「自営業になっても成功できないのでは。。」
「自営業になったけど失敗ばかりでどうしよう。。」
自営業に興味のある人、あるいは既に自営業として働いている人の中には、このような悩みを持っている人も多いのではないでしょうか?
私も会社を退職して自営業になったばかりの時は、同じような不安がありました。
ただ、成功しやすい人には共通する特徴があるため、その特徴を事前に把握しておけば、失敗する確率を減らすことができます。
そこで今回は、自営業で成功する人・失敗する人の特徴について、解説していきます。
1. 自営業で成功する人の特徴
1) 売上拡大を優先する
2) 集客を怠らない
3) 1つのことを継続できる
4) 成功すると信じている
5) 数字と向き合える
2. 自営業で失敗する人の特徴
1) なかなか行動しない
2) 人のせいにする
3) リスクをとれない
4) 感情に左右されやすい
5) 健康に対する意識が低い
3. 終わりに
4. まとめ
1. 自営業で成功する人の特徴
1) 売上拡大を優先する
自営業で成功する人の1つ目の特徴としては、「売上拡大を優先する」ことが挙げられます。
突然ですが、自営業を始める際に、まず何から取り組むのが良いでしょうか?
確定申告の方法を調べることでしょうか?
節税の方法を調べることでしょうか?
個人事業主と法人のどちらが有利か調べることでしょうか?
これらは全て、費用削減に目を向けた際に必要となることであり、自営業としてやっていくにあたりまず取り組むべきことは、「売上拡大」です。
もっと端的に言うと、「稼げる仕組みづくり」が重要となってきます。
稼げる仕組みができていないと、いくら費用削減を頑張ったところで、遅かれ早かれ事業の存続自体が危うくなります。
にもかかわらず、多くの人が費用削減に目を向けようとしがちです。
確かに費用削減は即効性があるので気持ちはわかりますが、まずは売上拡大を優先させてください。
その結果として節税ができず、1年分の税金を損したとしても、勉強代だと思えば問題ありません。
以上より、「売上拡大を優先する」ことは、自営業で成功する人の特徴と言えます。
2) 集客を怠らない
自営業で成功する人の2つ目の特徴としては、「集客を怠らない」ことが挙げられます。
何を売るにしても、商品に愛着を持って、より良い商品を作ろうとする姿勢は大切です。
一方で、良いものを作ったからと言って、勝手に売れるわけではありません。
お客様を集められなければ、つまり集客できなければ、どんなに良い商品でも売れません。
特に自営業の場合は、ブランド力があるわけではないので、まずは自分の事業のことを知ってもらう必要があります。
集客方法としては、まずはWebやSNSを使った集客がおすすめです。
近年のトレンドとして、集客においてWebやSNSを利用することは、非常に効果的であり、むしろ必須といってもよいくらいです。
あくまで一例ですが、以下の方法を参考にしてみてください。
・ホームページの作成。
・SEOの基礎を学習。
・集客用の記事作成。
以下のうち、相性のよさそうなSNSで継続的に情報発信する。
・X(旧Twitter)
・Youtube
・Line@
集客は、短期的には成果が出づらく、かなりの長期戦になります。
ただ、続ければ続けるほど効果を発揮して、売上拡大に大きく貢献しますので、あきらめずに集客し続けることが大切です。
以上より、「集客を怠らない」ことは、自営業で成功する人の特徴と言えます。
3) 1つのことを継続できる
自営業で成功する人の3つ目の特徴としては、「1つのことを継続できる」ことが挙げられます。
自営業で成功するためには、成果が出るまで1つの分野で継続的に頑張っていく必要があります。
特に初めのうちはなかなか成果が出ず、「他のことを始めようかな。。」といった気持ちになりがちです。
結果として多くの分野に少しずつ足を突っ込んだ状態となり、どれも中途半端な結果に終わる可能性があります。
成功するためには、とりあえず1つの分野で突き抜ける必要があります。
この際に、すぐに成果が出る分野は、モチベーションを保ちやすく気軽に取りかかれますが、条件は皆同様なので、つぶし合いになります。
一方で、すぐに成果が出ない分野は、モチベーションを保ちにくく気軽に取りかかれませんが、条件は皆同様なので、継続すれば成果が出やすいです。
そのため、簡単な分野に安易に飛びつかないことが大切となります。
以上より、「1つのことを継続できる」ことは、自営業で成功する人の特徴と言えます。
4) 成功すると信じている
自営業で成功する人の4つ目の特徴としては、「成功すると信じている」ことが挙げられます。
自営業として事業を進めていく中で、必ずと言っていいほど現れるのが、「君には無理だよ。」と言ってくる人達です。
もちろんこの際に、自分はできるという理由を理路整然と説明できれば良いのですが、他人を説得できるほどのデータを成功する前から集めることは難しいですし、その時間が無駄です。
大切なのは、他人に何と言われようが、自分自身は成功することを信じることです。
自営業として成功している人達は、今でこそ成功の理由を語れるかもしれませんが、成功するまでは自分がなんで成功することができるのか、明確に説明できた人は少なかったはずです。
ただ、彼ら・彼女らは、根拠のない確かな自信を持っています。
自営業は決断の連続です。
自分は成功するという自信が大きい人ほど、1つ1つの決断が素早く、結果として成功に繋がっていきます。
また、自信の有無はお客様に伝わります。
何かもモノを売る時に、自信のある人の方がお客様の信頼を勝ち取りやすいことは、言うまでもありません。
以上より、「成功すると信じている」ことは、自営業で成功する人の特徴と言えます。
5) 数字と向き合える
自営業で成功する人の5つ目の特徴としては、「数字と向き合える」ことが挙げられます。
「うまくいった」「うまくいかなかった」といった抽象的な評価だけで事業を進めていっても、その先に成功はありません。
1つ1つの行動に対して、客観的な数値を算出してそれを改善していくことで、初めて成功につながります。
もちろん数値化しなくても、何となくやって一時的に成功することもありますが、再現性がありません。
「なぜうまくいったのか?」「なぜうまくいかなかったのか?」といった点を、しっかりと数値化することで、持続的な成功を掴むことができます。
例えば、Web上のホームページで商品を販売するビジネスを行う場合、以下のような指標を数値化することが考えられます。
・そのうち何名の人が会員登録をしてくれるか?
・会員登録した人のうち、何名が購入してくれるか?
・購入してくれた人のうち、何名がリピートしてくれるか?
1つ1つは単純な数値ですが、これらの数値を毎月追うだけでも、事業の正しい現状を把握することができ、現実的な改善案を模索することができます。
以上より、「数字と向き合える」ことは、自営業で成功する人の特徴と言えます。
2. 自営業で失敗する人の特徴
1) なかなか行動しない
自営業で失敗する人の1つ目の特徴としては、「なかなか行動しない」ことが挙げられます。
自営業としての活動を開始する人の中には、失敗を恐れてとにかく初めから完璧な計画を立てようとする人も多いです。
ただ、とりあえず行動してみた方が、多くのことを学べます。
と言いますのも、そもそも自営業の場合、経験したことがない分野への挑戦の連続であり、経験したことがないので事前情報は乏しく、まず行動して経験してみないと、現実的な計画を立てることができないためです。
また、よくあるのが「前職で経験した業務だから知識は十分ある。」と高を括って、なかなか行動せずに計画に時間をかけすぎてしまうパターンです。
前職でうまくいっていたのは、「○○社の△△さん」というブランドがあったからであって、自営業の場合は「△△さん」で勝負しなければなりません。
自営業になった途端、前職の時に良くしてくれていた人達が相手をしてくれなくなる、といったことは往々にして起こりえます。
そのため、まず行動せずに、前職の経験に頼った壮大な計画を立てる人は、自営業として失敗しやすいかもしれません。
以上より、「なかなか行動しない」ことは、自営業で失敗する人の特徴と言えます。
2) 人のせいにする
自営業で失敗する人の2つ目の特徴としては、「人のせいにする」ことが挙げられます。
自分の非を認めることは、簡単なことではありません。
会社員であれば、自分が責められそうになったら、他の人に責任転嫁してしまうこともあるかもしれません。
ただ、自営業の場合は、自分のミスの責任は自分でしっかりととらないと、誰も責任をとってくれません。
取引先やお客様が悪かったから自分に非はないと自分の中で考えてしまうと、自営業の場合誰もその考えをただしてくれる人がおらず、いつまでたっても事業の問題点に目を向けることができません。
クセというのは一朝一夕で直せるものではないため、もし人のせいにするクセがあるのであれば、長期的に改善に取り組む必要があります。
具体的には、人のせいにしてしまう原因である「失敗が怖い」という思考をリセットするために、普段から以下のように考えるクセをつけてください。
・失敗を恐れない。
・失敗から毎回何かを学ぶ。
思考を変えるのは簡単ではありませんが、継続して取り組めば、少しずつ変わっていくことは十分可能です。
以上より、「人のせいにする」ことは、自営業で失敗する人の特徴と言えます。
3) リスクをとれない
自営業で失敗する人の3つ目の特徴としては、「リスクをとれない」ことが挙げられます。
ローリスク・ローリターン、ハイリスク・ハイリターンという言葉があるように、リスクをとらないと相応のリターンを得ることはできません。
失敗を恐れる人は、得られるリターンよりもリスクばかりに毎回目が行き、結果として行動できず失敗しがちです。
一定規模以上の会社であれば、積み上げてきた信頼や資本力、あるいは人的・物的リソースがあるため、リスクを負わずともある程度のリターンを得ることができます。
逆に自営業を始めたばかりの人であれば、信頼や資本力があるわけではないため、ある程度リスクを負って自分の時間や労働力を投入する必要があります。
リスクを負うコツとしては、1つは先述の失敗が怖いという思考をリセットすることですが、その他には、もし失敗した場合に自分が何を失うのか具体的に書き出してみることが考えられます。
人はリスクを過大評価してしまう傾向があるので、具体的に失うものを書きだすことでリスクを冷静に見ることができ、失敗に対する恐れを軽減することができます。
以上より、「リスクをとれない」ことは、自営業で失敗する人の特徴と言えます。
4) 感情に左右されやすい
自営業で失敗する人の4つ目の特徴としては、「感情に左右されやすい」ことが挙げられます。
会社員の場合は自分一人で会社の行く末を左右する決断を下すことは、社長でもない限りありません。
自分一人が感情的な判断をしてしまっても、上司や同僚などが冷静に判断してくれれば、会社全体としては特に問題はないです。
一方で自営業の場合、事業の行く末を左右する判断を自分で下す必要があり、感情的な判断よりも理性的な判断が求められます。
また、感情に左右されないことで、毎回安定したパフォーマンスを発揮することは、自営業として大切なことです。
そのため、普段からちょっとしたことで怒りっぽくなったり、落ち込んだりする人には、自営業は向いていないかもしれません。
以上より、「感情に左右されやすい」ことは、自営業で失敗する人の特徴と言えます。
5) 健康に対する意識が低い
自営業で失敗する人の5つ目の特徴としては、「健康に対する意識が低い」ことが挙げられます。
自営業は体が資本です。
自営業だから無理してでも自分で頑張らなければならないと考える人も多いですが、あくまで健康であることが前提となります。
自営業の場合、体調を崩せばその間の仕事を誰かに任せるわけにもいきませんし、その間の売上を誰かが補ってくれるわけでもありません。
基本中の基本ですが、食事・睡眠・運動の3本柱を整えることが、自営業にとっても非常に大切なこととなります。
逆に言えば、無理しても自分は大丈夫と考えて、健康に気をつけられない人は、自営業には向いていないかもしれません。
以上より、「健康に対する意識が低い」ことは、自営業で失敗する人の特徴と言えます。
3. 終わりに
自営業として成功する人・失敗する人の特徴について紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
現時点で失敗する人の特徴に当てはまっていても、まだ改善できる余地はあります。
せっかく自営業に興味を持ったのであれば、成功を目指して頑張ってみてください。
4. まとめ
・売上優先。
・集客を怠らない。
・1つのことを継続している。
・成功を信じている。
・数値化して判断する。
◆失敗する人の特徴
・初動が遅い。
・人のせいにする。
・リスクをとらない。
・感情的。
・健康に対する意識が低い。