弱腰になっているように見えてしまいます。
自営業としての成功談も失敗談も、自分の貴重な経験として受け入れ、年齢関係なく自信を持つことが、自営業の転職活動においては大切となります。
以上より、「年齢を気にしない」ことは、自営業から会社員に転職するコツとなります。
5) 迷わずとりあえず応募する
自営業から会社員に転職する5つ目のコツとしては、「迷わずとりあえず応募する」ことが挙げられます。
「この会社に興味あるけど、自営業だから難しいかな。。」
このように考えて、求人に対して応募するのを、戸惑うことがあるかもしれません。
確かに、自分が興味を持つ企業というのは、一般的にも評価されている企業が多く、倍率も高そうであり、応募に躊躇してしまう気持ちはわかります。
ただ、気になる求人があったら、とりあえず応募してみることをおすすめします。
私も採用戦略の立案や面接官などをやっていたいのでわかるのですが、採用というのはタイミングが非常に重要となります。
「1週間前に応募してくれれば採用していたのに。。」
といったケースが、想像以上に多くあります。
つまり、応募する側としては、タイミングを逃さないように、とりあえず応募し続けることが大切となります。
「自営業だから。。」と卑屈になっている時間があるなら、1件でも多く気になる求人にアプローチした方が、転職活動がうまくいく可能性がグッと上がります。
以上より、「迷わずとりあえず応募する」ことは、自営業から会社員に転職するコツとなります。
2. 転職先の選び方
ここでは、転職先の選び方や、おすすめの転職エージェント・転職サイトについて、お伝えしていきます。
1) 転職エージェントと転職サイト
転職先を探す場合に、大きく分けて2つの方法があるのをご存知でしょうか?
「転職エージェント」を使うパターンと、「転職サイト」を使うパターンの2つとなります。
それぞれの特徴について、以下で順に解説します。
① 転職エージェント
キャリアコンサルタントやキャリアアドバイザーといった専任のエージェントが、自分に合う求人を探してきて、その後のフォローまでを請け負うのが、転職エージェント。
自由に案件を探すことはできませんが、案件を探す手間が省け、また、面接対策や応募先企業に対する推薦状の作成など、手厚いフォローが受けられるのが特徴となります。
転職経験が少ない人は、転職エージェントの利用をおすすめします。
② 転職サイト
サイトから好きな求人を探して、応募・面接までを自分一人で進めていくのが、転職サイト。
自由度は高いですが、その分全ての作業を自分で行う必要があり、また、エージェント経由でないと申し込めない案件に対してはアプローチできないのが特徴となります。
ある程度転職経験がある人であれば、転職サイトでも問題ないかもしれませんが、基本的には転職エージェントを利用した方が、転職活動を行いやすいかと思います。
実際に前職で採用活動をしていた時は、採用した人のほとんどがエージェント経由でした。
2) おすすめ転職エージェント
おすすめの転職エージェントは、リクルートエージェントです。
言うまでもなく、日本最大手のリクルート。
一番の魅力は、抱えている案件数の多さです。
エージェントから、自分の希望に沿った案件を複数提案してもらえるため、とりあえず登録しておいて損はありません。
3) おすすめ転職サイト
おすすめの転職サイトは、doda です。
こちらも大手であり、案件数が豊富です。
また、エージェント機能もついているため、場合によって使い分けるなど、柔軟な転職活動が可能となります。
リクルートエージェントと合わせて登録しておけば、多くの案件をカバーすることが可能となります。
3. 終わりに
自営業が会社員に戻る際のコツについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
自営業からの転職は簡単ではありませんが、コツさえ押さえれば普通の転職と大差ないのも事実です。
あれこれ迷う時間があるなら、とりあえず転職活動に向けて動いてみましょう。
4. まとめ
◆過去の成果を数値でアピールする。
◆失敗から何を学んだのかを伝える。
◆年齢のことは考えない。
◆気になったらとりあえず応募してみる。