管理部門に特化した転職サイト「SYNCA(シンカ)」。
特に、ベンチャー管理部門の求人が、多数掲載されています。
今回はそんなSYNCAの特徴について、紹介していきます。
また、ベンチャー企業で働いた筆者の経験から、ベンチャー管理部門で働くメリット・デメリットについても解説しておりますので、ぜひご一読ください。
1. SYNCAの3つの特徴
1) 転職サイトSYNCAとは?
2) SYNCAの3つの特徴
3) 公式サイト
2. 副業支援
3. ベンチャー管理部門のメリデメ
1) メリット
2) デメリット
4. 終わりに
5. まとめ
1. SYNCAの3つの特徴
1) 転職サイトSYNCAとは?
SYNCA(シンカ)は株式会社WARCが運営する、管理部門(経理・人事・労務など)特化型の転職サイトです。
2020年7月にサービスの提供を開始した、転職サイトとしてはまだ日の浅いサービスと言えます。
一方で、もう一つの人材事業である「WARC AGENT」は2018年よりサービスを開始しており、WARC AGENTで獲得した企業側とのつながりがあるため、SYNCAの求人数も少なくありません。
また、良くも悪くもまだSYNCAの利用者数がそこまで多くないため、求職者側からすれば1件1件の案件に、丁寧に向き合ってもらえる可能性が高いです。
2) SYNCAの3つの特徴
① 管理部門に特化している
SYNCAの1つ目の特徴としては、「管理部門に特化している」ことが挙げられます。
管理部門、特に経理・人事・労務の求人に特化しており、バックオフィスを希望している人であれば、一度は目を通しておいて損はないです。
また、その他にも以下のような職種の求人が、掲載されております。
・法務
・経営企画
・PR
・管理部長
・CFO
・内部統制、内部監査
・財務、開示
・IR
さらに、別事業の「WARC AGENT」でハイクラスの求人も扱っているため、より好条件に挑戦することも可能となります。
② ベンチャー求人が多い
SYNCAの2つ目の特徴としては、「ベンチャー求人が多い」ことが挙げられます。
運営会社がベンチャー企業であるため、管理部門の中でもベンチャー周りの求人が多く集まっております。
一口にベンチャーと言っても、スタートアップから有名なメガベンチャー、IPO準備中の会社まで幅広く掲載されており、自身の適正に合ったベンチャーを見つけやすいサイトと言えます。
(ベンチャーの管理部門に転職するメリット・デメリットについては、後述の「3. ベンチャー管理部門のメリデメ」をご参照ください。)
③ 市場価値を診断できる
SYNCAの3つ目の特徴としては、「市場価値を診断できる」ことが挙げられます。
SYNCAではいくつかのアンケートに答えるだけで、市場価値(最低年収~最高年収)を診断することができます。
また、応募者のスキルと企業が必要とするスキルを可視化することで、スキルのマッチ度を測定することができ、ミスマッチが発生する可能性を減らせる仕組みとなっております。
無料で診断することができますので、ぜひ一度試してみてください。
3) 公式サイト
【SYNCA】
2. 副業支援
SYNCAは新しい取り組みとして、管理部門専門職の副業支援を行っております。
一般的な副業とは異なり、
・本業の合間に別の事業会社で働ける
・実務経験を積むことができる
・高い報酬を受け取ることができる
といった点が特徴的です。
また、副業に求人を掲載している企業に転職することも可能となるため、転職前にその会社の実務を経験することができる、非常に貴重な機会と言えます。
現在は公認会計士のみ登録できますが、今後経理・人事・労務の経験者なども登録できるようになるかもしれないので、副業支援にも注目していきましょう。
3. ベンチャー管理部門のメリデメ
ベンチャーへの転職に興味はあっても、それ以上に不安が大きいかもしれません。
そこで、ベンチャーの管理部門に転職するメリットとデメリットについて、順に解説していきます。
1) メリット
① 経験を積みやすい
ベンチャーの管理部門に転職する1つ目のメリットとしては、「経験を積みやすい」ことが考えられます。
成長段階の企業では、売上を稼ぐフロント部署から人をそろえるため、管理部門は人数が少ないことが多く、必然的に一人一人の業務範囲が広くなります。
裏を返せば、短期間で一通りの業務を経験できる環境と言えます。
大企業の場合は一通りの業務を経験するまでに、数年から10年以上かかることもめずらしくありませんので、早く経験を積みたい人には大きなメリットとなります。
② 昇給・出世が早い
ベンチャーの管理部門に転職する2つ目のメリットとしては、「昇給・出世が早い」ことが考えられます。
営業など評価基準が明確な部署と異なり、管理部門は何をもって評価するかが難しく、それがゆえに年功序列になり昇給や出世が遅くなりがちです。
一方で、前述の通りそもそもベンチャーの管理部門は人数が少なく、また辞めていく人も多く人の入れ替わりが早いため、昇給や出世のチャンスが多い環境と言えます。
③ 転職先が多い
ベンチャーの管理部門に転職する3つ目のメリットとしては、「転職先が多い」ことが考えられます。
人数の少ない環境での業務経験は、同じベンチャー企業や中小企業の管理部門へ転職する際に、評価されやすいです。
つまり、将来的にもう一度転職を考えた際に、転職先の候補が多くあると言えます。
ベンチャーである程度の業務経験を積めば、転職先に困ることは少なくなるため、大きなメリットとなります。
2) デメリット
① 業務量が多い
ベンチャーの管理部門に転職する1つ目のデメリットとしては、「業務量が多い」ことが考えられます。
メリットで挙げた「経験を積みやすい」ことの裏返しで、一人一人の業務量は多くなりやすいです。
そもそも業務フローが確立されていないケースも多く、マニュアル作成から始めることもざらにあります。
② 一人一人の責任が重い
ベンチャーの管理部門に転職する2つ目のデメリットとしては、「一人一人の責任が重い」ことが考えられます。
人数が少なく昇給や出世が早い反面、一人一人に課される負担も重くなりやすいです。
大企業であれば自分一人が抜けてもすぐ誰かが穴埋めをしてくれますが、ベンチャーでは下手をすると部署の業務全体、あるいは事業自体が遅延する可能性もあります。
③ 大企業に転職しづらい
ベンチャーの管理部門に転職する3つ目のデメリットとしては、「大企業に転職しづらい」ことが考えられます。
前述の通り規模が小さい企業には転職しやすくなるのですが、反対に大企業への転職は容易ではないです。
営業などのフロント部門であれば、実績や能力次第でベンチャーから大企業への転職も十分考えられますが、管理部門の場合なかなかそうはいきません。
将来的に大企業で働くことを考えている人にとっては、大きなデメリットと言えます。
4. 終わりに
転職サイトSYNCAについて紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
まだまだ発展途上の転職サイトであり一長一短ありますが、利用してみないことには良し悪しはわかりません。
この機会にぜひ一度、利用してみてください。
5. まとめ
◆ベンチャー企業の求人が多い。
◆アンケートに答えるだけで市場価値を診断できる。